「玄関に家族の靴が無造作に散らばっている・・・」

もしも今住んでいる家でこうしたお悩みを抱えているのなら、新しく建てる家では「シューズクローク」を設置してみてはいかがでしょうか? シューズクロークとは、土足のまま出入りできる収納スペースのこと。玄関のそばに取り付けることで、玄関まわりの利便性が大きく向上します。

今回は、

という方のために、シューズクロークのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

玄関周りがすっきりし、快適な暮らしを実現

シューズクロークを設置することのメリットは、玄関に靴を置かなくても良くなるということです。玄関の床に直接靴が置いてあると、出入りするとき案外邪魔になるもの。特に家族が多いご家庭であればなおさらです。玄関から靴が消えることで、掃除もしやすくなるでしょう。

しかし、それだけであれば「玄関わきに靴箱を置いておけばいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。シューズクロークを設置することと、単に靴箱を置くことの大きな違いは、「玄関が靴臭くなくなる」という点です。来客時に「玄関が臭くて、不快に思われたらどうしよう・・・」といった心配は無用になります。

「通りぬけ可能なシューズクローク」は必要か?

実際にシューズクロークを導入したご家庭を見ていると、ウォークインクローゼットのように「通りぬけ可能な部屋」にしている例が少なくありません。一件、通りぬけできるようにすることで住まいの使い勝手が良くなるように思われますが、必ずしもそうとはいえません。

なぜなら、シューズクロークはそもそも「靴などのものを置く場所」だからです。ものが多くなれば、通路が塞がれることも考えられますし、そうなればせっかく通り抜けできるようにしておいても意味を成さなくなってしまうでしょう。

これは決して「シューズクロークは、通り抜けできるようにしておいても無意味」だといっているわけではありません。「シューズクロークは、あくまで元々は収納場所」だということです。通りぬけの機能は「ついで」くらいに考えておけば、期待しすぎてがっかりすることもないでしょう。

出入り口は引き戸に。照明確保も忘れずに

シューズクロークをどのような間取りにしておけば便利かご紹介したいと思います。まず、ドアは基本的に開き戸よりも引き戸にしておいたほうがいいでしょう。床に靴が置かれることもあるので、開き戸だと引っかかって開閉に支障をきたす可能性があるからです。

また、クローク内にはたくさんの靴やものが置かれることになるため、薄暗くなることが想定されます。できれば窓を取り付けたほうがいいでしょう。窓を取り付けることが不可能な場合は、照明を取り付けるなどして十分な明るさを確保できるようにしておいてください。

生きている限り、毎日必ず出るのが「洗濯物」。特に家族が多いご家庭では、毎日の洗濯は結構な手間になります。天気が晴れていればまだいいのですが、雨が降っているとなかなか洗濯物が乾かず大変です。

こうした理由から、

と考える方は少なくありません。ランドリールームがあれば、雨が降ったときでも洗濯ができ、洗濯機のそばに設置すれば洗濯物を持ち運ぶ手間も省けます。

問題は、「室内に干してちゃんと乾くのかどうか」という点です。

といった方も多いでしょう。そこで今回は、新築に物干し部屋をつくる際の注意点をご紹介したいと思います。

ランドリールームをつくるなら洗濯機のそば、脱衣所との兼用も

ランドリールームを設置する場合、室内のどこに設置するかが問題です。窓の近くなど、日当たりがいい場所につくる手もありますが、基本的には洗濯機のそばに設置することをおすすめします。

洗濯機のそばにランドリールームがあれば、洗った服をすぐに干せるため移動の手間がかかりません。

しかし、「ランドリールームは欲しいけど、スペースに余裕がない」という人も多いでしょう。そうした方は、バスルームの脱衣所を広くとり、ランドリールームと兼用するのがおすすめです。多くのご家庭では脱衣所に洗濯機を設置するため、ランドリールームを新たに設置するよりスペースを削減できるのです。

市販の物干しユニットや、除湿乾燥機を設置しよう

ランドリールームには、ものを干すための設備が欠かせません。家が建ったあとで市販の物干しユニットを設置するのもいいですが、建設時に天井埋込み型物干しユニットをつけておくのも便利です。本来、家の天井はものを吊り下げる造りにはなっていません。なので、天井から物干しユニットを吊るす場合は建設時に行うほうがいいでしょう。

