台風に負けない家づくり

掲載日:2020/11/13

台風で倒壊しない家とは?

最近の台風は大型化しており、例年国内各地で大きな被害が報告されています。

「これから建てる家は大丈夫?」と不安に思う方がいるかもしれませんが、建築基準法では「500年に一度程度発生する暴風でも倒壊・崩壊しない程度」の堅牢さが求められているので、記録的な強さの台風を除き、基準を満たした建物が台風で崩壊することはないでしょう。

心配な方は、住宅性能表示による「耐風等級2」をクリアしている物件を選択すれば、さらに安心した住まいになります。

強風による飛来物で窓ガラスが割れるケースに注意!

ただし、上記はあくまでも建物の躯体の話。気象庁のデータには、平均風速20m/秒を超えると「屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある」と記載されており、しっかりした家でも、強風による飛来物で窓ガラスが割れるケースが考えられます。

窓ガラスが割れると室内に雨が吹き込むのはもちろん、窓から強い風が一気に吹き込むことで屋根が吹き上がるケースもあります。

特に風の強い地域では、1、2階とも耐風シャッターの設置を検討しましょう。

台風にも負けない屋根材はどう選ぶ?

昔ながらの瓦屋根は瓦を固定していないため、台風で被害に遭うケースも多く、「瓦屋根は台風に弱い」というイメージが強いようです。しかし、最近では軽量化された瓦屋根をしっかり固定する製品が登場しています。

老朽化したスレート屋根も割れたり、強風時にはがれたりするケースがあるので、定期的なメンテナンスが重要に。

軽量で耐用年数も長いガルバリウム鋼板の屋根も、下地を定期的に点検することで、台風による被害を抑えられます。