ヘーベルハウス 東京23区内に地震計 22年度から防災情報システム運用へ

旭化成、旭化成ホームズ、防災科学技術研究所は、「IoT防災情報システム LONGLIFE AEDGiS(ロングライフイージス)」について、東京23区に建つ166棟のヘーベルハウスへの地震計設置を完了した。今後、展開する全エリアに建つヘーベルハウスなどを対象に拡大し、22年度からの運用開始を目指す。将来的には、防災科研のJ-RISQを活用してシステムの高度化を図る。
ロングライフイージスは、旭化成グループが一定数のヘーベルハウスに設置する地震計の地震動観測データ、防災科研の知見を活かして整備した高密度な地盤データベースおよび地震動伝達に関する高速演算手法を組み合わせ、地震発生後10分~2時間程度で、そのエリアに建つ全てのヘーベルハウス・メゾンの建物別の被害レベルや液状化発生状況を推定するシステム。20年1月に同計画を発表し、第1フェーズとして予定していた地震計166個(166棟分)の設置を完了した。7月よりシステム試験運用を開始する。また、J-RISQの予測結果を取り込んで高度化。個別建物などを即時被害推定、液状化発生状況のリアルタイム推定などへの応用を進めていく。