家づくりにおいて、「採光」が問題になることはよくあります。

たとえば、

という悩みを抱えている方は少なくないでしょう。そんなときに役に立つのが「ガラスブロック」です。ガラスブロックは、

という場合にも合わせて活用できます。今回は、ガラスブロックのメリットとデメリットについて学んでいきましょう。

壁でもあり、明り取りともなるガラスブロック

ガラスブロックとは、立方体の形をしたガラス製のブロックのこと。レンガのように積み上げることで、明り取りとして使いつつ壁としての役割を果たすこともできます。透明なガラスが縦横に並んでいるという見た目の豪華さから、デザインのためだけに使用されることも。壁であると同時に照明でもあり、デザインでもある存在、それがガラスブロックなのです。

強度と断熱性に優れた素材

ガラスブロックのメリットはこれだけではありません。「ガラス」と言われると、一見「もろいから、地震などのときに簡単に壊れてしまいそう」と思う方もいるでしょう。しかし、ガラスブロックのメリットのひとつは、「強度に優れる」という点なのです。ガラスブロックは、すべてがガラスでできているわけではありません。ブロックとブロックの間には強度を高めてくれる鉄筋や、衝撃を吸収してくれるクッション材などが使われています。そのため、ガラスを使いながらも十分な強度を保つことができるわけです。

地震による揺れに耐えるのはもちろん、防音効果もあるため、屋外の騒音を防いでくれます。また、窓ガラスとは異なり簡単には割れないので、防犯効果も期待できるでしょう。

強度以外のメリットとしては、断熱性に優れる点が挙げられます。ガラスなので、断熱性は低そうだと思われるかもしれません。しかし、実はガラスブロックは内部が中空の構造になっているため、熱を通しにくい性質を持っています。断熱性に優れた窓ガラスなどは、内部にガスが注入されている場合がありますが、それと同じような仕組みで断熱性能を高める工夫を施しているわけです。

高価で重量があるのが難点

ここまではメリットにばかり触れてきましたが、デメリットについてもご紹介しておきましょう。第一のデメリットは、価格が高いということです。ガラスブロックはデザイン性に優れ、インテリアとしての役割も果たすため、普通の壁材と比較すると高価になってしまうのは否めません。

また、重量が大きいのもデメリットです。素材が重いと、必然的にそれを支える部分にも一定以上の強度が必要とされます。結果的に工費全体が高くなってしまう可能性があるのです。

メリットとデメリットをしっかり理解しておけば、ガラスブロックをかしこく使えます。インテリアとしても役立つ明り取りがほしい方はぜひ検討してみてください。

近年の健康志向、自然志向の高まりにより「自然の、木の家を建てたい」という要望を持つ方は徐々に増えてきています。このとき、「やっぱり素材は自然が一番、人工的に作られたエンジニアリングウッド(集積材)より、無垢材を使いたい」という方も少なくありません。

無垢材は確かに素晴らしい素材です。しかし、エンジニアリングウッドも決して負けてはいません。そこで今回は、

という方のために、エンジニアリングウッドのメリット・デメリットをご紹介します。

エンジニアリングウッドは、木材の欠点を克服した工業製品

エンジニアリングウッドが登場したのは1900年代、今から100年以上も前のことです。それ以前は、木材で家を建てるとしたら、自然の木を切り倒し、乾燥させて使うしかありませんでした。しかし、そのやり方では「一定の大きさ以上の木でない限り木材として使用することができない」、「乾燥のさせ方によって木材の質に差がでる」といった問題がありました。

エンジニアリングウッドは、そうした問題を一挙に解決するための方法として生み出された素材です。接着剤を用いて複数の木の板を貼り合わせることで、ひとつの大きな材料として使用することを可能にした、いわば、従来の木材の欠点を取り除いた新しい材料なのです。

