アキュラホーム 世界最大の10階建木造ビル耐震実験に参画 米国で開催

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掲載日:2023/05/29

アキュラホームの新技術「未来構法 剛木造」の技術が世界へ


木造建築を手がけるAQ Group (旧アキュラホーム)は、米国で開催されている世界最大となる10階建木造ビル耐震実験「NHERI※1 TallWood Project」に参画しています。

世界最大の木造10階建実物大振動実験「NHERI TallWood Project」を実施


脱炭素社会の実現に向け、世界的に中高層の木造建築が注目されています。米国でも建築基準が改正され18階建ての木造建築が可能になるなど中高層木造建築への期待が高まっています。

同社は、コロラド鉱山大学が実施している10階建て木造ビルを試験体とした世界最大の木造実物大耐震実験「NHERI TallWood Project」に参画。様々な条件下で知見を得ることで、日本の木造建築技術と木造注文住宅のさらなる発展を目指しています。

このプロジェクトは、高層の木造建築物の耐震設計手法を開発および検証するため、CLT※2などを利用した10階建て木造ビルを試験体として、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)にある屋外振動台で実施。米国国立科学財団(NSF)※3が資金提供し、米農務省森林局(USFS)や建材製品で世界的なリーディングカンパニーであるヘンケル社などが参画しています。

実験を主導するShiling Pei博士は「この耐震実験はこれまでテストされた中で最も高い実物大の木構造物を使用します。この実験は中大規模木造建築が都市にとって優れた耐震性を持ち、持続可能な社会を実現する解決策であることを示してくれます。」と木造建築物の持つ可能性に注目しています。また当社が日本で実施した2022年の日本初「5階建て純木造ビル実物大耐震実験」の資料を提供し「10階建と5階建のシステムにはいくつか類似点があり非常に興味深い」と評価いただいています。

【Shiling Pei博士について】
Shiling Pei博士は、中層木造建築の耐震性能に関する研究で、2012 ASCE Raymond C. Reese Research Prizeを受賞するなど多くの賞を受賞。NSF (NEESR) が資金提供した NEESWood プロジェクトの一環として木枠構造用地震解析ソフト(SAPWood) を製作。また、日本の E-ディフェンス振動台における実物大の 7 階建ての木造と鉄骨のハイブリッド建物の振動台テストの主任研究員の 1 人を務めた。現在は、米国土木学会(ASCE)で木材技術管理委員長を務める。

Dr. Shiling Pei

純木造ビルを実現する技術を木造注文住宅に活用し誕生した “未来構法 剛木造”


東京大学や京都大学と共同で研究した世界初の「5階建て純木造ビル実物大耐震実験」により、川崎市に「5階建て純木造ビルモデルハウス(川崎展示場)」を建築。さらに新社屋となる「8階建て純木造ビル」は既に着工し、来年4月頃の完成となっており、中規模木造の開発を進めています。この純木造ビルを実現する技術を木造注文住宅に活用し“未来構法 剛木造”を開発しました。「オリジナル耐力壁(特許出願中)」をはじめ、特許申請中の多く独自技術で構成されるハード面に加え、ソフト面でも地盤や基礎まで含めた新たな木構造の設計手法を開発し特許出願を予定しています。

“未来構法 剛木造”は、高い断熱性、気密性によってエアコン1台で一年中快適に過ごすことができる「オリジナル全館空調(特許出願中)」にも対応しており、光熱費などのランニングコストを抑えます。また、優れた可変性によってライフステージに応じた間取りの変更が低コストで実現。単世帯から2世帯へのリフォームの場合、“未来構法 剛木造”は一般的な住宅と比べ費用も工期も1/3程度に抑え間取りの変更が可能となります。

来年4月完工予定の新社屋となる 8階建て純木造ビル外観イメージ
日本で実施した 世界初の5階建て純木造ビル実物大耐震実験

※1 NHERI:Natural Hazards Engineering Research Infrastructure(米国災害工学研究インフラ)の略。NSFが資金提供を行い、全米の大学や研究機関などと連携し地震工学などの研究を実施。
※2 CLT(Cross Laminated Timber):ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維を直交方向に積層接着した木質材料。
※3米国国立科学財団(NSF):米国の科学技術の進歩を促進するために1950年に設立された連邦機関。160人以上のノーベル賞受賞者を輩出するなど、多くの革新的な研究実績を有する。

※「NHERI TallWood Project」は、NSF(米国科学財団)が資金提供する複数の研究機関によるプロジェクトであり、USFS(米農務省森林局)および複数の産業界パートナーとの協力によって実施されるものです。本資料で記載されている意見等は必ずしもNSF、USFS、研究チームの意見を代表するものではありません。

アキュラホームPR:アキュラホームの新技術「未来構法 剛木造」の技術が世界へ(外部サイト)

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