通常、換気設備を取り付けなくても十分洗濯物は乾きますが、脱衣所はバスルームのそばということもあり、湿気がたまりやすい場所です。ジメジメして思うように洗濯物が乾かないことを想定し、除湿乾燥機を部屋に取り付けておくのもいいでしょう。

除湿乾燥機は、埋込み型の場合、水捨ての手間がいらなくなるため、導入を検討してみてはいかがでしょうか。もちろん、住宅建設後に購入し設置することも可能です。

ランドリールームと相性が良い24時間換気システム

ここで「ランドリールームに除湿・乾燥設備を設置する」というアイデアを、もう一歩先に進めてみましょう。個々の部屋ではなく、建物全体に空調のための機能が備わっていれば、あえてランドリールームに除湿機を取り付ける必要はありません。

建物全体の空調設備といえば、24時間換気システムがあります。24時間換気システムとは、高気密・高断熱住宅において、シックハウス症候群といった「換気不足が原因で起こる病気」を防ぐために取り付けることが義務付けられているものです。

住まいを高気密高断熱住宅にして24時間換気システムを取り付けておけば、ランドリールームの湿度は自動的に調整され、洗濯物も乾きます。室内では常に綺麗な空気が保たれる上に、ランドリールームの機能もアップ。まさに一石二鳥の対策だといえるでしょう。

室内の湿度、温度が保たれるため、健康な暮らしと家事がしやすい家を実現できる。

家の中で、意外と場所をとられてしまいがちなのが「衣服の収納」。洋服ダンスや、大きな収納ボックスのせいで部屋が狭くなっているご家庭も多いことでしょう。新しい家を建てるときは、こうした「収納のせいで部屋が狭くなる現象」は防ぎたいものです。そんなときに役立つ設備として、「ウォークインクローゼット」があります。

ウォークインクローゼットとは、衣服をまとめて収納できる部屋のこと。近年注目されていることから、名前を耳にした方も少なくないでしょう。

そこで今回は、

という方のために、新居にウォークインクローゼットを設置する際の注意点をご紹介しましょう。

ウォークインクローゼットのメリット・デメリット

ウォークインクローゼットの特徴は、「家中の衣服をまとめて一室に収納できる」という点です。つまり、部屋ごとの衣類収納ボックスや収納スペースが一切いらなくなるのです。そのため、各部屋元々の間取りをそのまま使うことができるため、広々とした部屋で生活することができるでしょう。

しかし、メリットがあれば当然デメリットもあります。ウォークインクローゼットは、名前に「ウォークイン」とある通り、部屋の中に衣類の収納スペースだけでなく、人が通り抜けられるスペースが含まれています。そのため、純粋な物置をつくる場合に比べて、空間を効率的に使うことができません。もちろん、「ウォークイン」の部分には「部屋の中で服選びを楽しめる」といったメリットもあります。しかし、メリット・デメリットの両面を知っておくことが、導入しても後悔しないことにつながります。

ウォークインクローゼット最大の敵は「カビ」

ウォークインクローゼットのデメリットとして、もうひとつ見過ごせない点があります。それは大量の衣服を収納するため湿気がたまりやすく、カビが発生しやすいという点です。せっかく収納した衣服がまとめてかびにやられてしまっては目も当てられません。あらかじめ対処法を考えておいたほうがいいでしょう。

換気の仕組みを取り入れてカビを予防しよう

カビの発生を予防するには、換気の仕組みを取り入れるのが一番です。たとえば、最も簡単な方法は窓を設置することでしょう。しかし、開閉に手間がかかる、紫外線によって衣類が変色してしまう、雨が降ったら閉めないといけないといったデメリットもあります。

換気扇であれば、そういった煩わしい心配はありません。しかし、電気代はかかってしまうので注意しましょう。

コストをかけずにできる、という点に注目すると、ウォークインクローゼットの部屋に「扉を取り付けない」のもいい方法です。シンプルですが、扉がなければ自然に湿度は室内に拡散していくため、カビの発生を予防することができます。

