「地震に強いが生活音が気になる?」剛床工法を導入する際のポイント

特集 災害に強い家
  • 過去に地震で住まいが倒壊した経験がある
  • 地震に強い家を造り、家族の命を守りたい

こうした思いを抱いている方にとって、地震に強い家づくりは切実な課題だと思います。地震に強い家を実現する手立てはいろいろありますが、今回は特に「床」でできる工夫について考えてみましょう。

水平方向に変形しない剛床工法

地震に強い床の構造のひとつとして、「剛床」とよばれるもものがあります。剛床とは「水平方向に対して無限の剛性と耐力を持つ床」と定義されていますが、それだけでは何のことだかわかる方は少ないでしょう。わかりやすく言い換えると、「水平方向には絶対に変形しない床」のことです。

通常、床を造る際は床板の下に「根太」と呼ばれる床板を支える横木を敷きます。しかし、剛床工法では単に床板だけを設置し、根太を敷きません。そのため、別名「根太レス工法」と呼ばれることもあります。

なお、以上のことは木造住宅を建てる場合の話です。鉄筋コンクリート造の住宅は、基礎を木材ではなくコンクリートで造るため原則的にすべて剛床になります。

剛床にはさまざまなメリットがあります。まず、今回のテーマであった地震に対する強さですが、水平方向の揺れに強くなるので建物が変形しにくくなります。また、根太がいらなくなるため、使用する木材の量を減らすことが可能です。根太を置かない分、床の厚さが減るため、建物の高さに余裕を持つことができるでしょう。

ただし、床が薄いため室内に生活音が響きやすくなってしまうというリスクも抱えています。生活音が太鼓のように室内にこだまする場合もあり、何らかの対策を取る必要があるでしょう。

剛床工法は、防音材とセットで考えよう

「剛床にしたいけど、生活音がうるさくなるなら導入がためらわれる」という方は少なくないでしょう。しかし、音の問題には明確な対策が存在します。それは、床下に防音材を敷き詰めること。実際、剛床工法を標準的な仕様にしているメーカーの中には、防音材の敷設をセットにしている業者も多くあります。しかし、中にはこちらから要求しないと防音材を敷いてくれない業者もあるため、注意しておきましょう。

剛床工法を採用する場合は、信頼できるメーカーに依頼し、「防音材を敷設してほしい」と要求するのを忘れないようにしてください。

複数の要素を組み合わせ、長所を活かせる家造りを

生活音の問題さえ改善されれば、剛床工法のメリットだけを享受することができます。「災害に強い家」を実現できる上に、建物は高さに余裕が生まれ、広々とした生活空間を確保することができるでしょう。また、防音材によって住まいが静かになるという点も見過ごせません。幼い子どもは家を元気に駆け回ることができますし、家族を気にして抜き足差しであるく、といった配慮も不要になります。

このように、剛床工法のデメリットを改善しようとする取り組みが、生活環境の改善にも繋がるのです。住宅を建設するときは、複数の要素を組み合わせて、それぞれの長所を活かせるようにすることが、理想の暮らしを実現するためのポイントだといえるでしょう。

剛床工法+防音材で、「災害に強い家」と「快適な暮らし」を実現する。

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