強度と安定した品質が利点

無垢材は、樹種や乾燥のさせ方によって強度がそれぞれ異なります。質の悪い木材を選ぶと十分な強度が得られません。また、乾燥の仕方が中途半端だと家を建てたあとに木が変形し、夜になると歪みから「ピキッ、パキッ」といった音が、聞こえることもあります。そのため、せっかく無垢材で家を建てようと思ったとしても、木の品質を見極める職人の技量が十分でなければ家づくりに失敗してしまう可能性もあるのです。

一方、エンジニアリングウッドはさまざまな木を組み合わせて作るため、強度をあらかじめ「設計」することができます。しかも、無垢材と比べて強度は平均で1.5倍、また大幅に軽量化でき、さまざまなデザインを施すこともできます。

乾燥も均一に行われるため、施工後に木が変形する心配もありません。その上、無垢材より安価なので、多くのハウスメーカーが使用しています。現在では「無垢材を使った家」を謳っていても完全にすべて無垢材ということは少なく、むしろ無垢材とエンジニアリングウッドを組み合わせている場合がほとんどです。

エンジニアリングウッドの欠点は?

エンジニアリングウッドを用いるときは、使用されている接着剤に注意してみてください。木は元々自然のものですが、接着剤は人工物です。もし、人体に有害な物質が含まれていれば、シックハウス症候群やアレルギーといった健康被害の原因になる可能性もあります。

現実的には、集積材を使用しているどのメーカーも健康への配慮は行なっているので、必要以上に心配する必要はありません。むしろ、施工会社の営業マンと話すときに「エンジニアリングウッドの接着剤は大丈夫か?」と質問してみるといいでしょう。安全意識が高い業者であれば、明確に返答してくれるはずですし、「しっかり検討している」ということを、施工業者側にアピールすることもできるはずです。

エンジニアリングウッドをかしこく使って、あなたの望む家を手に入れてください。

住まいのイメージを大きく左右する要因のひとつが「色」です。壁や床、サッシなどいろいろなものの色を決めなくてはいけませんが、今回は室内ドアの色の選び方をご紹介したいと思います。

このようなお悩みを解決するには、一体どうしたらいいのでしょうか?

すべての室内ドアの色を統一する

ひとつ目のポイントは、「ドアの色を部屋ごとに変えるべきか? それとも同じにするべきか?」ということです。結論から言ってしまうと、すべてのドアの色を統一することをおすすめします。

同じ住まいの中で使われる建具は、統一感がなければなりません。すべてのドアの色をいちいち変えていたのでは統一感は生まれませんし、色選びがますます難しくなります。

もし、「一箇所だけでもいいから、どこか色を変えたい」という方は、リビングドアの色を変えるといいでしょう。リビングは家族全員が集う場所であり、使う機会が最も多いであろう部屋です。ワンポイントで色を変えることで「特別な空間」として印象づけることが可能になります。これは統一感を出すこととは別の狙いですが、有効なカラーコーディネートの手段です。

幅木・窓枠などの建具と室内ドアの色を揃える

住まいのカラーコーディネートの基本は、「面積が大きいものから先に色を決めていく」ということ。室内について考えるのであれば、最初に床や天井、壁紙の色を選び、続いて室内ドアや幅木、窓枠といった建具の色を決めていくことになります。

二つ目のポイントは、「色は幅木や窓枠などと統一する」ということです。これは「大きさが同じような建具は、色を揃えると統一感が出る」のが理由。たとえば、壁紙が白であれば、室内ドア・幅木・窓枠は茶系の色、というふうにすると、住まい全体の色合いがすっきりと収まります。

色の選び方に「正解」はない。写真サンプルで比較を

「この色にしたい!」という目当ての色がある方なら、今までの説明を聞いて内装の色をうまくコーディネートすることができるでしょう。しかし、なかには「そもそも何色を選んだらいいのかわからない。どんな色にしたら無難なの?」という方もいると思います。

