住宅や住環境の質の向上のための企画、運営、普及啓発、調査研究を行う住宅生産振興財団と総合住宅展示場の企画運営に携わる20社で構成される住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。

本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。

第1回は「住宅展示場の来場者」について。アンケートに回答した人たちの情報から、どのような人たちが実際に住宅展示場に足を運んでいるのか見ていきます。

調査概要

目    的: 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
時    期: アンケート依頼  2020年8月21日~9月22日
アンケート回収  2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析  2020年10月6日~11月2日
調 査 方 法: 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
データ提供元: 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
調    査: (株)日本経済社

調査概要

◆目  的

総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること

◆時  期

アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日

アンケート回収 2020年8月29日~10月5日

集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日

◆調査方法

全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収

◆データ提供元

住宅生産振興財団 住宅展示場協議会

◆調  査

(株)日本経済社

2020年は若い人の来場が増加

まずは、来場者の世帯主年代から見てみましょう。34歳以下の若年層、35~49歳の中年層、50歳以上の熟年層に分け、過去5年の調査結果を見て行くと、2020年は若年層の来場者が増加した一方、中年層の来場者が減少し、最も多い世代が若年層となりました。

過去5年の住宅展示場来場者(世帯主年代別グラフ)

家族構成と現在の住居は?

家族構成は夫婦と子供のみの核家族が半数を占め、夫婦のみが約4分の1、二世帯、三世帯同居が約1割となっています。

家族構成(円グラフ)

現住居は「借家」が59.9%となっています。これは過去10年で最も高い数値です。現在一戸建やマンションの「持家」に住んでいる人は32.5%です。

現在の住まい(円グラフ)

3割近くが「住宅計画の内容は白紙状態」

来場者の住宅計画はどのくらい進行しているのでしょうか。

「住宅の内容、価格、住宅会社などの情報を収集している段階」が37.6%と最も多く、次いで「住宅計画の内容は白紙状態で、ばく然と考えている段階」という人が28.2%という結果でした。

積極的に情報収集をする人が最も多いですが、それ以前の、まだ具体的なイメージを持っていない状態で展示場を訪れている人も3割近くを占めています。

住宅計画進行段階(円グラフ)

気になるお金の話。来場者の年収と建築予算は?

回答者の世帯年収と、建築予算(建物のみ)を見て行きます。

2020年の平均世帯年収は758万円、平均建築予算は2,513万円となりました。

ここ10年の推移を見ていくと、平均世帯年収は758万円と過去10年で最高額となり、昨年から大幅に上昇しています。それにともない、平均建築予算も過去最高を記録し、2,500万円台に突入しました。

過去10年の平均世帯年収と平均建築予算(折れ線グラフ)

世帯主の年代別で過去5年の平均世帯年収の推移を見ると、いずれの年代も2018年から徐々に上昇傾向にあるようです。また、2019年から2020年にかけて、若年層を中心に平均世帯年収が上昇しています。今回の調査では若年層が最も多いのですが、このあたりが建築予算の増加という結果につながっているのかもしれません。

過去5年の平均世帯年収(年代別折れ線グラフ)

まとめ

総合住宅展示場にどのような人が来場しているのかをまとめると、

・若年層が増えている

・現在は借家に住んでいる人が約6割、持家の人は約3割

・住宅計画が漠然とした段階で訪れる人が3割近くいる

・若年層の年収アップにともない、建築予算も上昇

総合住宅展示場に行く人は具体的な家づくりのイメージを持っているように思えますが、意外にもまだ何も決めていない人も多いことがわかりました。

モデルハウスを見るだけでも楽しいですし、わからないことがあればハウスメーカーの方の話を聞いたり、相談できたりするのは総合住宅展示場ならではのメリットです。漠然とした夢を具体的なイメージにするために、ぜひ気軽に訪れてみてください。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第11回は、共働き世帯の家づくりについて、詳しく見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

家づくりを検討中の共働き世帯

今回の調査では、回答者のうち約半数の人が「共働き」家庭でした。

詳しい家族構成や、在宅勤務の状況は以下の通りです。

共働き世帯の家族構成(左の円グラフ)共働き世帯の在宅勤務人数(右の円グラフ)

