環境にやさしい明るい家を実現する、自然光を取り入れる方法

掲載日:2015/12/22

更新日:2020/07/03

自然の資源として注目を集めている太陽光ですが、実は太陽光発電以外にも役に立つということをご存じでしょうか?

  • 家と隣家の距離が近く、採光を十分に確保できていない
  • 1年中明るい家で暮らしたい

こうした悩みを抱えた方は、太陽光を住まいの中に照明として取り入れることで、室内の採光を確保することができます。

今回は、自然光(太陽光)を住まいに取り入れる方法についてご説明しましょう。

天窓や高窓で自然光を取り入れよう

自然光を取り入れるのに有効な設備をいくつかご紹介します。天井に窓を設ける「天窓」は効果がわかりやすい設備でしょう。真上から太陽光が室内に降り注ぐため、昼間でも明るい住まいを実現できます。

似たような設備に高窓があります。天窓が天井に設置されているのに対して、高窓は室内の壁のごく高い位置についている採光用の窓です。床に対して窓が垂直になる分「天窓ほど光が入らないのでは」と思う方もいると思いますが、そうとは限りません。直接光が入らなくても、室内の壁などに当たって反射することで、案外室内は明るくなるものです。いわば、間接照明と同じような仕組みです。

自然光を集めて室内に供給する「太陽光採光システム」

もっと機械的な設備を使って自然光を室内に取り入れる、太陽光採光システムというものもあります。太陽光採光システムを構成する要素は、集光器と呼ばれるいくつかのレンズの集合体と光ファイバーです。集光器は家の周囲に設置され、太陽の光を自動的にレンズで集めます。集められた光は、光ファイバーを通って室内に供給されます。

たとえ窓のない部屋であっても、光ファイバーさえ通せば好きな場所に自然光を取り入れることができます。ガスも電気も使わない、エコな設備です。

自然光が入り込みやすい間取りにしよう

ご紹介したように、自然光を取り入れるためには、適切な方法をとる必要があります。単に自然光を取り入れたいからといって窓の数を増やすだけのような無計画なやり方では、効果が薄いどころかプライバシーが侵害されてしまう恐れもあるでしょう。

自然光を取り入れるには、設備だけでなく、間取りに工夫を施すのも有効です。たとえば、1階にあるリビングを明るくしたいのであれば、中庭を設置して開放感のあるリビングにするといいでしょう。オーニングやひさしをとりつければ、明るさだけを取り入れ、暑さを抑えることができます。

建物をL字型の構造にするのも良い方法です。日当たりの良い南側に多くの部屋を配置することができるため、自然に採光のいい家にすることができるでしょう。

土地面積が狭い場合や周囲の家との距離が近く、採光を確保するのが難しい場合は、2階リビングを採用するのが有効です。あえてリビングを高い位置におくことで、周囲の物に採光を妨げられることなく、プライバシーも容易に確保できます。

間取りと設備、それぞれに工夫を施して、明るい家を手に入れてください。

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