このように、あらかじめデメリットに対する備えを十分にしておけば、ウォークインクローゼットのメリットを十分に受けることが可能です。家づくりを考えている方はぜひ検討してみてください。

ウォークインクローゼットを導入すれば、他の部屋に衣服の収納がいらなくなり、快適な暮らしを実現できる。

住まいを考えるとき、多くの方が注目するポイントのひとつが「収納」です。

こうした悩みは家づくりにつきものです。

収納のひとつの形式として、「小屋裏収納」と呼ばれるものがあります。ロフト、天井裏などと呼ばれる収納空間のことですが、ものをしまうためのスペースとして新築時に設置する人も少なくありません。

小屋裏収納を賢く利用するためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

小屋裏収納は、床面積に含まれない。

建築基準法には「天井高が1.4m以内で、床面積の1/2以内の広さであれば、床面積に含まなくてよい」という記載があります。小屋裏収納は、この点を利用して条件に当てはまる部分を収納空間として利用したものです。

先にご説明したとおり、天井裏などの空間が利用されることが多いですが、家の各階の間に人工的にこの条件に当てはまる空間を作り出し、収納として利用することも可能です。

建ぺい率を抑え、収納スペースをまとめられる

ここからは、小屋裏収納のメリットとデメリットについてご紹介していきましょう。

住宅建設の基準のひとつに、「建ぺい率」と呼ばれる指標があります。建ぺい率とは、敷地面積に対する建物面積の割合を表したものです。たとえば、敷地面積が同じでも広々とした庭がある場合より、敷地の多くが建物で埋まっている場合は建ぺい率が高くなります。防火および住環境に配慮するために定められる指標で、建ぺい率が80%を超える建物は建設することができません。先ほどご説明したとおり、小屋裏収納は「床面積に含まれない」ため、建ぺい率を抑えることができるのです。

また、純粋に収納としてのメリットもあります。高さや広さに制限があるとはいえ、物をおいておくだけなら十分だといえるでしょう。ものを一室にまとめて置いておける分、個々の部屋にある収納スペースを削減することができます。

たまにしか使わないものをまとめて収納しよう

最後に、小屋裏収納のデメリットと、それらへの対処法をご紹介しましょう。小屋裏収納は、あくまでも収納のための空間です。そのため、居室として利用することはできません。「作ったときは収納にするつもりだったけど、子ども部屋として使おう」というわけにはいかないので注意してください。

また、「天井高を1.4m以内にしなくてはいけない」という制限もなかなか面倒です。大人が背筋を伸ばして出入りできる高さではないので、日常的にものを出し入れするのは決して楽とはいえません。

これらのことから考えると、小屋裏収納とは「大容量ではあるが、こまめにものを出し入れするには不向き」なのが特徴であるとわかります。この特徴を最大限に活かすのは、「あまり出し入れしないものをたくさん収納しておく」のが有効です。

「あまり出し入れしないもの」といえば、季節ものが挙げられます。扇風機や石油ファンヒーターといった季節もの家電、スノーボードやスキーなどの季節もののスポーツ用品、夏服、冬服などが考えられるでしょう。

家を建てるときは、これらの「たまにしか使わないもの」がたくさん家にあるかどうか考えてみてください。もし、たくさんあるのでしたら、小屋裏収納を有効に活用することができるでしょう。

家族が多く「たまにしか使わないもの」が多い家庭に小屋裏収納を導入すれば、快適な暮らしを実現できる。

ドラマや漫画の世界にたびたび登場する「屋根裏部屋」。

こんな夢を描く方も大勢いると思います。住宅の新築を機に「夢の屋根裏部屋を実現したい」と考える方もいることでしょう。

では、実際に屋根裏部屋をつくって快適に暮らすためにはどうしたらいいか考えてみましょう。

実は、屋根裏部屋で生活することは難しい

第一の問題は「屋根裏は通常、居住空間にすることができない」という点です。屋根裏部屋と一般には言いますが、建築基準法による分類では「小屋裏」と呼ばれています。小屋裏は、「収納のための空間」とされており、畳や絨毯、インターネット回線など「居住のための設備」を設置できません。