在宅勤務を経験した人が77%、うち2人以上実施した人が49.4%と、やはり在宅勤務経験の割合が多くなっています。

在宅勤務の有無や人数の多さが、家づくりにどのような影響を及ぼしたのか、共働き世帯と、それ以外の世帯をくらべて見ていきましょう。

建て替え少なめ、新築にこだわる人が多い

今後の住宅計画について聞いた設問では、最も多いのが「新しい土地を取得して、一戸建て住宅を建築」(78.8%)で、共働き以外の世帯にくらべても多くなっています。逆に「現在住んでいる一戸建て住宅を建て替え」は少ないようです。

また、「新築マンション」は若干検討している人が多いのですが「一戸建て中古住宅」や「中古マンション」を検討している人が少なく、新築へのこだわりが大きいようです。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

コロナ禍の影響は大。通勤よりも環境優先へ

コロナ禍を経て一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問では、やはり利便性よりも住環境を重視する回答が多く見られました。また「特に影響はしていない」が13.5%しかおらず、コロナ禍での新しい生活様式に何らかの影響を受けた人が多くいることがわかります。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

欲しいものは「家族のプライベート環境」「リフレッシュ」

コロナ禍を経て新しい家に欲しくなったものを聞いた設問では、複数回答では全体や共働き以外と大きな差は見られませんでした。しいて言えば、第9位に「大きなダイニングテーブルを置けるスペース」(その他16位・全体11位)が入っています。

最も欲しいものを聞いたところ、「家族のプライベート環境」が1位に入りました。また、「庭」や「広いバルコニー」など、エクステリアを重視する答えがランクインしています。先ほどの一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問でも、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」という答えが上位にきており、手軽に気分転換できる環境を求めている人が多いのかもしれません。

共働き世帯の最も欲しいもの いくつでも(左の表)共働き世帯の最も欲しいもの(右の表)

オンライン活動はやはり積極的

今回の調査では、在宅勤務経験とオンライン活動の積極度に関連があることが判明しています。在宅勤務経験者が多い共働きの人は、家づくりにおけるオンライン活動も6割近くが経験済みと、やはり積極的に行っているようです。

また、提案まで受けている人が2割以上と、忙しい毎日の中で効率的に家づくりを進めているようです。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

まとめ

今回は、共働きの人とそれ以外の人で調査結果を比較しました。その結果

・共働きの人は中古よりも新築で検討

・共働きの人は手軽に気分転換できる環境を求めている

・共働きの人はオンライン活動が活発で、積極的に進めている

ということが見えてきました。

今回の調査では、共働き世帯のうち約6割が夫婦と子供の単一世帯でした。二人での在宅勤務や、子供の休園・休校など、今までになかった経験を経て、家での暮らし方、家づくりに対する考え方が変化したのではないでしょうか。そのような中、忙しい合間を縫って、理想の家づくりを進めている様子がうかがえました。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第10回は、現時点のお住まいで、二世帯・三世帯が一緒に暮らしている人の家づくりについて、詳しく見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

最初から一戸建て志望。計画は具体化、早まっている

今回は、現在二世帯・三世帯で住んでいる人が、コロナ禍を経てどのように家づくりをしているかを、全体の数値と比較して見ていきます。

まず、感染拡大前後での家づくりに対する考え方の変化です。

二世帯・三世帯の人は、最初から一戸建て住宅を検討している人が7割を超えています。その分、マンションからの転向組は少なくなっています。

新型コロナ前後で一戸建ての建て替え・新築に対する考えが変わったかのグラフ

購入予定時期や計画は、8割以上の人が「具体的になり」、うち27%の人が「購入予定時期が早まった」と答えています。家づくり計画はコロナ禍でも順調に進んでいるようです。

一戸建ての建て替え・新築を検討するにあたって、計画や購入予定が新型コロナ感染拡大の前後で変化があったかのグラフ

家族のうち3人が在宅勤務という家も

家づくりの検討に感染拡大がどのような影響を及ぼしたか、という設問では、「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」がトップとなり、続いて第2位に「在宅勤務・テレワークの経験」、第3位に「都心マンションの魅力が減少した」が入りました。

