「アイランド型キッチン」のメリット・デメリットとは?

掲載日:2016/03/18

住宅の間取りを検討している方にとって、キッチンをどういったスタイルにするかは大きな問題です。一人で料理するのか、家族が参加するのか。片づけは得意か、整理整頓が苦手なタイプか。日常的に調理するのか、週末にまとめて行うことが多いのか。キッチンは生活に大きく影響する空間なので、ライフスタイルに合わせてデザインする必要があります。

「夫婦二人とも料理好き」「親子で料理を楽しみたい」「来客が多い」といった方におすすめなのは、「アイランド型キッチン」でしょう。作業スペースが広いので2人以上で調理をしても余裕があり、またリビングダイニングと空間をつなげれば開放的な印象で、家族や来客との会話もスムーズになります。

今回は、

  • 開放感のあるキッチンをつくりたい
  • キッチンに家族が集う家に憧れている

という方のために、アイランド型キッチンのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

利便性が高く、家族のコミュニケーションがはかどる

調理する人が壁に向かうスタイルのキッチンや、キッチン空間が独立しているタイプは、調理している人家族」と「リビング・ダイニングでくつろいでいる家族」がお互いに相手が何をしているのか、雰囲気を感じ取りづらいというデメリットがあります。

アイランド型キッチンはこれとは対照的に、調理する家族がキッチンからダイニングに対面する形になるので、自然と家族に一体感が生まれます。自然と家族のコミュニケーションも密になり、明るい家庭を築くことにつながるでしょう。

アイランド型キッチンの場合、ダイニングやリビングと連続させると自然と家族のコミュニケーションがも密になり、お互い何をしているかがすぐに伝わります。吊り戸棚を設置しなければ、さらに開放感たっぷりの空間に。作業スペースが広いので配膳がしやすく、見た目にもスタイリッシュな印象にがメリットです。

アイランド型キッチンのデメリットは?

しかし、アイランド型キッチンにもデメリットもあります。まず、ダイニングやリビングと連続しているプランの場合、すべての部屋に臭いが広がりやすくなります。美味しい料理の臭いであればいいのですが、焦げ臭い調理の臭いや生ごみの臭いなど、できれば嗅ぎたくない不快な臭いが広がってしまう可能性もあるでしょう。調理中の油は予想以上に飛散するので、ダイニングやリビングの床や壁、家具などを汚してしまうこともあります。

また、開放的でリビングからもよく見えるということは、片付けておかないと来客からも散らかっているのが丸見えになってしまうということでもあります。家に人を招くことの多い家であれば、常に片付けていなければいけませんし、急な来客のときに慌てて掃除をする羽目にもなりかねません。

通常よりコストがかかり、間取りを広く取らなくてはならないのを覚悟しておこう

アイランド型キッチンを採用したいのであれば、家づくりの段階から注意しておかなければならないポイントが2つあります。

ひとつ目は、通常のキッチンに比べて価格が比較的高めになってしまうということ。壁から独立しているキッチンカウンターは、多くの化粧板などを必要としているため、ある程度コストが高くなってしまうのはやむを得ないといえるでしょう。

ふたつ目は、通常よりもキッチンのスペースを広く取らなければならない、ということです。アイランド型キッチンは、前だけでなく左右からも調理場に回りこみ、使用できるようになっています。人が通るために最低限必要なスペースをとらなければならないので、その分ほかの部屋の広さを犠牲にしなくてはいけません。

デメリットはありますが、スタイリッシュで開放的な空間を演出できるアイランド型キッチンは、人気の高いスタイルです。これらのデメリットが気にならないのであれば、アイランド型キッチンはまさにあなたと家族にとってぴったりのキッチンです。家族の笑顔があふれる明るい食卓を囲むために、採用を検討してみてはいかがでしょうか?