家に暖炉や薪ストーブを設置する際の注意点とは?

冬の暖房といえばエアコンや石油ストーブ、ガスストーブなどが広く使われています。近年、これらに変わって徐々に注目を集めてきているのが「暖炉」です。暖炉というと、ヨーロッパの昔話に出てくるような、レトロなイメージがあるかもしれませんが、そのレトロな感じが逆に「風情がある」として評価されているのです。

今回は、

  • 暖炉のある家にあこがれている
  • 家全体を温める暖房器具を設置したい

という方のために、新築住宅に暖炉を設置する際の注意点をご紹介しましょう。

暖炉と薪ストーブの違い

暖炉とよく似た設備として、「薪ストーブ」というものがあります。暖炉と合わせて注目を集めている設備ですので、一緒にご紹介することにしましょう。

暖炉とは、薪をくべる部分がレンガによって造られ、壁に埋め込まれた暖房設備のことをいいます。一方、薪ストーブとは、薪をくべる部分がレンガではなく鉄で造られたものです。

暖炉と薪ストーブの最大の違いは、熱効率にあります。暖炉の場合、薪を燃やした熱の多くは、そのまま上部にある煙突から外に出て行ってしまいます。そのため、暖炉の直ぐ側にないと温まることはできません。薪ストーブは、鉄でできたストーブ本体が露出しており、暖められると周囲に放射熱を発します。そのため、離れたところにいても暖かさを感じることができ、家全体を暖めることができるのです。いわば、薪ストーブは暖炉が進化した設備であるといえますが、暖炉にはレンガ造り独特の風情があるため、どちらが優れているとは一概にはいえません。風情を重んじる人は暖炉、熱効率を重んじる人は薪ストーブというふうに、好みに応じてどちらを使うか選択するといいでしょう。

暖炉のデメリットとそれを緩和する方法を知ろう

ここまで暖炉・薪ストーブのいいところばかりを見てきましたが、ここからはデメリットについても考えてみましょう。暖炉・薪ストーブのデメリットは、家が暖まるまでに時間が掛かるということです。たとえば、朝起きて火をおこしてから、完全に家全体が暖かくなるまでには、だいたい2〜3時間かかります。また、コストがかかる点も見過ごせません。一例と示すと、20畳程度の部屋に設置する場合、暖炉ならば約100万円、薪ストーブならば約30万円の初期費用がかかります。燃料となる薪の購入費は、どちらの設備も1シーズンで15〜30万円程度は必要になると覚悟しておかなければなりません。このほかに、1シーズンに2〜3回、メンテナンスとして煙突の掃除が必要です。業者に委託した場合は1回あたり2万円ほどかかります。

こうしたデメリットは、暮らしの中で行う工夫によっていくらか緩和することも可能です。まず、「家が暖まるのに時間がかかる」という点についてですが、家で長時間過ごすのであれば問題は少なくなります。

コスト面の問題点については、「できることは自分でやる」ようにすることで緩和可能です。薪は自力で調達する方法があれば、燃料費がタダになります。自分で取りに行く、もしくは、近所に廃材を無料でくれるところがないか探してみるのもいいでしょう。煙突掃除も自分と家族で行えば、手間はかかりますがお金はかかりません。

暖炉・薪ストーブを前提にした間取りにしよう

暖炉・薪ストーブを新居に採用するのなら、家の間取りもそれを前提にして決めたほうがいいでしょう。なぜなら、暖炉と薪ストーブは1台で家全体の暖房を兼ねるものですし、特に暖炉には住まいの見栄えを左右するインテリアとしての側面もあるからです。

基本的には、暖炉も薪ストーブもリビングか、それに近い場所に設置するのがいいでしょう。家族の多数が一番利用する時間が長いであろうリビングを真っ先に暖める必要があるからです。理想としては、リビング・ダイニング・キッチンの3箇所に囲まれるように設置できる間取りが好ましいでしょう。

ただし、暖炉の場合は壁に埋め込まれるため、部屋の中心に設置することができません。また、薪ストーブであれば部屋の中心に設置することも可能ですが、なにしろ季節ものですから、夏の間は使用しません。使わない暖房器具が部屋の真ん中にあるというのは、邪魔になる可能性も高いので、使うときと使わないとき、両方の暮らしぶりをイメージしつつ設置場所を決めるといいでしょう。

暖炉・薪ストーブを前提とした間取りで家づくりを進めることで、快適な暮らしを実現できる。

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