そこで、「室内ドアには◯◯色がおすすめ!」とご紹介したいのですが、話はそう簡単ではありません。なぜなら、色選びには「これ」という正解がないからです。色の良し悪しはあくまでも最後は家に住まう人の感性によるものなので、「正解」は家を建てる人にしかわかりません。

では、自分で色を決められない人はどうしたらいいのでしょうか?ひとつの方法としては、さまざまな家の内装写真を比較して、自分が「いいな」と思えるものをピックアップしていく、というやり方があります。気に入った色合いのものがいくつか見つかったら「こういうカラーリングにしてほしい」と施工業者に相談してみましょう。

色選びは、最終的には感覚の世界です。自分の感覚を信じて後悔しない家づくりを進めてください。

今回はこうした悩みを抱えた方のために、新築する際の「床の色の選び方」についてご紹介します。

床の色は壁・天井とセットで考えよう

床の色を決めるときは、周囲の色との調和を考えるのが最初のポイントです。床の周囲にあり、かつ広い面積を持っている部分といえば、必然的に「壁と天井」ということになります。

壁と天井、そして床の色はそれぞれセットで考えなくてはいけません。たとえば、壁や天井の色が白であれば、床は黒っぽい色から選ぶ、というふうに「壁・天井」と「床」にそれぞれ対照的な色を選択するのが基本です。

明るい色・暗い色のメリット・デメリット

床を何色の系統にするのか決めたら、次に色の明るさを決めましょう。

明るい色を選ぶと、室内全体が明るく感じられるようになります。しかし、同時に汚れが目立ちやすくなるため、頻繁に掃除しなくてはならないなどのデメリットも考えられるでしょう。一方、暗めの色を選んだ場合、床の汚れは目立ちにくくなります。同時に、室内は暗く感じられるようになるかもしれません。

汚れが暗い色の床では目立ちにくくなるのと対象的に、ほこりは明るい色では目立ちにくく、暗い色では目立ちやすくなります。こうしたことからも明るい色と暗い色、どちらのほうが優れているとは一概にはいえません。

ひとつの方法としては、「建設が始まってから色を決める」という方法もあるでしょう。施工時に大きめの色彩サンプルを用意し、実際に建設途中の家の中に敷いてみて印象を確かめるのです。ただし、あくまでもサンプルと実物の印象は異なる可能性があるので、参考にする程度と考えておきましょう。

新築経験者に「色の印象がどう変わったか」聞いてみよう

色の印象というものには、「見た瞬間の印象」と「見慣れたあとの印象」というものがあります。見た瞬間は「これだ!」と思えた色彩でも、時間が経つうちに「なんだか違う・・・」と違和感が生まれてくることもあります。もちろん、逆に「最初は違和感があったものの、あとになると慣れてしまった」というパターンもあるでしょう。

床の色選びでも、同様のことが起こる可能性は十分にあります。そこで、経験者の話を参考にするのも良い方法です。数年前に家を新築した人に「床の色はどんなものにしたか?」、「住み続けてみて、色の印象はどうか?」と聞いてみてください。色の好みは人それぞれですから100%確実だとはいえませんが、「見続けたときの印象の変化」という貴重な参考意見を聞くことができます。

床にかぎらず、新築の色選びはなかなか一筋縄ではいきません。家が完成するまで気を抜かずに、「できることはやっておく」のが後悔しないための秘訣なのです。

近年、急速な「健康意識」の高まりが見られます。家づくりにおいてもそれは例外ではありません。安全な素材を使い、健康に過ごせる家を建てたいという希望は日に日に強くなっています。

そうした流れの中、特に注目されているのが「自然素材を使った家」です。自然素材とは、木や漆喰、珪藻土のように、元々自然界に存在する素材のこと。人工物ではないので、人体に優しい素材として注目されています。

