コロナ禍が、「注文住宅」の建築・購入に与えた影響とは?

掲載日:2020/11/26
総合住宅展示場では、新型コロナウイルスの感染拡大が「注文住宅の建築・購入計画」に与えた影響に関する自主調査を実施しました。調査対象は一都三県に在住する、今後2年以内に注文住宅の建築・購入を計画する300人。その結果から「注文住宅」の建築・購入計画者の心理には、コロナ禍前と比較して特徴的な変化が生じていたことが見えてきました。
Ⅰ<コロナ禍の前後で変化した「2年以内に注文住宅建築・購入を計画する人」 (以下、「計画者」)の心理>
①コロナ禍で「戸建て志向」がより鮮明に
計画者の35.7%が「新型コロナウイルス感染拡大以前はマンションを第一に検討していたが、現在は戸建てを最優先に検討している」と回答。
②コロナ禍で「注文住宅」の建築・購入計画はより具体的なものになり、購入予定時期の前倒しも
計画者の71.7%が「コロナ禍前に比べて、計画がより具体的になった」と回答。さらに19.3%が「購入予定時期が早まった」とした。
③「在宅勤務」の経験が戸建て優先に拍車
計画者の中でも「在宅勤務」を経験した世帯は、これらの傾向がより顕著に。「在宅勤務」経験世帯の39.7%が、「マンション優先から戸建優先」に転向、非経験世帯でも24.7%が戸建て優先に転向。
Ⅱ<コロナ禍で深まった「家族」との絆が、「注文住宅」建築・購入計画をさらに後押し>
①「注文住宅」を建築・購入する理由として、計画者の41.3%が「家族と過ごす時間を大切にしたいと思うようになったから」と回答。「在宅勤務・テレワークを経験、またはコロナ禍以前に比べて在宅での勤務実施時間が増えたから」の34.3%を上回った。
②コロナ禍が「注文住宅」を建築・購入する理由に与えた影響の有無をたずねたところ、在宅勤務の非経験世帯では「影響あり」が63.0%だったのに対して、経験世帯では87.2%が「影響あり」と回答。在宅経験が「注文住宅」の建築・購入に一定の影響を与えたことがわかった。
Ⅲ<大切な「家族」との時間を快適に過ごしたいという意識の高まりで、間取りや住環境に対する希望にも変化>
①間取りや住環境に対する希望についてコロナ禍の前後での変化の有無を聞いたところ、「広いリビングが欲しくなった」38.0%、「収納スペースを広くしたくなった」34.3%、「風通しに優れた住宅が欲しくなった」34.3%、「日当たりのよい住宅が欲しくなった」34.0%、「広いキッチンが欲しくなった」30.7%、「家族がプライベートを確保できる環境が欲しくなった」30.3%と回答。在宅の長時間化を背景に、多くの計画者が家族とできるだけ快適な時間を過ごしたいという思いが強くなっていることが明らかになった。
②一方で「仕事専用のスペースが欲しくなった」24.7%、「リモートワークのための通信環境を重視するようになった」24.3%など、在宅勤務に関連する項目の変化は、家族との時間を快適に過ごすための間取りや住環境に関連する項目に比べるとそれほど大きくなかった。
<参考>
Q1. 新型コロナウイルスの感染拡大の前後で、戸建て住宅の建て替え・新築に対する考え方は変わりましたか。あてはまるものを選んでください。(n=300)
Q2. 「戸建て住宅」の建て替え・新築を検討するにあたって、【計画の具体性及び購入予定時期】は、新型コロナウイルスの感染拡大の前後で変化はありましたか。(n=300)
<調査概要>
1.目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響を把握する
2.時期:2020年10月15日~18日
3.地域:一都三県
4.調査方法:インターネット調査
5.対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300名
※調査会者保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
6.質問数:全13問
7.質問内容:
・住宅の購入、建築計画 ・新型コロナウイルス感染拡大が住宅計画に与えた影響
・設備、間取り、住環境に対する意識 ・オンラインによる営業活動、情報収集活
動の実施状況
・住宅展示場に対する意識 ・在宅勤務の実施状況 等
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