台風に強い屋根にしたい!人と暮らしを守る屋根材を選ぶ | 注文住宅展示場.com

台風に強い屋根にしたい!
人と暮らしを守る屋根材を選ぶ

掲載日:2021/08/25

日本に到来する台風は大型化の傾向にあり、その被害も年を追うごとに甚大なものとなっています。

台風で屋根がはがれてしまい、上からブルーシートなどを掛けたショッキングな映像をニュースで見たことがある方は多いのではないでしょうか。家全体を守る屋根がはがれてしまうと、躯体はもちろん、室内の家財にまで被害が及びかねません。

台風対策の中でも特に重視すべき屋根。「台風に強い屋根」はどのようにつくればいいでしょうか。

台風対策から考える素材のメリット・デメリット

代表的な屋根材の種類として、瓦・スレート・ガルバリウム鋼板があります。

「台風対策」という視点から、代表的な屋根材のメリット・デメリットを比較してみましょう。

【瓦】

メリット:重量があるイメージだが、最近は軽量化された製品も登場。防水・防音性能にも優れており、施工時にしっかり固定しておけば台風でも安心。特に「防災瓦」は特殊なビスで施工された瓦同士がしっかりロックされるため、耐風性能が高く、強風時でも飛散しにくい。

デメリット:昔ながらの瓦はしっかり固定されていないため、強風ではがれて飛散してしまうことも。万が一飛んでしまった場合、重量があるので被害が大きくなる。また、強風による飛来物がぶつかった場合、割れてしまうリスクもあり。小さな割れやカケから水もれにつながるので注意が必要。

瓦屋根イメージ

【スレート】

メリット:軽量なスレートは躯体に負担をかけないというメリットがあり。定期的にメンテナンスと塗装をすることで、防水性能を保つことができる。

デメリット:強風ではがれて飛散したり、飛来物などで割れて落下するケースがあり。特に、劣化していると台風の風で釘が抜け、棟板金(屋根のとがった部分にかぶせる板のこと)が飛んでしまうケースがある。

スレート屋根イメージ

【ガルバリウム鋼板】

メリット:比較的安価で防水性能が高く、定期的にメンテナンスと塗装をすることで、防水性能を保つことができる。

デメリット:軽量であるため強風ではがれてしまうケースもあり。また屋根材単体としては遮音性・断熱性が十分とはいえないため、日々快適に暮らすには追加で断熱対策・防音対策などが必要になることも。

ガルバリウム鋼板屋根イメージ

こうして比較してみると、どの屋根材も一長一短、メリットとデメリットを共に抱えていることがわかります。台風対策として、「万能の屋根材」というものは存在しません。大切なのは、施工時にしっかり固定すること。また、定期的に点検とメンテナンスを行うことで、大きな破損を未然に防ぎ、防水性能をキープすることができる。

屋根材のメンテナンスはどこをチェックする?

屋根材の「良さを活かし、欠点を補う」ことを考えるときは、「メンテナンス」が重要なポイントになります。台風対策として注意すべきは、台風の時期に万全の状態の屋根を保つことができるかどうかという点です。新築時に十分な台風対策ができていたとしても、経年劣化による強度の低下は当然考えられることです。

たとえば、軽量なスレートは「釘が抜けやすい」というデメリットがありますが、きちんとメンテナンスを行うことで、リスクは軽減できます。放置していると雨天時の吸水がスレートの劣化を促し、もろくなってはがれやすくなることも。塗装を定期的に行えば、新築時の防水性能を保つことができます。

一方、瓦はメンテナンスの手間が少ない素材です。しかし、それもまた「しっかり施工している」ことが大前提。瓦は風邪で飛ばないようしっかり固定しておかないと、逆に台風の時のリスクが高い屋根材となります。ガルバリウム鋼板も比較的メンテナンスがラクな素材ですが、サビの発生も考えられるので、定期的な点検は欠かせません。

このように、屋根を常に万全の状態に保っておくことが、本当の意味での台風対策といえるのです。

屋根の形状も重要なポイント。それぞれのメリットとデメリットを理解して選ぶ

「台風に強い屋根」にするためには、屋根材だけでなく、屋根の形状も住まいの安全性に大きく影響します。

例えば、シンプルな切妻屋根は雨もりがしにくく、メンテナンスも比較的スムーズ。それに対し、寄棟屋根は耐風性能が高い反面、つなぎ目部分から雨漏りしてしまうリスクがあります。片流れ屋根は屋根にかかる風圧が大きくなるため、強風で屋根がはがれてしまうケースも。フラットな屋根は強風の影響を受けにくいというメリットがある反面、水が流れ落ちにくいため、雨もりしやすいというデメリットがあります。

屋根の軒をしっかり深くとると、雨から外壁を守ることができます。ただし、深い軒は強風に下からあおられ、屋根材がはがれてしまうリスクもあります。屋根材と同様、どの形状にもメリットとデメリットがありますが、大切なのは、信頼できる業者にしっかり施工してもらい、定期的なメンテナンスを行うことです。