今回は、

という方々のために、自然素材を使った家づくりについて考えてみたいと思います。

自然素材のメリット

自然素材最大のメリットといえば、人に優しいことでしょう。建物が原因で起きる健康被害としては、化学物質アレルギー及びシックハウス症候群などが有名です。これらの症状を引き起こす原因のひとつとして、住宅の建材に含まれる人体に有害な化学物質の存在があります。自然素材にはそうした化学物質やシックハウス症候群の原因物質が素材に含まれていないため安全です。

自然素材のもうひとつの魅力は、「自然のぬくもりを感じられる」ことです。人間は、木や草といった自然に囲まれていると自然に気持ちがリラックスしてきます。木目や珪藻土の壁、柱などに囲まれた室内で暮らすことが気持ちを落ち着け、日々のストレスを緩和する効果をもたらすのです。素材表面の質感が年月とともに変化していき「味がある佇まい」になるのを見て楽しむのもいいでしょう。

自然素材のデメリット

自然素材にはデメリットもあります。一番の難点は材料費が高くなってしまうことです。一般的な建材を使わず、すべて自然素材でできた家を建てようともなると、通常よりもかなりコストが増えてしまうことを覚悟しなければなりません。また、工事そのものが難しくなることから、工期も長くなってしまうことでしょう。

また、自然素材の家は掃除・手入れの手間がかかります。たとえば、無垢材の床などは一度汚れがついてしまうと落とすのになかなか難儀します。合板フローリングとは異なり、無垢材の表面は時間の経過とともにデコボコしてくるため、毎日の雑巾がけも面倒になってくるでしょう。

自然素材の家を建てる時は、メーカー選びが大事

ここまで、「自然素材=安心」と紹介してきましたが、それはあくまで一般的な建材と比較した場合の話です。「自然素材さえ使えば、アレルギーやシックハウスといった健康被害を完全に予防できる」というわけではないので注意してください。

たとえば、漆喰や珪藻土などには、材料のつなぎとして人工物が添加されている場合があります。また、無垢材を使って家を建てたとしても、材料を固定するための接着剤には人工物が使われることもあるので油断できません。

また、自然素材そのものが原因で健康が損なわれることもあります。あまり知られていませんが、「木の香りアレルギー」という自然素材である木が原因で起きる健康被害などがいい例でしょう。自然素材がもたらすリラックス効果も、程度が過ぎると逆効果になってしまうことも。たとえば寝室などは、完全に木目に囲まれていると逆に疲れてしまい、安心して眠れなくなってしまいます。また、自然素材は季節や年月の変化で伸び縮みするため、すきま風などが起こりやすくかえって健康が損なわれてしまうようなことも考えられるのです。

このような事態に陥らないために、家づくりを依頼するメーカーは慎重に選んでください。大事なのは「どれだけ自然素材をたくさん使っているか」ではなく、「どんな信念、ポリシーに基いて家づくりをしているか」ということ。自然素材は、あくまで材料に過ぎません。材料をうまく活かすためには、どのような想いを持って家づくりに臨んでいるかが最も大事なことなのです。

家づくりの考え方に共感できるメーカーを選び、自然素材の家を建てることで、安全・安心・健康な暮らしを実現できる。

これから家づくりを考えている人にとって、「建物が原因で起こる健康被害」はぜひとも注意しておいてほしいポイントです。建物が原因とはいっても、気をつけるべきは階段で転んだり、廊下で滑ったりすることばかりではありません。目に見えないところで知らないうちに自分や家族の健康が害されていることもあるからです。

そうした、建物による「目に見えない健康被害」の代表格ともいえるのが「アレルギー」と「シックハウス症候群」です。

今回は、

という方のために、アレルギーが起こらない家を建てるにはどうすればいいか考えてみましょう。

アレルギーとシックハウス症候群の違い

アレルギー、そしてそれとよく似た症状の健康被害としてシックハウス症候群というものがあります。両者はどのように違うのでしょうか?