「畳やネットなんてなくてもただ屋根裏で過ごせればいい」と考える方もいるでしょう。しかし、話はそう簡単ではありません。小屋裏は建築基準法によって「高さ1.4m以内、広さは床面積の1/2以内」と定められています。このように狭い空間では、仮に無理やり住んだとしてもとても快適には過ごせないでしょう。

通常の階を「屋根裏風」にすることは可能

しかし、屋根裏部屋で暮らすのを諦めることはありません。あくまで「小屋裏で暮らすことはできない」という意味なので、通常の階層を「屋根裏風」にして暮らすことはできるのです。

通常の部屋と同じように屋根裏部屋をつくる場合、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。「屋根裏風」ということですから、家の最上階部分に部屋を作ることになるでしょう。本物の屋根裏空間もそうですが、家の中でも天井に近い位置にある部屋は暖かい空気と太陽の熱に晒され、暑くなりやすいという欠点があります。そのため、快適さを保つための工夫が必須になるでしょう。

具体的には、室内の温度差が生じにくくなる高気密高断熱住宅を採用したり、天井や壁に断熱材を設置したりする方法があります。もっとシンプルな方法では、エアコンや窓を設置するのもいいでしょう。

屋根裏部屋を趣味のための空間に

暑さの問題さえ解決してしまえば、憧れの屋根裏部屋で快適に過ごせるようになります。なにしろ、「普通の部屋」なのですから、居住のための設備も好きなだけおくことが可能です。普通に寝室として利用するのもいいですが、趣味のための空間として使うのもいいでしょう。一人で趣味に没頭するもよし、コレクションを並べて心地よいひとときを楽しむもよし。使い方は全て自分次第です。暮らしやすさだけでなく「自分らしさ」を出すための空間として、屋根裏部屋を活用してみてはいかがでしょうか。

屋根裏部屋を居住空間としてつくることで、快適な暮らしと趣味に没頭できる家を実現できる。

家族が集う空間である「リビング」。誰もが両手両足を伸ばしてくつろげる広さがほしいと思うことでしょう。しかし、現実には狭い敷地でやりくりしてつくることになるケースがあります。

敷地の狭さを克服して、このような願いを叶えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

ダウンフロアリビングを採用して「広く見せる」

狭い敷地に家を建てる場合、リビングを広く見せるのであれば「ダウンフロアリビング」という形式を採用するのがおすすめです。ダウンフロアリビングとは、いわゆるスキップフロアの形式のひとつ。リビングと隣接するダイニング、キッチンなどの部屋をスキップフロアとし、リビングよりも1段あがる構造にします。逆にリビングは周囲の部屋からみると「1段下がった」格好になるのでダウンフロアリビングと呼ばれているのです。

「高さ」が特殊な目隠しになる空間

ダウンフロアリビングのメリットを具体的にご紹介しましょう。まず、隣接する部屋との間に廊下がいらなくなるので、その分リビングの面積を大きくとることができます。しかも、廊下がないとはいっても隣の部屋とは「高さ」が違うことで、自動的に目隠しとなります。

隣接する部屋と「つながっているが、つながっていない」「ひとつの空間のようでもあり、別空間でもある」という、少し変わったリビングになるでしょう。

独特の「こもり感」が家族の気配を感じさせる

目線の高さが変わることで、ほかの空間との間に生まれる程よい距離感――。このダウンフロアリビングが創りだす独特の感覚を「こもり感」といいます。こもり感があるおかげでリビングを広く見せることができる上に、居心地の良さが手に入ります。

この「こもり感」は、リビングに集う家族にもよい影響を与えます。同じ家で暮らしている以上、別々の部屋にいても「気配を感じたい」と考える方は多いことでしょう。ダウンフロアリビングは、まさに家族の気配を感じるのにうってつけの構造です。なにしろ壁や仕切りがありませんから、リビングに家族がいればキッチンやダイニングからひと目でわかります。しかし、リビングと隣接する部屋とでは目線の高さが違いますから、直接目を向けないかぎり、いるのはわかりますが、何をしているのかは詳しくわからないはずです。

