間取りから考える、住まいの防犯対策とは?

掲載日:2016/02/03
泥棒に狙われやすい家と狙われにくい家には、どのような違いがあるのでしょうか?はっきりとした答えを見つけることは難しいですが、「泥棒からの狙われやすさ」を左右する要因のひとつに「間取り」があるのは確かです。
今回は、
- 防犯対策のため、「泥棒に狙われにくい家」をつくりたい
- 侵入者をすぐに発見できる間取りとはどのようなものか知りたい
という方のために、どんな間取りの家を建てれば防犯対策に役立つのかご紹介します。
泥棒に狙われにくい間取りには、いくつか共通する条件があります。ひとつ目は、なんといっても「見通しがいい」という点でしょう。
複雑に曲がりくねった間取りの場合、家の壁と壁との間に自然と隙間が生じてしまいます。そうした隙間は侵入者にとって、身を隠すのに絶好のポイントでしょう。そうした死角ができないように、間取りは家の周囲が正方形、あるいは長方形のような単純な形になる間取りにするのがおすすめです。
また、侵入者が入り込みにくいように、家の周囲を生け垣などで囲うのもいいでしょう。ただし、生け垣自体が目隠しになってしまい、侵入者が身を隠すのに利用されてしまう場合もあるので、設置する場所は慎重に選んでください。
ほかにも、道路に面している面積が多い、夜間でも明るい、勝手口など侵入口となる場所がない、といった特徴を持っていると泥棒に狙われにくくなります。
間取りで防犯の工夫ができない場合もある
間取りで防犯の工夫ができる場合はいいのですが、できない場合にはどうしたらいいのでしょうか?たとえば、家を建てる場所がすでに決まっているようなケースでは、間取りによる防犯対策が限られてしまうことになります。土地の大きさや形によって、家の構造がある程度決まってしまうからです。
そのような場合は、建物自体に防犯対策を施すしかありません。そもそも、間取りの工夫だけでは防犯対策としては確実性にかけるため、根本的な対策としては決して十分とはいえません。どのみち必要になることなのですから、住まいに防犯対策を施してより安全性を高めましょう。
防犯意識が高いことを侵入者にアピールしよう
住まいに施す防犯対策のうち、代表的なものは次のとおりです。
- 窓や玄関など、侵入路となる開口部を防犯性能の高いものにする
- センサー付き照明や監視カメラなど、屋外に防犯対策を施す
- 防犯ブザーやタイマー付き照明など、屋内に防犯対策を施す
これらの方法を併用すれば、仮に間取りが泥棒に狙われやすいものになってしまったとしても住まいを侵入者から守ることができるでしょう。大切なのは、侵入者に「防犯対策をしているぞ」とアピールすることです。「この家の住人は防犯意識が高い」と思わせることが、最も効果的な防犯対策だといえます。