アレルギーは特定の物質に対して人体の免疫機能が過剰反応してしまうことをいいます。じんましんや喘息、鼻炎、皮膚炎などがよく知られる症状でしょう。一方、シックハウス症候群とは「建物内で起こるさまざまな健康被害」の総称です。シックハウスの症状がなぜ起きるのか、そのメカニズムはまだ解明されていません。建物内の建材や調度品、カビ、ダニなどが原因でアレルギーが生じれば、その症状はシックハウス症候群という健康被害のなかに含まれることになります。

ハウスダストや有害化学物質が原因に

アレルギーやシックハウス症候群は、何が原因で起きるのでしょうか? 両者に共通する原因とされているのがハウスダストです。ハウスダストとは、「肉眼では見えない1㎜以下のチリやホコリ」のこと。ダニの死がいやペットの毛、カビ、花粉、細菌、繊維クズ、人間のフケなどさまざまな物が含まれます。ハウスダストを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や皮膚炎、ぜん息、鼻づまりなどの症状を引き起こします。

シックハウス症候群の場合は、ハウスダストに加えて建物内に使われる化学物質が原因になることもあるので注意しましょう。家の内部で使われている接着剤や塗装材などの材料には、人体に有害な化学物質が含まれている場合があります。これに加え、石油ストーブやガスストーブから排出される一般化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物なども原因となります。

住宅の高気密化は快適な住まいを作りますが、化学物質による空気汚染が起こりやすくなるというデメリットもあります。建築基準法では24時間換気システムの設置などを義務づけることで、化学物質の健康被害を抑えていますが、完全にシャットダウンすることは難しいでしょう。

対策は、換気と安全な建材を使用すること

では、アレルギーやシックハウス症候群を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?対策としては、主に2つの方法が考えられます。

ひとつ目は、室内の掃除と換気を徹底することです。先ほど、アレルギーやシックハウス症候群の原因のひとつに、空気中を漂うハウスダストと有害化学物質があると説明しました。これらの物質が室内にとどまってしまうのは、掃除と換気が不十分だからです。

新築から間もないころは1日に数回、窓を開けての換気をこまめに行うといいでしょう。24時間換気システムを「音がうるさい」、「乾燥する」といった理由で止めてしまう方がいますが、家族の健康を守るためには避けてください。新築でなくても小まめな換気と掃除は、健康維持に有効です。また、換気や掃除は、カビ・ダニ対策にも効果あります。結露しやすい窓まわりや風通しの悪い押入れの奥はどうしてもカビが繁殖しやすくなるため、除湿器などをうまく使いながら、程よい湿度を保つのも効果的です。

ふたつ目の方法とは、有害な化学物質の放散が少ない建材を使用することです。厚生労働省は、建物に使用される建材について、シックハウス症候群の原因のひとつである化学物質物質に関する基準を示しており、基準を満たした建材は「F☆☆☆☆」「F☆☆☆」「F☆☆」「F☆」と表記しています。☆の数が多いほど化学物質の放散量が少ないものとなるので、建材選びのひとつの手がかりとなります。

ただし、この等級制度は単に「基準を満たしている」ということを保証しているに過ぎません。有害な化学物質を「まったく放出しない」というわけではないので油断は禁物です。化学物質に十分配慮した家が完成した後も、換気に気をつける、小まめに掃除をするといった日常生活の配慮は大切です。

十分な換気計画を立て、アレルギー・シックハウスの原因物質を含まない安全な建材を使用することで、健康な暮らしを実現できる。

「冬になると、窓辺からサーッと冷たい空気が漂ってくる……」

誰もが一度はこんな経験をしたことがあると思います。実は、日本の窓の断熱性能は先進国の中でも最低レベルであるといわれています。窓のような開口部は、家の中で熱の出入りが最も多い場所であるにもかかわらず、です。

