「住宅展示場を歩こう!」~当日の歩き方のコツとモデルハウスの見どころ・セミナー・イベント編~

掲載日:2022/02/07

家を建てたい!と思った時、最初に思い浮かべる人も多い、住宅展示場。本記事では、住宅展示場の歩き方や便利な使い方、知っておくと役に立つことを解説します。

住宅展示場で最も一般的な訪問先はモデルハウスですが、センターハウス(インフォメーション)も初心者にはおすすめ。また、セミナーやイベントを開催していたり、お子様も楽しめるヒーローショーや夏祭りなど、事前に知っておいて損はありません。
また、当日モデルハウスを回る際に気を付けたほうがいいポイントや、万が一のトラブルを避けるための知識も解説しますので、是非最後までご覧ください。

*準備や、当日おすすめの持ち物を知りたい方は、是非前編の、「準備・持ち物編」もご一読ください。

目次

*クリックして記事内を移動できます。

住宅展示場には何がある?知っておきたい前知識


参考:さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場 モデルハウス
参考:さいたま新都心コクーンシティ住宅展示場 モデルハウス

・展示場マップ ① 「モデルハウス」

住宅展示場の主役は、なんといっても各社のモデルハウスです。事前にインターネットでモデルハウス情報を確認し、自分の好みの会社や商品に、なんとなくでも当たりを付けていくと効率的。検討していない会社のモデルハウスにはあまり長居ができないものです。
平均的に、住宅展示場来訪者の見学できるモデルハウス数は、1日2~3棟、と言われています。そのハウスメーカーの強みや他社との違いを知るためにしっかり見ようとすると、大体1時間~1時間半はかかることも。周りたい物件の目星がついていれば、それだけで時間の無駄が回避できます。

モデルハウス巡りの豆知識としてこっそり教えたいのはアンケートの使い方。インターネットでは、アンケートを書いてしまうと営業が来て迷惑することが多い、と書くユーザーさんもいらっしゃるようです。
ですが、おすすめしたいのは、営業されたくないところほど、きちんと書いてしまうこと。意見や感想と一緒に、空欄に「営業や資料送付は不要です」など、一言書き添えて渡すといいでしょう。営業マンも、はっきり売れないと分かれば、しつこい営業をすることはありません。自分の意見をしっかり伝えつつ、役に立ちそうなアイデアは遠慮せずもらいましょう。

・展示場マップ ② 「センターハウス(インフォメーションセンター)」

参考:船橋総合住宅展示場 インフォメーションハウス

意外と知られていないのはセンターハウス。実はセンターハウスは、本当におすすめな施設です。その住宅展示場の規模にもよりますが、多くのセンターハウスには、そこに建っているすべての会社のパンフレットや、モデルハウスのカタログが置いてあったりします。
初心者にありがちですが、ふらっと訪問した住宅展示場で、一番近くにあったモデルハウスに入ったところ、強めの営業トークに引き込まれ、そのままずるずる話が続いてしまった、なんて話もよく耳にします。そういうことを避けるためにも、センターハウスは住宅展示場で最初に訪問する場所としてうってつけかも。通常はその住宅展示場のマップがもらえますので、回るルートを決めたり、見たい家をチェックするのにも活躍します。

参考:船橋総合住宅展示場


センターハウスは、そもそも住宅展示場を運営している会社のスタッフが働いているので、どこかのハウスメーカーに特別肩入れしているわけではありません。場合によっては相談に乗ってくれるスタッフがいることも。また、資金の相談会やインテリア、住宅のセミナーを行うセンターハウスもあり、無料で聴講できることも多いので、お得に住宅の基礎知識について勉強することができます。

また、センターハウスは必ず行かなければならないものではありません。センターハウスからモデルハウスの見学の許可をもらう必要はなく、直接モデルハウスに行って、見学をしても問題ありません。
モデルハウス見学の合間、休憩スペースで一息ついたり、見学プランを練り直したり、簡単な軽食を提供しているセンターハウスもありますので、是非有効活用してみてください。

モデルハウスではここを見て!見学の仕方と基礎知識


では、早速モデルハウスに入ってみましょう!
モデルハウスはハウスメーカーが、広告塔として高いグレードで建築した建物です。そのため、時にはかなり高額なキッチンや高級設備が入っていたり、内装にも特別こだわった建材が使われていたりする事も多く、モデルハウスをそのまま建てられる人は少ないかもしれません。ですので、ご自身の予算も把握しながら、見たものをそのまま鵜呑みにせず、見学しましょう。時には、担当者に、「同じモデルは坪単価いくらから建てられますか?」と率直に質問してみてもいいかもしれません。

モデルハウスでまず注目してほしいのが、「住宅性能」と「自社開発の設備や建材」です。プロのインテリアコーディネーターがしつらえたおしゃれなインテリアや内装はとても素敵ですので、参考にしたい方も多いかもしれません。ですが、注文住宅ならばそれらは後からでもじっくり決められます。まずは、家づくりのパートナーとなってもらうハウスメーカーを見極めるため、その会社の”商品”をじっくり知ることが大切です。