第2位の「在宅勤務・テレワークの経験」は45.9%と、二世帯・三世帯の人の半数近くが在宅勤務・テレワークを経験しています。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

家庭内で在宅勤務を実施した人数を聞くと、実施した人がいる割合は全体と同じですが、二世帯・三世帯の人は2人以上が在宅勤務を実施した割合が3割を超え、うち3人以上が実施した人が16.2%と、かなり多くなっています。ひとつの家で複数人、さらに3人以上が在宅勤務となると、その影響はかなり大きいと考えられます。

新型コロナ感染拡大以降、在宅勤務を実施したかについてのグラフ

仕事環境やプライベートの確保が優先される

コロナ禍を経て新しい家に欲しいものを聞いた設問では、やはり在宅勤務の影響が大きいことがあらわれています。

複数回答での1位は「家族のプライベート環境」(全体では6位)、5位に「リモートワークを想定した通信環境」(全体では14位)、10位に「仕事専用のスペース」(全体では13位)が入っています。

さらにうち欲しいものを3つだけあげてもらったところ、1位に「仕事専用のスペース」2位に「家族のプライベート環境」が入りました。

複数の世帯が暮らす住宅として世帯別のプライベートについて考えていたところに、コロナ禍により全員の在宅時間が長くなり、在宅勤務をこなすための環境を優先したい気持ちが大きくなっているようです。

二世帯・三世帯で最も欲しいもの3つの表(左)二世帯・三世帯で欲しいものの表(いくつでも選択可)(右)

オンラインを積極的に活用、プロの話が聞きたい

そんな在宅勤務の環境整備が急務となっている二世帯・三世帯の人ですが、家づくりにおけるオンライン活動も活発に行っているようです。

特にオンライン相談、オンライン講座の値が全体にくらべて大きく、情報収集に余念がない様子がうかがえます。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動を行ったかについてのグラフ

また、コロナ禍を経た住宅展示場に対する考え方の変化について聞いた設問では、「住宅会社の営業マンの話を聞く場として住宅展示場は必要だと思う」「新型コロナウイルスの感染状況が終息してから、住宅展示場に行きたい」という意見が全体よりも特に多いようです。

先ほどの「オンライン講座」の受講経験が多い点もあわせて考えると、複数世帯が一緒に暮らす家を建てるために、さまざまな知見を求めており、住宅展示場にもプロのアドバイスを受けられる場として期待しているのかもしれません。

新型コロナ感染拡大の影響を受けて住宅展示場に対する考えが変わったかのグラフ

まとめ

二世帯・三世帯の人の家づくりをまとめると

・コロナ禍を経て家づくりの計画は具体化、迅速化

・家族とのつながりは大切だが、仕事環境や家族のプライバシーは確保したい

・オンラインでもリアルでも、色々なプロの話を聞きたい

違う世帯がひとつ屋根の下に暮らす二世帯・三世帯の家族。新しい家でも同居するとなれば、さまざまな世代の現在と未来を考えて家づくりをしなければならず、全員の要望をかなえるのは容易なことではありません。さらにコロナ禍を経て、新しい生活様式との兼ね合いも考える必要が出てしまい、悩みは尽きないのではないのでしょうか。

オンラインセミナーの受講や住宅展示場で話を聞きたいなど、プロの意見を積極的に求める回答内容に、その様子が見て取れました。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第9回は、リモート勤務の有無がどのくらい家づくりに影響を与えたのか、詳しく見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

在宅勤務ありの人はさまざまな選択肢を検討

第2回で、在宅勤務の経験が一戸建てへの転向を後押しし、計画を早めたことに触れました。今回は、在宅勤務がコロナ禍の家づくりにあたえた影響をさらに詳しく見ていきましょう。

まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、どちらも「新しく土地を取得し、一戸建て住宅を建築」が最も多くなっています。ただ、在宅勤務ありの人は、「一戸建て住宅を建て替え」や「新築の分譲住宅」「新築マンション」も値が大きく、さまざまな選択肢を検討しているようです。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

在宅勤務が家庭や環境に目を向けるきっかけに

新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、在宅勤務ありの1位が「テレワークの実施」、在宅勤務なしの1位は「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」となりました。2位はどちらも「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」です。

そして在宅勤務ありは「通勤の利便性より環境優先」「地方や郊外での生活を視野に入れた」が大きく、仕事より家庭や環境を優先することも検討している様子がうかがえます。

また、在宅勤務なしは「特に影響していない」が37%と、家づくりにコロナウイルスの感染拡大は全く影響していないという人も多いようです。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

オンライン活動の満足度が高い

コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、第4回で在宅勤務ありの人はオンライン活動が多いという結果を紹介しましたが、具体的にどのくらい差があるのかを見て行きます。

在宅勤務ありとなしでは、やはり活動に大きな差が出ています。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

今後の住宅展示場に関しては、在宅勤務ありの人は「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が29.7%と、やはりオンラインへの満足度が高いようです。ただ、「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が46.6%、「営業マンの話を直接聞ける場所として住宅展示場は必要」が31.1%と、住宅展示場へのニーズも充分に保っています。

在宅勤務なしの人は「住宅展示場へ行く意向がなくなった・減少した」の値は低く、「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」は45.7%と、在宅勤務ありの人と同程度の値となっている一方で「感染が終息してから住宅展示場へ行きたい」が13.6%と、在宅勤務ありの人よりも住宅展示場へ行きたい意向は低い結果となっています。

第4回でオンライン活動なしの人は「感染が終息してから住宅展示場へ行きたい」が16.2%という結果が出ていますが、在宅勤務なしの人は、その値よりも低くなっています。

新型コロナ感染拡大の影響を受けて住宅展示場に対する考えが変わったかのグラフ

まとめ

在宅勤務あり・なしで比較した調査結果をまとめると、以前に紹介した

・在宅勤務ありの人は一戸建てに転向した人が多い

・在宅勤務ありの人はマイホーム計画が早まり、具体化している

・在宅勤務ありの人はオンライン活動が活発

に加えて

・在宅勤務ありの人は一戸建てにこだわらず幅広い選択肢を検討している

・在宅勤務なしの人は、今後住宅展示場に行きたい意向が低め

ということが見えてきました。

外出自粛などを経て従来のような対面、訪問などでの活動が制限される中、在宅勤務の経験からオンラインへの親和性が高まった層は、ハウスメーカーが用意したオンラインコンテンツを活用することで、積極的に家づくりを進めているようです。その中で、実際の家を体験でき、色々な話が聞ける住宅展示場へ行ってみたいという気持ちが高まっているように見えます。

一方で在宅勤務なしの人は、家づくりの計画に大きな変更がない上に、ハウスメーカーの営業活動との接点が減少したことにより、計画の進め方がゆっくりになっているのかもしれません。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第8回は、20-30代の家づくりについて見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

コロナ禍で計画が早まった人が多い

今回は20-30代の調査結果を見ていきましょう。

まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、「新しく土地を取得し、一戸建て住宅を建築」が最も多く、8割を超えました。逆に建て替えは少なく、初めてのマイホームが多そうです。

新型コロナ前後で一戸建ての建て替え・新築に対する考えが変わったかのグラフ

コロナ禍によるマイホーム計画の進行具合の変化を聞いたところ、4分の1以上の人が「計画が具体的になり、購入予定時期が早まった」と答えています。計画が早まった人が最も多い世代です。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

家族の時間や環境優先。しかし利便性も確保したい

新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、42.9%の人が「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と答えています。

また第2位の「テレワークの実施」(38.5%)に続き、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」が第3位(31.9%)、第4位には「通勤の利便性より環境を優先するようになった」(27.5%)が入りますが、いずれも全体よりも低めです。さらに、「都心マンションの魅力が減少した」の値はかなり低い結果となっています。