今回は、

という方のために、窓の断熱化について考えてみたいと思います。

Low-E複層ガラスやアルミ樹脂複合サッシを採用する

窓は窓ガラスと、その周辺を覆うサッシ部分からできています。なので、それぞれに断熱効果の高い製品を採用することで窓の断熱性能を高めることができるのです。

まずガラス部についてですが、「Low-E複合ガラス」がおすすめです。通常の窓ガラスは一枚のガラス板を貼り付けただけの作りになっています。「Low-E複層ガラス」とはガラス板を複数重ねあわせ、その間にアルゴンガスを注入したガラスのことです。アルゴンガスが断熱材の役割を果たし、室内側のガラスと屋外側のガラスの間の熱移動を妨げるため、高い断熱性能を誇っています。

せっかくガラスに断熱化を施しても、サッシ部分がそのままではそこから熱が出入りしてしまいます。サッシ部分は、かつてはスチールなども使われていましたが、現在では木製、やアルミニウム製が主流です。なかでも断熱に高い効果を発揮するのが「アルミ複合樹脂サッシ」。アルミ複合樹脂サッシは、屋外側にはアルミ、室内側には樹脂が使われているサッシです。樹脂はアルミより熱伝導率が低いため、屋内から屋外への熱の移動を妨げることができます。

窓を二重にするという方法もある

窓の断熱家により力を入れるのであれば「二重窓にする」という方法もあります。通常の窓の内側にもう一つ窓を設置することで、単純に考えれば2倍の断熱性能を得ることができるのです。

二重窓にすることによるメリットは、断熱化だけではありません。窓は温度だけでなく、音が伝わりやすい場所でもあります。二重にすることで音・振動の移動も妨げ、高い防音効果を発揮することができます。また、泥棒の目からみると窓を割るのに時間がかかるようになるので、侵入を諦めさせる防犯効果も期待できるでしょう。もろちん、断熱化による結露防止効果もあります。

利便性やデザイン面からはデメリットも

しかし、二重窓にはデメリットもあるので見過ごしてはいけません。最もわかりやすいのは「窓を開けるのに手間がかかる」という点でしょう。あまり開放しない窓ならいいですが、よく開ける窓だと開けるのが億劫になってしまうかもしれません。

また、窓の内側のスペースが少なくなるため、カーテン類の設置に制限が加えられる可能性もあります。窓が二枚重なっている構造の見栄えが気に入らないという方もいるでしょう。

窓やサッシの断熱化にはいろいろな方法がありますが、どこまで力を入れるべきかは自分や家族の好みによって左右されます。事前によく検討してから断熱化の方法を決めるようにしましょう。

窓・サッシの断熱化や二重窓を採用することによって、健康な暮らしを実現できる。

新しく家を建てる時には、決めなければならないことがたくさんあります。家の設備や間取りはもちろん、「建具」をどうするかも決めなければなりません。どの家にも必ずある、建具の代表例といえば「ドア」でしょう。

ドアの色は、家の雰囲気をガラリと変えます。新築でドアを選ぶときに気をつけなければならないことをあらかじめ学んでおきましょう。

ドアの色は「隣接する部分」に近い色合いで合わせると良い

ドア選びの際、施主の個性が反映されるのが「色」です。家の雰囲気にうまく馴染む色を選ぶためには、ドアと隣接する部分に近い色を選ぶのがおすすめです。

たとえば、家の入り口となる玄関ドアの色を考えてみましょう。家を訪ねてくる人は、まず玄関の色を見てその家の内装をイメージし、それからドアを開けてきます。このとき、ドアと色と玄関まわりの床や壁紙の色が大きく違っていたとしたらどうなるでしょうか?「あれっ?なんだか想像とぜんぜん違うぞ」と違和感を覚えてしまうことでしょう。

こうしたことを防ぐためには、玄関まわりの壁や床の色と、玄関ドアの色合いを近いもので揃えておくのがおすすめです。たとえば、壁や床の色がグレーから白に近い色であれば、ドアもグレーから白に近いものの中から選びましょう。