つまり、ダウンフロアリビングを採用するだけで、自動的に「家族の気配が程よく感じられるリビング」を実現することができるのです。

リビングは、広く見せることも大切ですが心地よさ、過ごしやすさも大切です。家づくりを検討中の方はダウンフロアリビングのことも検討してみてください。

ダウンフロアリビングを採用することで、居心地の良いリビングに皆が集う家族の気配が感じられる家を実現できる。

このような願望を抱いている方にぴったりの設備が「書斎」です。書斎は仕事のための空間であり、趣味に没頭する空間として使うこともできます。また、ひとりになれる場所、心を安らげる場所としても意味のある部屋となるでしょう。

しかし、書斎づくりを考えるとき、悩みの種となるのがレイアウトをどうするかという点です。ここでは新しい住宅を建てるにあたり、書斎のレイアウトをどのように決めたらいいかを考えてみましょう。

机の位置を決めると書斎全体のレイアウトも決定する

家の間取りが決まり、書斎として使う部屋が決定したとしましょう。そこからどのようにレイアウトを決めていけばいいのでしょうか?このとき、ポイントになるのが「机の位置」です。書斎の使い勝手は、机の位置に大きく左右されます。

書斎のよくあるレイアウトパターンを紹介

よくある机の位置のパターンとその特徴をご紹介するので、自分に合うものを選んでみてください。

【窓のある壁面に机を向ける】

このレイアウトだと、窓を正面に見て机の前に座ることになります。当然、窓からは日中明るい光が差し込んでくることになるので、机の上が見やすくなるのが利点です。しかし、逆にまぶしすぎて目が疲れてしまう可能性も。カーテンやブラインドなどうまく明るさを調整する必要があるでしょう。疲れたときは自然と外の景色が目に入り、いい気分転換になるかもしれません。

【普通の壁面に机を向ける】

このレイアウトでは、正面に壁がある形になります。せっかくなので正面の壁を上手に使いましょう。貼り付けスペースとして、メモなどを掲示しておけばやるべきことがわかりやすくなります。カレンダーやホワイトボードなどを設置するのもいいでしょう。

【壁に対して垂直に机を向ける】

机の正面側ではなく、左側か右側のどちらかを壁につけるレイアウトです。この場合、机を片側一方からだけでなく反対側からも使うことができるようになるのが利点です。大きな机を2方向から使いたい場合や、誰かを書斎に招き入れて対面で接することが想定される場合などに向いています。

【部屋の中央に机を置く】

机を部屋の中央においたレイアウトです。机の周りには通りぬけのためのスペースが必要になるので、狭い部屋には向いていません。また、落ち着いて作業するのにも不向きでしょう。しかし、部屋の四方に棚を設置すれば、どの方向からも棚に入れたものが取りやすくなるため、資料や道具をたくさん使う作業をする場合に向いています。

書斎が狭い場合は、壁付け机がおすすめ

「書斎は欲しい。でも敷地が狭いから十分な広さがとれない・・・」という方も諦める必要はありません。

本来、書斎をつくるためには少なくとも6畳程度のスペースが欲しいところです。しかし、たとえ敷地が狭く、2〜3畳ほどの広さしかなくても書斎をつくることはできます。狭いスペースに書斎をつくる際に有効なのが、「壁付け机」を採用する方法。壁付け机とは、壁に金具で取り付けられた板状の机のことです。普通の机よりもスペースがいらないので狭い書斎に向いています。必要ないときは折りたためる構造にすることも可能です。

書斎があると、仕事や趣味に集中でき、毎日の生活が楽しくなります。ぜひ検討してみてください。

狭いスペースを有効活用して書斎をつくることで、作業や趣味をより楽しめる。

家庭内で「親子がふれあうための場所」として、近年注目されているのがファミリーコーナーです。

特にこのような悩みを抱えている方にとってはぴったりの設備でしょう。ファミリーコーナーが居心地の良い場所であれば、子どもはついつい長居したくなるでしょうし、自然と親子のふれあいも生まれます。

ファミリーコーナーの間取りを考えるときは、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

「子ども部屋の居心地を悪くする」は間違い

ときどき、子どもが子ども部屋にこもりきりになるのを心配するあまり、子ども部屋を与えない、もしくは「わざと居心地を悪くする」といったご家庭があります。しかし、こうしたやり方はあまり有効な策とはいえません。