20-30代は「在宅勤務・テレワーク経験」は全体よりも多いですが、「出勤日数や通勤時間が減った」は全体よりも少なく、コロナ禍でも通勤している人が比較的多いのかもしれません。そのため、家族で暮らしやすい環境は求めつつ、通勤の利便性も確保という結果につながっているようです。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

広いLDKと広いお風呂を希望

コロナ禍以前と比べて一戸建て住宅に求めるものはどのような変化があったかという設問では、この世代の特徴が出ました。

「広いリビング」が第1位ですが、第2位が「広いキッチン」、第3位が「大きなダイニングテーブルを置けるスペース」と、広いLDKが欲しいという希望がはっきりしています。

また、4位には「大きな浴槽のあるバスルーム」が入り、やはり余裕のある広さを求めていると言えます。

左の表(一戸建て住宅にもとめるもの・全体)右の表(一戸建て住宅にもとめるもの・50~60代)

20-30代はオンライン活動の満足度が高い

コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、オンラインによる活動状況を聞くと、20-30代は全体とくらべれば活動していると言えますが、大きな差はないようです。

ただ、オンライン提案を受けている人は他の世代にくらべて多い傾向です。このあたりにもマイホーム計画が早まっている様子が見て取れます。また、オンラインの親和性が高く、提案などでも積極的に活用しているとも言えます。

新型コロナ感染拡大の影響を受けて住宅展示場に対する考えが変わったかのグラフ

今後の住宅展示場に関しては「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が28.6%と、やはりオンラインでの相談へ満足を感じている人が多いようです。そして「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が39.6%と低く、住宅展示場へのニーズが低めです。

ところが「新型コロナウイルスの感染状況が収束してから、住宅展示場に行きたい」と答えた人は22%と、全体よりも若干多い結果となっています。同じ設問で40代は16.1%だったことを考えると、今後、機会があれば行ってみたいと思っている人がかなりいるようにも見えます。オンラインでの活動経験がまだない人や、これから家づくりを本格的に進めていこうと考えている人たちが、今後住宅展示場へ行くことを検討しているのかもしれません。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

まとめ

20-30代の家づくりについて調査結果をまとめると

・コロナ禍を経て、マイホーム計画が早まった

・家族との時間が大切だが、通勤の利便性も確保したい

・欲しいのは広いLDKやお風呂など、余裕のある広さ

20-30代は、夫婦と子供の世帯が最も多く、また夫婦だけの世帯も今後子供を授かる可能性を考えて家づくりをしている人もいると思います。家族の在宅時間が増えている今、より広くゆとりある暮らしを求めて、マイホーム計画を積極的に進めている様子が調査から見て取れました。

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第7回は、40代の家づくりについて見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

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新築、マンション、中古など、さまざまな方向で検討

今回は40代の調査結果をとりあげていきます。

まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、特に「新築の分譲住宅」「新築マンション購入」の値が全体よりも高いようです。また、どの項目も全体より上回っており、注文住宅、分譲住宅、マンション、中古物件など、新築一戸建てにこだわらずにさまざまな方向で検討しているようです。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

仕事優先から、仕事と家族のバランスへ

新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、46.2%の人が「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と答えています。また第2位のテレワークの実施(37.6%)に続き、「通勤の利便性より環境を優先するようになった」が第3位(35.5%)、「地方や郊外での生活を視野に入れた」が第4位(32.3%)となっています。在宅時間が増えたことにより、仕事優先の家から、家族の暮らしと仕事を両立させるための家へと、意識が変化しているのかもしれません。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

家族のプライベートやリモート環境、運動を重視

一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化があったかという設問では、やはり全体で人気の「広いリビング」「広い収納」が上位を占めています。

40代の特徴は第3位に「家族のプライベート環境」第8位に「リモートワークを想定した通信環境」が入ることです。

テレワークを経験している人が37.6%と多いことから、在宅時間が増加し、家族のプライバシーの確保や在宅勤務の環境整備を意識する人が多いようです。

左の表(一戸建て住宅にもとめるもの・全体)一戸建て住宅に最も欲しいもの3つ(40代)

