共働き世帯は手軽な気分転換が欲しい
~独自調査から見る、2020年代の家づくり(11)~

共働き夫婦の在宅ワーク風景

掲載日:2021/04/05

本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第11回は、共働き世帯の家づくりについて、詳しく見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

家づくりを検討中の共働き世帯

今回の調査では、回答者のうち約半数の人が「共働き」家庭でした。

詳しい家族構成や、在宅勤務の状況は以下の通りです。

共働き世帯の家族構成(左の円グラフ)共働き世帯の在宅勤務人数(右の円グラフ)

在宅勤務を経験した人が77%、うち2人以上実施した人が49.4%と、やはり在宅勤務経験の割合が多くなっています。

在宅勤務の有無や人数の多さが、家づくりにどのような影響を及ぼしたのか、共働き世帯と、それ以外の世帯をくらべて見ていきましょう。

建て替え少なめ、新築にこだわる人が多い

今後の住宅計画について聞いた設問では、最も多いのが「新しい土地を取得して、一戸建て住宅を建築」(78.8%)で、共働き以外の世帯にくらべても多くなっています。逆に「現在住んでいる一戸建て住宅を建て替え」は少ないようです。

また、「新築マンション」は若干検討している人が多いのですが「一戸建て中古住宅」や「中古マンション」を検討している人が少なく、新築へのこだわりが大きいようです。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

コロナ禍の影響は大。通勤よりも環境優先へ

コロナ禍を経て一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問では、やはり利便性よりも住環境を重視する回答が多く見られました。また「特に影響はしていない」が13.5%しかおらず、コロナ禍での新しい生活様式に何らかの影響を受けた人が多くいることがわかります。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

欲しいものは「家族のプライベート環境」「リフレッシュ」

コロナ禍を経て新しい家に欲しくなったものを聞いた設問では、複数回答では全体や共働き以外と大きな差は見られませんでした。しいて言えば、第9位に「大きなダイニングテーブルを置けるスペース」(その他16位・全体11位)が入っています。

最も欲しいものを聞いたところ、「家族のプライベート環境」が1位に入りました。また、「庭」や「広いバルコニー」など、エクステリアを重視する答えがランクインしています。先ほどの一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問でも、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」という答えが上位にきており、手軽に気分転換できる環境を求めている人が多いのかもしれません。

共働き世帯の最も欲しいもの いくつでも(左の表)共働き世帯の最も欲しいもの(右の表)

オンライン活動はやはり積極的

今回の調査では、在宅勤務経験とオンライン活動の積極度に関連があることが判明しています。在宅勤務経験者が多い共働きの人は、家づくりにおけるオンライン活動も6割近くが経験済みと、やはり積極的に行っているようです。

また、提案まで受けている人が2割以上と、忙しい毎日の中で効率的に家づくりを進めているようです。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

まとめ

今回は、共働きの人とそれ以外の人で調査結果を比較しました。その結果

・共働きの人は中古よりも新築で検討

・共働きの人は手軽に気分転換できる環境を求めている

・共働きの人はオンライン活動が活発で、積極的に進めている

ということが見えてきました。

今回の調査では、共働き世帯のうち約6割が夫婦と子供の単一世帯でした。二人での在宅勤務や、子供の休園・休校など、今までになかった経験を経て、家での暮らし方、家づくりに対する考え方が変化したのではないでしょうか。そのような中、忙しい合間を縫って、理想の家づくりを進めている様子がうかがえました。

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