50代で家を建てる・建て替える!

更新日:2020/10/26

「50代で家を建てる・建て替える」と聞くと、40代以下の中には、そんなことができるのか、と違和感を覚える人もいるかもしれません。しかし、50代で家を建てる人は意外に多く、国土交通省の『令和元年度住宅市場動向調査』を見ると、2回目以上である二次取得者の20%が50代であり、57%が60代となっています(建て替え除く)。

昔から「家は3回建てないと理想の家にならない」と言われています。そういった意味でも50代は家について再度検討する時期ではないでしょうか。そこで50代で家を建てる・建て替えるメリットとデメリットを考えてみましょう。

50代で家について考えるきっかけとは?

50代といえば人生の折り返し地点を過ぎ、後半をどう暮らしていくか考える時期でしょう。この時期は、住まいについても検討する人が多いようです。50代の人が、家の建築・建て替えを考える具体的なきっかけ・理由には次のようなものがあります。

  • 子どもの独立

子育てのスタートと同時に4LDKまたは5LDKの家に引っ越したが、子どもが独立したので使わない部屋が増えた、といったケースです。

  • 親の高齢者施設への入所

親が高齢者施設へ入所するので実家を建て替えて住み替えしたい、といったことです。

  • 趣味に没頭したい

仕事で忙しくすることがなくなり、子育てが終わったので家にいる時間が多くなったことから夫婦ともども趣味に打ち込める家を建てたい、または建て替えたいという人もいます。

  • 子どもの結婚

子どもの結婚をきっかけに二世帯住宅への建て替えや住み替えを検討するなどです

  • 自分たちの老後などを考える

自分たち夫婦の老後などを考え、現在の住まいの不満な点を改善し、耐震・断熱性の高い安全で快適な家に住みたい、といったことです。

50代で家を建てる・建て替えるメリット

50代で家を建てる・建て替えることは、多くの人がはじめて家を購入する30代・40代とは違ったこの年代ならではのメリット・デメリットがあります。そのおもなものをご紹介しましょう。

メリット

  • 建築費の安い小さな家でも快適に暮らせる

子どもが独立した後に建てる家ならば、夫婦二人が暮らせる広さがあれば十分です。階段の上り下りの必要がない平屋にしたいという人もいるでしょう。小さな家は建築費が安くなり、屋内の移動距離も短くて済みます。

  • 現在の家の不満点を改善できる

50代といえば2度目・3度目の家づくりという人も多いはずです。はじめての家づくりは経験不足ゆえに「ああすればよかった」「こうすればよかった」といった部分が少なからず出てくるものです。2度目以降の家づくりならばそういった不満点をすべて改善することが可能です。

  • 趣味に没頭できる空間を設けられる

50代は定年退職が間近になり、子育てを終えるといったことから趣味に本格的に取り組みたいという人も多いのではないでしょうか。50代の家づくりならば、そういった趣味に没頭できる空間を設けることも可能です。たとえば、ご主人がアウトドア好きならば玄関土間に趣味のものを飾り、靴を履いたままメンテナンスしたり、収納できるスペースを設けることができます。また、奥様の趣味のスペースをキッチン脇に設けることもできるでしょう。

  • 光熱費を削減できる

今までよりも小さな家になれば、それだけ光熱費は安くなります。また、最新の家は断熱性、気密性に優れているので、さらに省エネな住まいとなります。

  • ヒートショックの予防になる

断熱性能が高い家は、急激な温度の変化で心筋梗塞などの原因となるヒートショックの予防にもなります。

50代で家を建てる・建て替えるデメリット

一方でデメリットには次のようなものがあります。

  • 住宅ローン審査が通りにくい

国土交通省の『令和元年度民間住宅ローンの実態に関する調査』によると、金融機関が融資を行う際に考慮する項目のトップ5は次のようなものでした。

1位:完済時年齢(99.0%)

2位:健康状態(98.5%)

3位:担保評価(98.2%)

4位:借入時年齢(96.8%)

5位:年収(95.7%)

上位2つと4位が50代には不利になる項目です。

  • 老後資金の計画が厳しくなる

50代になってからの大きな出費は、老後資金に大きな影響を与えます。年金生活まで見通した無理のない資金計画が必須なのはもちろん、今後の親の介護費用や自身・配偶者の医療費も考慮しなければなりません。

50代は平均寿命から考えればあと30年以上人生を謳歌できます。それゆえ満足できる住まいで暮らしたいと考えるのは当然でしょう。一方で多くの人にとって収入が減っていくのも事実です。それゆえ30代・40代以上に慎重にならざるを得ないでしょう。建てる、建て替えるだけでなく、現在の家の売却益の範囲内で住み替える、子どもと費用を出し合って2世帯住宅にする、現在の家をリフォームするといった様々な選択肢も検討するべきではないでしょうか。その際は、ハウスメーカーやファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談することをお勧めします。