木材の欠点を克服した素材「エンジニアリングウッド」とは?

近年の健康志向、自然志向の高まりにより「自然の、木の家を建てたい」という要望を持つ方は徐々に増えてきています。このとき、「やっぱり素材は自然が一番、人工的に作られたエンジニアリングウッド(集積材)より、無垢材を使いたい」という方も少なくありません。

無垢材は確かに素晴らしい素材です。しかし、エンジニアリングウッドも決して負けてはいません。そこで今回は、

  • 無垢材とエンジニアリングウッド、どちらのほうが優れているのか知りたい
  • 耐久性に優れた素材で家を建てたい

という方のために、エンジニアリングウッドのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

エンジニアリングウッドは、木材の欠点を克服した工業製品

まず、エンジニアリングウッドについて簡単にご説明しましょう。エンジニアリングウッドが登場したのは1900年代、今から100年以上も前のことです。それ以前は、木材で家を建てるとしたら、自然の木を切り倒し、乾燥させて使うしかありませんでした。しかし、そのやり方では「一定の大きさ以上の木でない限り木材として使用することができない」、「乾燥のさせ方によって木材の質に差がでる」といった問題があります。

エンジニアリングウッドは、そうした問題を一挙に解決するための方法として生み出された素材です。接着剤を用いて複数の木の板をくっつけることで、ひとつの大きな材料として使用することが可能になりました。いわば、従来の木材の欠点を取り除いた新しい材料なのです。

強度と一定化された品質が利点

無垢材は、樹種や乾燥のさせ方によって強度がそれぞれ異なります。質の悪い木材を選んでしまえば十分な強度を発揮することはできません。また、乾燥の仕方が中途半端だと家を建てたあとに木が変形してしまうため、夜になると「ピキッ、パキッ」といった音が、聞こえることもあります。そのため、せっかく無垢材で家を建てようと思ったとしても、木の品質を見極める職人の技量が十分でなければ家づくりに失敗してしまう可能性もあるのです。

一方、エンジニアリングウッドはさまざまな木を組み合わせて作るため、強度をあらかじめ「設計」することができます。しかも、強度は平均で無垢材の1.5倍。無垢材と比べて大幅に軽量化することが可能で、さまざまなデザインを自由に実現することができます。

乾燥も均一に行われるため、施工後に木が変形する心配もありません。その上無垢材に比べて安価なので、多くのハウスメーカーが使用しています。現在では「無垢材を使った家」を謳っていても完全にすべて無垢材ということは少なく、むしろ無垢材とエンジニアリングウッドを組み合わせて使っている場合がほとんどです。

エンジニアリングウッドの欠点は?

エンジニアリングウッドを用いるときは、使用されている接着剤に注意してみてください。木は元々自然のものですが、接着剤は人工物です。もし、人体に有害な物質が含まれていれば、シックハウス症候群やアレルギーといった健康被害の原因になる可能性もあります。

現実的には、集積材を使用しているどのメーカーも健康への配慮は行なっているので、必要以上に心配する必要はありません。むしろ、施工会社の営業マンと話すときに「エンジニアリングウッドの接着剤は大丈夫か?」と質問してみるといいでしょう。安全意識が高い業者であれば、明確に返答してくれるはずですし、「しっかり検討している」ということを、施工業者側にアピールすることもできるはずです。

エンジニアリングウッドを賢く使って、あなたの望む家を手に入れてみてください。

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