「開放感のある家」を狭い敷地に建てることはできる?

室内階段

掲載日:2015/10/05

更新日:2020/07/03

家造りの計画を立てている方は「開放感のある家」というフレーズを聞く機会が多くあると思います。今現在住んでいる家の広さに満足できていない方が、どれだけいるかということがよくわかるいい例だといえるでしょう。敷地の狭さなどによって、

  • 現在狭い家に住んでいて息苦しさを感じている
  • 広々とした家にあこがれている

こうした悩みを抱えている方は多くいます。しかし、新居を建てるにあたって、必ずしも広い土地を手に入れられるとは限りません。狭い土地で、「開放感のある家」をつくるにはどうしたらいいのでしょうか?

壁や柱をなくし、複数の空間をつなげるのがポイント

狭い空間を少しでも広く見せるためには、無駄な要素を少しでも排除するしかありません。具体的には、室内の柱や壁を取り払い、複数の部屋がつながった空間をつくり上げるのです。わかりやすい例を挙げると、リビング・ダイニング・キッチンは一体型としたほうがいいでしょう。たとえ広さは同じでも、仕切りがないだけで随分と開放的に感じられるものです。

床面積が限られている以上、空間を立体的に使うのも効果的です。たとえば、高低差のある空間をひとつの部屋とする「スキップフロア」や、2階と1階を繋げた吹き抜けの構造などを導入すると、縦方向への広がりを手に入れることができるでしょう。

こちらの要望を実現できる業者を選ぼう

ただし、今上げたような方法にはできることとできないことがあります。柱をなくそうと思ったとしても、施工業者から「構造上、その柱をなくすことはできません」といわれてしまえばそれまでです。

開放感のある間取りを実現するには、ある程度の設計力・施工力が必要です。確かな実績のある大手ハウスメーカーに設計を依頼するなど、施工業者選びには慎重を期す必要があるでしょう。

狭い土地でも開放感にあふれた「2階リビング」とは?

家の間取りばかりでなく、周囲の環境から受ける影響も忘れないでください。住宅密集地に家を建てる場合、周囲の建物と家の間に空間的な余裕がなく、そのために開放感が得られないことがあります。そのような場合、室内の間取りをどれほど工夫しても、周囲から圧迫感をなんとかしない限り、開放感のある家にはならないでしょう。

住宅密集地で開放感を得るための方法として「2階リビングを採用する」というアイデアをご紹介しましょう。通常、1階につくるリビングを2階にすれば、周囲の建物を見下ろす格好になります。また、日当たりが良くなる、プライバシーが確保しやすくなり、防犯に役立つといったメリットもあります。

デメリットは、日当たりが良くなりすぎてしまい、暑くなってしまうこともあるということでしょうか。リビングにいくために階段を登らなくてはならないため、リビングで過ごす時間が長い方は行き来を面倒に感じるかもしれません。

メリットもあれば、デメリットもある2階リビングですが、開放感のある家を造るための方法として知っておくとよいでしょう。いろいろなアイデアを知っておくことが、理想の家を手に入れることに繋がるのです。