理想の家を建てるためのハウスメーカーの選び方

掲載日:2020/10/02
更新日:2020/10/26
「理想の家を建てたい!」。注文住宅を検討する人なら誰もが願うことでしょう。ここで重要なのがハウスメーカー選びです。現在のハウスメーカーは、どこを選んでも建物としては一定レベル以上のものを建ててくれます。しかし、デザインや性能などに得意・不得意があるのも事実。理想の注文住宅を建てる際は、自分や家族の好みとその得意分野がぴったり合っていることが必須です。では、数多くあるハウスメーカーの中からどうやってその会社を探し出せばいいのでしょうか?
代表的な工法の特徴を知る
各ハウスメーカーの違いの中で、もっとも大きなものが工法です。建物は工法によって、得意なデザインや性能が異なります。たとえば、「大開口(窓)がほしい」としてユニット系プレハブ工法を選べば、純和風のデザインは難しいでしょう。まずは代表的な工法の特徴を知り、自分の価値観に合うものを見つけましょう。 工法の詳しい説明は工法名をクリックして下さい。ハウスメーカー名をクリックすると住宅商品一覧を見ることができます。
木造軸組工法(在来工法)
●敷地対応力に優れている ●設計の自由度が高い
ツーバイフォー工法(ツーバイシックス工法含む)
●気密性、断熱性に優れている ●デザイン性に優れている
住友不動産、 住友林業、 富士住建、 三井ホーム、一条工務店
プレハブ工法
(1)木質系プレハブ
●工場生産のため品質が均一 ●将来の可変性に優れている
(2)鉄骨系プレハブ
●工場生産のため精度・品質が高い ●耐火性に優れている
理想の家の条件を明確にする
それぞれの工法の特徴が理解できたら、気になるメーカーのカタログを本サイトから取り寄せましょう。この時点では、それほどメーカーを絞り込む必要はありません。カタログ請求は無料なので「ちょっと気になる」程度でも積極的に請求して基礎知識を蓄えましょう。
各社のカタログを読み込んでいくと、それぞれの得意なデザインや注力している性能などが分かってきます。たとえば、2×4工法のメーカーでは欧風系のデザインが多く、鉄骨系のメーカーは耐震性を重視するといった傾向があります。各メーカー間の違いが分かれば、それらと自分や家族の価値観を照らし合わせて、「どこを重視するのか」「どの程度のレベルまで求めるのか」などの理想の条件を明確にすることができます。
明確にしたいおもな条件には、次のような項目があります。
1. 建物の予算
最終的にはハウスメーカーの担当者と相談して決定すれば問題ありません。この段階では本サイトの資金計画のページを参考にして目安を把握しておきましょう。
2. デザイン
カタログやインターネットなどで好みのデザインを明確にしておきましょう。外観だけでなく、内装も調べておくと、後々の打ち合わせがスムーズになります。
3. 性能
耐震性や断熱性など建物のおもな性能は、数値や等級で把握することが可能です。多くのメーカーのカタログにはこの数値なども記載されているので、どの程度まで求めるのか決めておきましょう。
4. 保証・アフターフォロー
すべての新築住宅は10年間の保証がついています。しかし、それ以降の無料点検の回数や保証期間はメーカーによって異なるので、求めるレベルを決めておきましょう。
5. ランニングコスト
「建築価格は安ければ安いほどいい」という考えでは、後から損をするかもしれません。家は30年、またはそれ以上維持していくものです。建築費にプラスして、冷暖房費や外壁の塗り替えなど30年間でどれくらいのランニングコストがかかるのかも加算して比較しましょう。
6. 自由度
前述のように家は工法やハウスメーカーによって、窓の大きさや天井の高さ、間取りに制限があります。「幅4mの大開口がほしい」「屋上がほしい」といった希望を明確にしておき、この後の展示場見学時に担当者に伝えて実現可能か確認しましょう。
理想の条件がまとまったら展示場めぐりを開始
理想の条件がまとまったら、あとはそれを実現できるハウスメーカーを見つけるだけです。カタログを読んである程度メーカーを絞りこみ、住宅展示場へ相談に行きましょう。
なお、営業担当者にも様々なレベルの人がいます。質問しても「分からない」の一言で終わらせてしまう、または「調べて明日電話します」と言ってかかってこないようなら、レベルの低い担当者ということです。その場合は、ほかの展示場の同メーカーへ行ってみるのも一つの手です。
ハウスメーカーにも得意・不得意分野はあります。カタログや住宅展示場でそれらをしっかり調べたうえで自分のこだわりを明確にし、それを実現できるメーカーを探し出しましょう。