「靴の収納場所」シューズクロークのメリット・デメリットとは?

掲載日:2016/03/18
更新日:2020/07/03
「玄関に家族の靴が無造作に散らばっている・・・」
もしも今住んでいる家でこうしたお悩みを抱えているのなら、新しく建てる家では「シューズクローク」を設置してみてはいかがでしょうか? シューズクロークとは、土足のまま出入りできる収納スペースのこと。玄関のそばに取り付けることで、玄関まわりの利便性が大きく向上します。
今回は、
- 玄関周りに収納スペースを作りたい
- 通り抜けできるシューズクロークに憧れている
という方のために、シューズクロークのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
玄関周りがすっきりし、快適な暮らしを実現
シューズクロークを設置することのメリットは、玄関に靴を置かなくても良くなるということです。玄関の床に直接靴が置いてあると、出入りするとき案外邪魔になるもの。特に家族が多いご家庭であればなおさらです。玄関から靴が消えることで、掃除もしやすくなるでしょう。
しかし、それだけであれば「玄関わきに靴箱を置いておけばいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。シューズクロークを設置することと、単に靴箱を置くことの大きな違いは、「玄関が靴臭くなくなる」という点です。来客時に「玄関が臭くて、不快に思われたらどうしよう・・・」といった心配は無用になります。
「通りぬけ可能なシューズクローク」は必要か?
実際にシューズクロークを導入したご家庭を見ていると、ウォークインクローゼットのように「通りぬけ可能な部屋」にしている例が少なくありません。一件、通りぬけできるようにすることで住まいの使い勝手が良くなるように思われますが、必ずしもそうとはいえません。
なぜなら、シューズクロークはそもそも「靴などのものを置く場所」だからです。ものが多くなれば、通路が塞がれることも考えられますし、そうなればせっかく通り抜けできるようにしておいても意味を成さなくなってしまうでしょう。
これは決して「シューズクロークは、通り抜けできるようにしておいても無意味」だといっているわけではありません。「シューズクロークは、あくまで元々は収納場所」だということです。通りぬけの機能は「ついで」くらいに考えておけば、期待しすぎてがっかりすることもないでしょう。
出入り口は引き戸に。照明確保も忘れずに
シューズクロークをどのような間取りにしておけば便利かご紹介したいと思います。まず、ドアは基本的に開き戸よりも引き戸にしておいたほうがいいでしょう。床に靴が置かれることもあるので、開き戸だと引っかかって開閉に支障をきたす可能性があるからです。
また、クローク内にはたくさんの靴やものが置かれることになるため、薄暗くなることが想定されます。できれば窓を取り付けたほうがいいでしょう。窓を取り付けることが不可能な場合は、照明を取り付けるなどして十分な明るさを確保できるようにしておいてください。