掃除の手間をかけずに新居の外壁をキレイに保つ方法

2つの窓

掲載日:2015/11/02

更新日:2020/07/03

住まいは中身ももちろん大事ですが、見てくれも決して軽視してはいけません。特に外壁は、建物の印象を大きく左右します。

  • 外壁が汚れてしまって、家の見た目が悪くなった

このような悩み事を抱えている方は、「新しく建てる家は、キレイな外壁にしたいな」と思っていることでしょう。しかし、建設直後はどれほどキレイな外壁でも、時間が経てば自然に朽ちていくもの。

  • 汚れた外壁をいちいち掃除するのが面倒

と、外壁掃除の手間に悩んでいる方も同じように多いことかと思います。掃除の手間がかからず、長い間キレイな状態が保たれる・・・、そんな外壁が果たしてどこかにあるのでしょうか?

親水性外壁は、ほこりと油汚れの吸着を防ぐ

「掃除の手間がかからない外壁」の一例として「親水性外壁」というものが挙げられます。親水性外壁とは、自分でかってに表面の汚れを落とす、「セルフクリーニング機能」がついている外壁です。

親水性外壁の表面には、フッ素やシリカといった物質が塗られています。これらの物質の特徴は、水蒸気を吸着する性質を持っていること。この性質により、親水性外壁の表面には空気中の水蒸気が集まり、薄い層が形成されます。

この水蒸気の層が、セルフクリーニング機能を生み出す源です。外壁にほこりなどの汚れが付着する原因のひとつに静電気がありますが、水蒸気の層のおかげで親水性外壁には静電気が生じにくくなります。また、油性の汚れは、水に溶けにくい性質があるので、排気ガスなどが外壁に付着するのを防ぐのにも有効です。

光触媒外壁について

もうひとつ、掃除の手間がかからない外壁の例として「光触媒外壁」をご紹介しておきましょう。光触媒外壁とは、日光に当たると、表面の汚れが自動的に分解される機能を持った外壁です。外壁表面に塗られた酸化チタンなどの物質により、こうした機能を発揮することができます。

光触媒外壁が持つ機能はこれだけではありません。表面が殺菌されるため、コケなどの発生を防ぐほか、消臭機能もあります。ただし、価格は親水性外壁に比べて2割ほど高く、太陽光に当たる場所でないと効果を十分に発揮できないため、どちらのほうが優れている、ということは一概にはいえません。ご紹介した2つの例に留まらず、自分の要望にあわせて適切な外壁材を選択してください。

外壁の状態を保つには、定期的なメンテナンスが不可欠

外壁がキレイな状態を維持したいのであれば、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスや修繕の頻度は外壁材の種類によって異なりますが、10年程度を目安に考えておくといいでしょう。

先ほどご紹介した親水性外壁や光触媒外壁といった「掃除の手間がかからない外壁」でも、メンテナンスは必要です。どちらの外壁も耐久性の目安はおよそ10年。それを過ぎたら修繕などを行なったほうがいいでしょう。

メンテナンスの時期がやってきたときに慌ててしまわないよう、あらかじめメンテナンスの計画について、施工業者とよく相談しておくことをおすすめします。