また、興味をひくのは「エクササイズができるスペース」を挙げる40代が多いことです。最も欲しいものを3つ挙げてもらった結果では、通信環境よりも上の7位(14.0%)に入っています。ちなみに20代-30代、50-60代ともに22位という結果で、40代だけにみられる特徴と言えます。複数回答でも、惜しくもベスト10には入りませんでしたが、第11位(24.7%)に入っています。

40代といえば健康診断の結果が気になり始める世代。在宅勤務が増える中で、手軽に自宅で運動し、体調を整えたいという人が多いのではないでしょうか。

一戸建て住宅に最も欲しいもの3つ(40代)

40代はオンラインとリアルを使い分ける

コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、オンラインによる活動状況を聞いた設問では、40代はオンライン見学会を除いて全体より上まわる結果となっています。オンラインでの活動を積極的に行っているようです。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

また、今後の住宅展示場に関しては、「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が32.3%と、オンラインへの満足度が高い一方で「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が45.2%、「住宅会社の営業マンの話を直接聞くことができる場所として住宅展示場は必要」が30.1%となっており、住宅展示場に対するニーズも高く保っています。オンラインとリアルのいずれかに偏ることなく、両方を上手に使い分けながら家づくりをしようとする姿勢が見て取れます。

新型コロナ感染拡大の影響を受けて住宅展示場に対する考えが変わったかのグラフ

まとめ

40代の家づくりについて調査結果をまとめると

・新築一戸建てにこだわらずに、さまざまな選択肢を検討している

・在宅時間の増加にともない、家族の暮らしと自分の仕事環境の両立を探る

・家づくりの相談はオンラインもリアルも上手に活用

働き盛りであり、子どもがいる家庭は子育ても佳境で、オンとオフ両方で多忙を極める40代の家づくり。出社しなくても効率よく仕事をするための環境と、家族がより快適に暮らせる環境の両立を目指してあらゆる選択肢を検討している様子がうかがえました。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第6回は、50-60代の家づくりについて見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

建て替え検討が多い世代

第5回まで、全体の調査結果を見てきましたが、今回は、50-60代の調査結果に注目し、この世代の家づくりについて考察していきたいと思います。

まずは、感染前後での建て替え、新築に対する考え方の変化から見て行きましょう。

全体と50-60代で大きな差はありませんが、「以前から一戸建て、今も一戸建て」で考えている人が若干多いようです。

逆にマンションからの転向組は少ない傾向にあります。

新型コロナ前後で一戸建ての建て替え・新築に対する考えが変わったかのグラフ

今後の計画についての設問では、「新たな土地を取得して一戸建てを建築する」「新築の分譲住宅を購入」のいずれも全体よりも少なく、「現在所有する一戸建て住宅の建て替え」が多い傾向があります。

今後3年以内の住宅購入計画の内容についてのアンケートグラフ

家族との暮らしから、自分自身の暮らし方へ

新型コロナウイルスの感染拡大が影響したことを見ていくと、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」が1位、「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」が2位、「通勤の利便性より環境を優先するようになった」が3位です。

ちなみに全体では「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」が唯一40%を超えて1位です。

50-60代は、子育てが終わりつつある世代。家族や仕事から、自分自身の暮らしへと視点が移っているのかもしれません。

一戸建ての建て替え・新築を検討する理由として新型コロナ感染拡大が影響したかのアンケートのグラフ

日当たりと風通しが、広いリビングよりも優先

一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化があったかという設問を見てみましょう。

全体では上位を占める「広いリビング」や「広い収納スペース」よりも、「日当たり」「風通しの良さ」など、立地や構造から暮らしの心地よさをつくる要素が優先されているようです。

この2つは、立地によっては設計や建てたあとで改善することが難しい要素でもあり、ここを優先するあたりが年齢に応じた住まいについての経験値の高さを感じさせます。

また、「家族の趣味のためのスペース」が上位にあるのも特徴です。こちらでも自分たちの暮らしを楽しんでいこうという意図が見て取れます。

そして、全体的に見て50-60代はどの項目もパーセンテージが高いことから、複数回答で多くの項目を選んでいるようです。全体だと3割以上の人が選択している項目は6位までなのに対し、50-60代は9位までの項目を3割以上の人が選んでいます。ウィズコロナでの理想の家づくりについて、あれこれと積極的に要望を持っているようです。