・住宅性能

「住宅性能」は、様々な観点でハウスメーカー各社が研究し、商品開発を行っています。特に注目して欲しいのが、「省エネ性能」、そして「防災性能」です。
最近一般的な言葉となった”ZEH”、”スマートハウス”は、「省エネ性能」が高い家としてハウスメーカーが力を入れて取り組んでいる分野です。数値をもとに比較することが多い性能ですので、耳慣れない部分も多いかもしれませんが、はっきりと家の住みやすさに直結する部分でもあり、モデルハウスではわかりやすく体感できるはずです。冬場や夏場は、断熱性能が分かりやすく感じられるチャンスです。

防災性能」は、いざ、という時に助かる分野です。主に地震に対してのアプローチが一般的で、構造によって「耐震性能」や「制震性能」など、様々な研究開発がなされています。モデルハウスでは壁を透明にして、独自の構法や独自開発の金物を見せてくれるところも。ハウスメーカーの技術力や家への想いが感じられる、注目ポイントです。

・自社開発の設備や建材

次に「自社開発の設備や建材」も、各社を知るための大切な基準です。住宅には、「床材」「壁紙」「壁材」「窓」「屋根瓦」「外壁材」などの建材や、「キッチン」「バスユニット」「洗面台」などの設備など、様々な商品を取り入れて作られています。通常は、これらの製品は外注製品を用いることも多いですが、ハウスメーカーでは、自社でこれらを開発し、製造して自社の家づくりに取り入れていることも多くあります。基本的にこれらの自社開発商品は、そのハウスメーカーの商品イメージに合わせて作られています。各社、海外工場や自社独自の物流、研究など、それぞれの強みを駆使し、選りすぐりの商品を提供しているのです。

今回注目していただいた「住宅性能」、「自社開発の設備や建材」。どちらにも共通しているのは、その会社独自の特長である、ということです。もちろん、「住宅性能」は外注の建材や設備を導入することも出来ますが、国内でもトップのハウスメーカーが研究開発を重ねて提供するこれらの選択肢は、選んで損がありません。モデルハウス巡りでは、まずはパートナーとなるハウスメーカー選びを念頭に、その会社独自の強みを深く知る機会にすることを、おすすめします。

今回注目していただいた「住宅性能」、「自社開発の設備や建材」。どちらにも共通しているのは、その会社独自の特長である、ということです。もちろん、「住宅性能」は外注の建材や設備を導入することも出来ますが、国内でもトップのハウスメーカーが研究開発を重ねて提供するこれらの選択肢は、選んで損がありません。モデルハウス巡りでは、まずはパートナーとなるハウスメーカー選びを念頭に、その会社独自の強みを深く知る機会にすることを、おすすめします。



これだけは見落とさないで!「担当者」

また、これだけは見落とさないで欲しい最大の注目点を一つお伝えします。それは、「担当者」。通常、住宅展示場見学から検討を始めると、最初に担当した営業マンが、そのまま担当者になります。そのハウスメーカーの建物が気に入るかはとても大切なことですが、それと同じくらい大切なこととして、自分についてくれる担当者が、いい人なのかどうか、も、家づくりにはとても大切なポイントです。ほんの些細な感性の差や、センス、気配りが、家づくり計画の進み具合や最終的な完成度、更には建てた後のメンテナンスの快適さに大きくかかわってくることも。

まずは、担当してくれる営業マンにいろいろ質問をし、その会社の良さを知るとともに、その担当者自身も自分たちに合っているかどうか、しっかりと見極めることが大切。商品は気に入ったのに、どうしても担当者が自分と合わない、と思ったら、気軽に担当者の変更をお願いしてみましょう。家は、人生で最大のお買い物。納得のいくパートナーと、とことん向き合える環境を探してください。

住宅展示場イベントを活用しよう。お得な勉強法


家づくりの勉強を基礎から学びたいけれど、どこかに中立的な立場で教えてくれる人はいないだろうか…そう考えている方は、多いかもしれません。実はそんな人にも、住宅展示場はおすすめ!

すべての展示場、ではありませんが、住宅展示場では、住宅検討者向けの資金セミナーや土地探しセミナー、ハウスメーカー選びのセミナーなど、様々な大人向けのイベントも行っています。インテリアやキッチン関連のテーマセミナーは、女性にも大人気。インテリアスタイリストやカラーコーディネーター、ファイナンシャルプランナーや建築士など、きちんとした業界的な知見を持った講師が説明してくれますし、多くの場合無料で聴講が可能です。

モデルハウス巡りの合間合間に興味があるセミナーを入れると、ちょっとした休憩になりますし勉強にもなっておすすめです!

もちろん住宅展示場では、大人向けイベントだけではなく子供向けイベントも開催していますし、大人向けの、住宅購入には関係ないワークショップを開催しているところもあります。家族全員で行ってもきちんと楽しめる展示場。是非事前に、開催中のイベントやプレゼントなどのお得情報を探してからいくと、もっと楽しめること請け合いです。


住宅展示場は、モデルハウス以外にも施設があり、様々な見どころがあります。また、イベントやセミナーなど、勉強したり楽しんだり機会も満載です。上手に使えば、住宅検討がぐっと前進するはずです。ぜひとも住宅展示場へ足を運んでみて下さい。

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