40代は家庭と仕事の両立ができる家づくりを目指す ~独自調査から見る、2020年代の家づくり(7)~

掲載日:2021/03/03
本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第7回は、40代の家づくりについて見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
新築、マンション、中古など、さまざまな方向で検討
今回は40代の調査結果をとりあげていきます。
まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、特に「新築の分譲住宅」「新築マンション購入」の値が全体よりも高いようです。また、どの項目も全体より上回っており、注文住宅、分譲住宅、マンション、中古物件など、新築一戸建てにこだわらずにさまざまな方向で検討しているようです。

仕事優先から、仕事と家族のバランスへ
新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、46.2%の人が「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と答えています。また第2位のテレワークの実施(37.6%)に続き、「通勤の利便性より環境を優先するようになった」が第3位(35.5%)、「地方や郊外での生活を視野に入れた」が第4位(32.3%)となっています。在宅時間が増えたことにより、仕事優先の家から、家族の暮らしと仕事を両立させるための家へと、意識が変化しているのかもしれません。

家族のプライベートやリモート環境、運動を重視
一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化があったかという設問では、やはり全体で人気の「広いリビング」「広い収納」が上位を占めています。
40代の特徴は第3位に「家族のプライベート環境」、第8位に「リモートワークを想定した通信環境」が入ることです。
テレワークを経験している人が37.6%と多いことから、在宅時間が増加し、家族のプライバシーの確保や在宅勤務の環境整備を意識する人が多いようです。


また、興味をひくのは「エクササイズができるスペース」を挙げる40代が多いことです。最も欲しいものを3つ挙げてもらった結果では、通信環境よりも上の7位(14.0%)に入っています。ちなみに20代-30代、50-60代ともに22位という結果で、40代だけにみられる特徴と言えます。複数回答でも、惜しくもベスト10には入りませんでしたが、第11位(24.7%)に入っています。
40代といえば健康診断の結果が気になり始める世代。在宅勤務が増える中で、手軽に自宅で運動し、体調を整えたいという人が多いのではないでしょうか。

40代はオンラインとリアルを使い分ける
コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、オンラインによる活動状況を聞いた設問では、40代はオンライン見学会を除いて全体より上まわる結果となっています。オンラインでの活動を積極的に行っているようです。

また、今後の住宅展示場に関しては、「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が32.3%と、オンラインへの満足度が高い一方で「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が45.2%、「住宅会社の営業マンの話を直接聞くことができる場所として住宅展示場は必要」が30.1%となっており、住宅展示場に対するニーズも高く保っています。オンラインとリアルのいずれかに偏ることなく、両方を上手に使い分けながら家づくりをしようとする姿勢が見て取れます。

まとめ
40代の家づくりについて調査結果をまとめると
・新築一戸建てにこだわらずに、さまざまな選択肢を検討している
・在宅時間の増加にともない、家族の暮らしと自分の仕事環境の両立を探る
・家づくりの相談はオンラインもリアルも上手に活用
働き盛りであり、子どもがいる家庭は子育ても佳境で、オンとオフ両方で多忙を極める40代の家づくり。出社しなくても効率よく仕事をするための環境と、家族がより快適に暮らせる環境の両立を目指してあらゆる選択肢を検討している様子がうかがえました。
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