室内ドアは収納と合わせるという選択肢も

続いて、数が多い室内ドアの色選びについてご紹介します。考え方は基本的に玄関ドアのときと変わりません。ドアが仕切ることになる部屋の壁や床の色に近いものを選べばいいのです。

しかし、室内ドアの場合、周囲にあるのが壁や床だけとは限りません。よく隣接しているのが収納です。収納器具は壁沿いに置かれることが多いので、「ドアを開けたら隣接する壁に沿って収納が置いてある」という間取りはよくあります。そうした場合は、壁や床ではなく、収納の色にドアの色を合わせてみるのもいいでしょう。

壁、床、収納、そしてドアの色がすべて親しい色合いで構成されていると、バランスの取れたカラーリングができあがります。

ゆっくり閉まるドアを採用して家庭内事故を防ごう

最後に、デザイン面ではなく、機能面からドア選びについて考えてみましょう。

玄関ドアなど、両手が塞がった状態で開け閉めする機会の多いドアには「ドアクローザー」がついたものを採用してはいかがでしょうか。ドアクローザーとは、自動的にドアを閉めてくれる機構のこと。ドアクローザーがついていると、開けてからしばらくすると勝手に機構が作動し、自動的にドアが閉まります。手間がかからない上に、ドアを閉め忘れて開けっ放しになることを防げます。

なかには、「小さい子どもや高齢者がドアに挟まれて怪我をしないか心配」という方もいるでしょう。しかし、あまり知られていないことですが、ドアクローザーによってドアが閉まる速さは調整することができます。ゆっくりある程度の時間をかけてドアが閉まるように調整しておけば、家庭内事故の発生を防ぎながら便利なドアを使うことができます。

新しい家を考えるときは、デザインばかりでなく機能にも目を向けてみましょう。今までには気付かなかった新たな発見があるはずです。

家の雰囲気に溶け込む、安全なドアを採用することで、安全・安心な家を実現できる。

こうした悩みを抱えている方であれば、新しく建てる家は「湿気に悩まされることのない、カラッとすっきりした家にしたい」と思っていることでしょう。日本はただでさえ温暖湿潤の国、しかも近年の異常気象により徐々に平均気温が上昇し、さらに蒸し暑さが増しつつあります。ジメジメした家はカビが発生しやすく、そこに住まう家族の健康を損なう危険性も……。

住まいの湿度をコントロールしてカビの発生を予防し、家族の健康を守るためにはどうしたらいいのでしょうか?

湿度の調節には、調湿機能のある自然素材が有効

室内の湿度をうまくコントロールするには、自然素材を上手に取り入れることも有効です。自然素材とは、木や草など元々自然にある原料から作られた素材のこと。自然素材を用いた建材は調湿機能を備えたものが多いので、何もしなくても勝手に湿度を快適な水準に保ってくれます。

たとえば、床材や壁材として人気の高い無垢材は、木でできています。木は調湿効果を持つ自然素材として最もよく知られたもののひとつです。ほかには、塗り壁によく使われる珪藻土や漆喰も自然素材で、調湿機能を持っています。このように、よく知られた自然素材は、日本の伝統的な住宅の中で長く使い続けられてきました。日本人は伝統的に湿度を調節することの大切さをよく知っていたのです。

高い湿度は、建物にも害を及ぼす

ここまでは、住まいの湿度対策について、「人間にとって害があるから対策する」という視点から考えてきました。

しかし、高い湿度は人間ばかりではなく実は建物に対しても害を及ぼすのです。「カビが発生すると壁紙などが汚れてしまう」というのはわかりやすいと思いますが。理由はそれだけではありません。

たとえば、結露について考えてみましょう。結露は空気中の湿度が高く、室内外の温度差が激しいときに生じますが、窓ガラスなどのわかり易い場所だけでなく、壁や床の内側で「内部結露」が発生することがあります。

