長期優良住宅のメリット・デメリットとその認定基準

特集 永く住み続けられる家
・ひとつの家に永く住み続けたい
・せっかく建てる家なので、100年後も自分の子孫に住み続けてほしい

「長い間住み続けられる家」は、家のあり方としてはひとつの理想形だといえるのではないでしょうか。日本では、数十年程度の単位で家を建て替える場合が少なくありませんが、ヨーロッパなどでは何百年も前から建っている家が今でも使われている、という光景が多く見られます。資源を大切にするという視点からも、一つの家に住み続けることにはさまざまなメリットがあるといえるでしょう。

一方、日本でも「長く住み続けられる家」を評価しようという試みはあります。たとえば、「長期優良住宅」もその一つ。今回は、長期優良住宅について解説しながら「長く住み続けられる家」について考えてみましょう。

長期優良住宅制度の目的は、資源の有効利用と建物を大事にすること

長期優良住宅とは、2009年にスタートした「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって認定される、「長く住み続けられる家」のことです。従来、日本の一般的な住宅の寿命は20〜30年とされており、建て替えによる資源の浪費が問題視されてきました。こうした状況を変えるため、法律によって長持ちする家づくりを推奨しようというのが、長期優良住宅の制度が始まったきっかけです。

長期優良住宅は、以下のようなポイントによって評価されます。

  • 耐震性:耐震等級2以上(もしくは免震構造物)
  • 劣化対策:100年以上保つかどうか
  • 維持管理の容易さ:維持管理しやすい措置がとられているか
  • 省エネルギー性:省エネ等級4相当
  • 住戸面積:75平方メートル以上(地域により異なる)
  • 居住環境:行政による審査あり
  • 維持・保全のための計画:10年毎の点検

以上で示したポイントを全て満たしていれば、「長期優良住宅」として認められることになります。

長期優良住宅は、品質が保証された「いい家」でもある

長期優良住宅に認定されると、さまざまな税制上のメリットを受けることが可能です。

  • 所得税減税の控除対象限度額引き上げ: 一般住宅が限度額4000万円のところ、長期優良住宅は5000万円(平成29年12月まで)
  • 所得税減税額: 性能強化のために使わる費用のうち、10%をその年の控除額から免除(上限650万円、平成29年12月まで)

長持ちする上に税制上もお得なのですから、ぜひとも検討してみてください。

また、長期優良住宅は単に長持ちするだけの家というわけではありません。省エネ基準や維持管理に関する基準など、建物の品質に関する基準も合わせて審査され認定を受けます。つまり、建物としての品質にも一定の保証があるわけなので、単純に「いい家」を見極めるための手段でもあるのです。

建物ではなく「住み方」が変わることもある

長期優良住宅の建設を望む場合は、過去に十分な実績があり、長期優良住宅を建てる技術力を持っているメーカーを選んで依頼すればOKです。では、「長く住み続けられる家」を建てるために他に気をつけておくべきことはあるでしょうか。

人が住む家を建て替えるときは、何もその家が古くなって住めなくなったときばかりではないはずです。自分や家族のライフスタイルが変化し、生活の中で不便を感じて建て替えを検討する、というパターンも多くあります。

こうした「ライフスタイルの変化による建て替え」を防ぐためには、建物を立てる時点で将来の増改築に備えておくことが肝心です。たとえば、

  • 将来、子どもが増えたとき部屋数を増やせるよう、可動式間仕切りを設置しておく
  • 最初は平屋だが、将来2世帯住宅にして子どもと同居するもできるように増築に耐えられる強度を保証しておく

といった方法が考えられます。

一つの家に長く住み続けるためには、長持ちする家をつくるだけでは十分とはいえません。将来、自分たちの「住み方」が変わる可能性も考慮して備えておくことが大事なのです。

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