自分と子どもが同時に「やりたいこと」をできる空間

子どもが部屋にこもりきりになるかどうかは、どちらかと言うと部屋そのものの構造よりも、親の関わり方に左右されます。「子どもと一緒にいられる時間、自分は何をしたいか」、「そのとき、子どもは何をしているか」といったことをイメージしてみましょう。「自分がやりたいこと」と「子どもがやりたいこと」を「ひとつの空間で一緒にやる」ためにはどんな部屋が必要になるか考えてみましょう。

そうすることで、ファミリーコーナーの間取りは自然と明らかになります。

「やりたいこと」の組み合わせが間取りを決める

「やりたいこと」の例と、それに適したファミリーコーナーの間取りの例をいくつかご紹介しましょう。

【読書スペース+子どもの勉強】 子どもが勉強を片付ける傍ら、自分は本を読み、ときには宿題を手伝ってあげる・・・。このような関わり方をしたい方は、ファミリーコーナーをリビングに併設するのがいいでしょう。机と本棚を設け、仕切りや段差で少し区切られた間取りが適しています。

【料理+子どもの勉強】 こちらは、お母さんが夕食の支度をしている間に子どもが宿題を片付けるパターンです。料理はキッチンで行うため、ファミリーコーナーもキッチンに併設するのがいいでしょう。オープンキッチンなら、調理場に向かったとき目線の先に子どもの勉強スペースがある、という間取りが向いています。

【両親がくつろぐ+子どもの遊び場】 休日、両親が寝転んだり、座ってくつろいだりしながら、近くで遊んでいる子どもを見守るようなファミリーコーナーを思い浮かべてください。このような場合は畳コーナーにするのが向いています。畳は柔らかく子どもの怪我防止になりますし、洋室にテーブルをおくスタイルよりも親の目線が低くなるため、自然に子どもの様子をうかがうことができます。畳の香りには気持ちを安らげる効果があるため、家族でのんびり、リラックスしながら過ごすことができるでしょう。

このように、親、そして子どもがそれぞれやりたいことの組み合わせで、ファミリーコーナーに適した間取りは変わってきます。自分が理想とする「親子のふれあい」をイメージしてから、設計業者に相談するようにしましょう。

子どもとのふれあい方を考えてファミリーコーナーをつくることで、家族がふれあいにあふれる家、子育てしやすい家を実現できる。

近年、新築住宅に「スタディコーナー」を設置する家庭が増えています。

「自室で勉強するよりも周囲に生活雑音があったほうが勉強に集中できる」

「親が時折勉強を教えて親子のふれあいが増える」

理由は様々ですが、「子どもの宿題は自分の部屋で行うもの」という時代に変化が訪れているのは事実だといえるでしょう。

と考える方は多い反面、

という方もいるでしょう。そこで今回は、スタディコーナーは本当に必要なのか、必要だとしたらどんなふうにつくればいいのか考えてみます。

子どもが居着いてくれるような工夫が必要

そもそも、スタディコーナーは本当に必要なのでしょうか? 「せっかくつくったのに、子どもが使ってくれなかったらどうしよう」と心配する方もいると思います。

子どもにスタディコーナーを有効活用してもらうには、「居心地を良くする工夫」が大切です。たとえば、リビングとフラットな空間にするのではなくわざと床下げをして別空間であることを演出したり、簡易的な仕切りを設けるのもいいでしょう。壁付けテーブルや可動式収納を設置して利便性をよくするのも有効です。テーブルは据え置きのものより、壁付けにするほうが間取りを広くとれます。また、電源コンセントを多めに用意しておくことで、将来パソコン作業をするときにも便利です。

居心地の良い空間であれば、子どもは自然に使うようになります。

子どもが成長したあとは、ほかの目的のために利用できる

子どもが家で勉強する期間は、長いようで案外短いものです。大学生ともなれば、家を出て一人暮らしすることも珍しくありません。「長くても20年くらいしか使わないのなら、設置しなくてもいいのでは?」という意見には説得力があるようにも思われます。