構造内の湿度コントロールにも、自然素材が有効

内部結露を防ぐには、壁や床、天井といった「建物の構造内の湿度」をコントロールすることが大切です。

たとえば、天井や床、壁などの内部に使われる断熱材に、調湿機能を持つ素材を選ぶといいでしょう。セルロースやウール(羊毛)は、調湿機能を持つ自然素材であり、断熱材として使われています。また、外壁内に通気できる仕組みを設け、湿度を自動的に調節するのも有効です。

構造内の湿度をうまくコントロールできれば、内部結露の発生を未然に防ぐことができます。結果として家と住人、双方の「健康」を手に入れられます。

住宅内の湿度をうまく調節すれば、「健康な暮らし」と「長く住み続けられる家」を実現できる。

家に住めなくなってしまう原因はいろいろありますが、特に恐ろしいのは「建材の腐食」でしょう。腐食が恐ろしい理由は、住宅が土台からやられてしまうことです。ほかの部分なら補修ができる場合もありますが、構造に関わる部分となると修復はなかなか困難です。

住宅の腐食を防ぎたいのであれば、防腐剤を使用するのが一般的な対策でしょう。しかし、薬剤を使用することから、健康被害を心配する方も少なくありません。

こうした悩みを抱える方にとって、新しく建てる家の防腐処理をどうするかは頭がいたいところでしょう。そこで今回は、新築住宅の防腐処理について考えてみたいと思います。

住宅の防腐防蟻処理は、法律による義務

まず、大前提として知っておいてもらいたいのは「住宅に防腐処理を施すことは法律で義務付けられている」ということです。建築基準法には、

「柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、シロアリその他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない。」

と記載されています。簡単に説明すると「地面から1m以内にある建物の構造に関わる部分には、防腐防蟻処理を施さなくてはならない」ということです。「健康被害が心配だから、防腐処理はしなくてもいいや」というわけにはいきません。

安全な「自然素材からできた防腐剤」もある

さて、具体的な防腐防蟻処理の中身についてですが、一般的にはやはり防腐剤を使用するパターンが多いといえるでしょう。しかし、防腐剤といっても人工的に作られた薬剤ばかりではありません。中には炭や柿渋といった自然素材から作られた防腐剤もあります。

防腐剤による健康被害が心配な方は、そうした自然素材で作られた防腐剤を使用しましょう。あらかじめ施工業者に「防腐防蟻処理について希望がある」旨を伝えておくのが賢明です。

防腐防蟻処理の方法は、防腐剤だけではない

防腐防蟻処理の方法は、なにも防腐剤だけではありません。実は、建築基準法で求められる「防腐防蟻処理」について、具体的な方法は関連する仕様や法律で定められているものを用いることになっています。防腐剤はもちろんそれらの1つですが、ほかにもいくつか方法があるのでご紹介しておきましょう。

たとえば、住宅金融公庫が定めている、防腐防蟻処理の耐久性仕様である「等級2」には、以下のような方法が記載されています。

「耐久性樹種」とは、劣化が少ないと認められた木材のことです。ヒノキやヒバといった樹種が含まれます。これらの樹種を使用すれば、防腐剤を塗布する必要はありません。

続く、「外壁通気工法」とは、外壁内に通気口を設け、透湿防水シートと呼ばれる「水蒸気だけを通す膜」で覆う工法です。外壁内の湿度が自動的に調節されるため、腐食が起こりにくくなり、防腐対策としての効果を発揮します。こちらも耐久性樹種と同様、防腐防蟻処理として認められているのです。

このように、 防腐剤を使う場合は安全な自然素材を使用することもできますし、防腐剤を用いずに防腐対策を施すとも可能です。建物と家族の健康を守るために、色々な方法を模索してみましょう。

住宅に防腐対策を施すことで、「長く住み続けられる家」を実現できる。