汚れにくく、さまざまな使用用途にも対応できる洗面化粧台の素材とは?

洗面台

掲載日:2015/12/01

更新日:2020/07/03

洗面化粧台は家族全員が利用する場所。また、思いがけず来客が使用することもあるので、いつも綺麗にしておきたいスペースです。ただし、利用頻度が高いだけに汚れや傷がつきやすく、常に清潔な状態をキープしておくのは難しいかもしれません。

  • 傷のつきにくい洗面化粧台にしたい
  • 洗面化粧台が汚れやすく、頻繁に掃除をしなくてはならず困っている

このように感じている方は、洗面化粧台の素材の種類や特徴、メリット・デメリットをチェックして、生活スタイルに合った製品を選びましょう。

人気のある洗面化粧台の素材を徹底比較!

洗面化粧台に使用されている素材には、主に陶器、人造大理石・人口大理石、ホーローなどがあります。

【陶器】 高級感のある陶器は、人気の高い素材。ガラスのようにつるりとして傷がつきにくく、汚れがついても掃除しやすいというメリットがあります。小まめに掃除することで光沢を長く保つことができる半面、重い化粧水の瓶や電気シェーバーなどを落として、陶器部分にカケやヒビが入ってしまうというケースもよく見られます。破損すると製品によっては洗面ボウルだけでなく、洗面化粧台そのものの交換が必要になります。

【人造大理石・人工大理石】 人造大理石や人工大理石は、大理石の高級感を表現しつつコストを抑えているため、手に入れやすい素材として好評です。ちなみに、人造大理石は粉砕された天然大理石をセメントや樹脂で固めていますが、人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を主な素材としており、天然大理石は含まれていません。

人造大理石・人工大理石の洗面化粧台は手入れがしやすく、特に継ぎ目のない一体成型タイプは汚れがつきにくいと人気です。さまざまな色やデザインが揃うので、好みの色や質感を選べるのも魅力。ただし、日々の掃除で小さな傷がつきやすく、汚れやしみになりやすいというデメリットもあります。老朽化するとくすんで風合いを損ねてしまうこともあり、またヘアカラーなどで変色するといったトラブルもよく見られます。

【ホーロー】 ホーローは、金属(鉄)の表面にガラス質の釉を塗布した後、高熱で焼き付けた素材です。鉄だけであればさびやすく、ガラスだけであれば割れやすいのですが、焼成することでさびにくく、割れにくい素材になります。なめらかな質感と汚れにくさが特長で、熱にも強いことあり、ポットや食器にもよく使われています。

ホーロー製の洗面化粧台が割れることはめったにありませんが、重い物を落としたりすることで、表面のガラス質が欠けてしまうことも。釉がはがれたところから水が入り込むと、下地の金属部分にサビが生じてしまうこともあり、ホーローの味ともいえる美しさや清潔感は維持できなくなります。また現在ホーロー素材を採用している既成の洗面化粧台は、残念ながらそれほど多くはないため、選択肢が限られるというデメリットもあります。

実は「洗面」だけの場所ではない洗面化粧台

洗面所は洗面(洗顔)したり、歯を磨いたりする場所……確かにその通りなのですが、家族全員の行動を見てみると、もう少し洗面化粧台の使用用途が広いことがわかります。ヘアカラーを使ったり、硬い道具を洗ったり、子どもがいるなら絵具や習字の道具を洗うこともあるかもしれません。最近では、洗面所でメイクをする人も増えています。

洗面化粧台を選ぶ時は、家族それぞれが持ち込む特殊な汚れにも対応する素材を選びましょう。掃除のしやすさや、素材の汚れにくさにも配慮した洗面化粧台なら、掃除が重なるストレスも抑えられます。

あらかじめ、洗面所での過ごし方、使い方をじっくり思い返し、自分や家族の利用方法とうまく長所がマッチする素材を選べば、便利で使いやすい洗面化粧台が手に入ります。