しかし、それはあくまで「子どもが成長したあと、スタディコーナーを使わなくなる」ということを前提にしたときの話です。スタディコーナーだからといって、「利用するのは子供だけ」と決まっているわけではありません。子どもが成長したあとは、親が別の目的のために利用すれば、決して無駄にはならないのです。

書斎・趣味スペース・収納、利用法はさまざま

たとえば、スタディコーナーを「書斎」として再利用するのはどうでしょうか?何しろ元々は勉強のためのスペースですから、机に向かって作業するのに適した場所です。体格に合わせて机の高さを調整できるようにしておけば、ほとんどそのままの形で利用することができるでしょう。同様に、趣味のためのスペースとしてテーブルの上での作業に適しているでしょう。

スタディコーナーにテーブルだけでなく、本棚も用意しておけば収納スペースとして使うこともできます。リビングのそばにある収納空間は何かと便利。生活が便利で快適にする場所になるはずです。

スタディコーナーは単なる勉強の場ではなく、家族全員が利用する場所です。上手につくれば家族のふれあいが活発になり、会話にあふれた明るい家庭を実現することができるでしょう。

勉強以外の目的にもスタディコーナーを活用することで、家族のふれあいにあふれる家を実現できる。子どもが成長して不要になったあとは多目的スペースとして、趣味をより楽しむことに活用できる。

住まいづくりを考えるとき、家族団らんのひとときを過ごすリビングの広さをどうするかは重要なポイントです。

現在の住まいに不満を感じ、こうした思いを抱いている方も少なくないでしょう。いったい、リビングにはどの程度の広さがあれば十分なのでしょうか?

リビングの広さは最低16畳、20畳以上あると良い

リビングの適切な広さは、当然ながら家族の人数によって異なります。今回は、夫婦2人に子ども2人の4人家族について考えてみましょう。また、近年は開放感を意識してリビングとダイニングを繋げた「リビングダイニング」が主流です。そのため、リビングとダイニングを合わせた適切な広さをご紹介しましょう。

4人家族の場合、リビングダイニングに必要な広さは最低でも「16畳」といわれています。このくらいの広さがあれば大丈夫だ、と考えるヒントになるので覚えておいてください。さらに、敷地面積に余裕があれば20畳程度あると広々とした快適な暮らしを実現できます。

LDKを直結する、吹き抜けで「広く見せる」といった方法も

しかし、「敷地が狭いから、リビングとダイニングで16畳も確保するのは難しい」という方も少なくないでしょう。そんなときは、リビング・ダイニングにさらにキッチンを加えた「LDK一体型」の構造にすることをおすすめします。リビング・ダイニング・キッチンを一つの部屋にまとめることで、扉や廊下などのスペースを削減し、少しでも部屋を広くすることができます。本当に広さに余裕がない場合は、ダイニングからテーブルを排除してしまい、リビングで食卓を囲むのもいいでしょう。

平面的な広さを確保するのが難しいなら、縦に空間を確保して部屋を「広くみえる」リビングを造るという手もあります。吹き抜けの構造を採用し、天井の高いリビングを造れば、広さが十分でなくとも心理的な開放感を得ることができます。

リビングのあり方が、暮らしやすさや家族との関係を決定づける

リビングを広くするためにLDKを直結するメリットはこればかりではありません。壁や廊下がなくなることで生活動線が短くなり、「家事がしやすい家」・「快適に暮らせる楽な家」ができます。

キッチンで料理を作り、食卓まで運ぶ途中で扉を開け閉めしたり、長い距離を移動する必要はありません。掃除をするときも3部屋まとめて掃除機をかけたり、雑巾がけをすることができます。

過ごしやすいリビングには、自然と家族が集まってくるものです。会話を交わす機会も増え、笑いがたえない、明るい暮らしを実現することができるでしょう。

広いリビングは暮らしやすさに影響を与えるだけではなく、そこで暮らす家族の絆、コミュニケーションにも大きな影響を与えます。「敷地に余裕がないから、リビングが狭くても仕方ない」、「必要最低限の広さがあれば十分」と考えていた方は、もう一度「自分が新しい家でどんな暮らしがしたいのか、家族とどんな関係を築きたいのか」といった視点で住まいづくりを考えてみてはいかがでしょうか。