左の表(一戸建て住宅にもとめるもの・全体)右の表(一戸建て住宅にもとめるもの・50~60代)

展示場志向が強く、オンラインでは物足りない。

コロナ禍の影響で、住宅展示場についての考え方が変わったかを聞いた設問では、「見学の場として、住宅展示場は必要」と答えた人が半数を超えました。また、「オンラインで十分と思うようになった」人が12.9%と、全体の23.7%と比較するととても少なく、展示場志向の強さが見て取れます。

新型コロナ感染拡大の影響を受けて住宅展示場に対する考えが変わったかのグラフ

第4回でご紹介した通り、今回の調査では「在宅勤務経験があるとオンラインでのやりとりの実施率が高い」という結果がでているのですが、50-60代は誰もリモート勤務をしていない世帯が3割以上と、リモート勤務の実施率が最も低い世代です。

ただ、世代別にオンラインでの活動を見てみると、50-60代でオンラインでの活動経験がある人も半数近くいます。満足度はともかく、ある程度オンラインでの活動を経験していると言えます。

新型コロナ感染拡大後のオンラインによる営業活動、情報収集活動の有無についてのグラフ

まとめ

50-60代の家づくりについて調査をひもといてみると

・建て替え、住み替えの人も多い

・住まいに対する経験値が高く、具体的な要望を多く持つ

・家づくりの相談は対面を希望、住宅展示場にも足を運びたい

という結果となりました。

この世代の家づくりは、現状や近い将来の家族の形を考え、それにあわせた家をつくるというよりも、今までの暮らしで感じてきた「こんな風に暮らしたい」「こんな家に住みたい」という形を具現化する、言わば「長年思い描いた理想の暮らしを実現する」という意欲がより高いのではないでしょうか。50-60代で新たな家を建てるという機会を得て、自分たちがさらに満足できる家、暮らしを手に入れるために積極的に要望をかなえようとしている姿を感じました。

当サイトでは注文住宅のカタログをさまざまなテーマ別に検索、無料で請求できます。理想の家づくりの第一歩として、ぜひお役立てください。

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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第5回は、ここまでの調査から見た、注文住宅展示場.comが考える「コロナ禍での住まいづくりのヒント」をご紹介します。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

コロナ禍での住まいづくりをよりよいものにするために

ここまで4回にわたり、コロナ禍での住まいづくりについてさまざまな切り口で見てきました。

第1回 コロナ禍で膨らんだ一戸建て住宅への思い

第2回 在宅勤務経験が家づくりに影響?

第3回 ステイホームで再注目、家族時間・快適空間

第4回 住まい選びもハイブリッドがニューノーマルに

新型コロナウイルスの流行拡大は、家づくりにさまざまな影響を与えていますが、このような時代の家づくりでは何を大切にすべきなのでしょうか。

今回は調査結果から導き出した、これからの住まいづくりのヒントをご紹介します。

ヒントその1:家族で過ごす快適な空間づくりを第一に考えよう

在宅時間の長時間化が浸透してきた今、改めて「家族で過ごす快適な空間づくり」という、基本に立ち返ってみることをお勧めします。

例えば、広いリビング、風通し、日当たり、収納スペース、広いキッチンなど、快適なおうち時間を作るための工夫を上手に取り入れてみてください。

ヒントその2:家族と個人、オンとオフ、利便性と環境のマイバランスをみつけよう

家族が家にいる時間が増えると、家族とつながりながらも、プライベートを確保できる空間も大切になります。

家族構成や仕事のしかたに応じて、仕事とプライベートを上手に切り替えられる工夫や、複数人数での在宅勤務を想定し、従来の形にとらわれない、自分たちなりのワークスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。

ヒントその3:オンラインとオフライン、リアルとバーチャルを上手に使い分けよう

リアルとバーチャルを上手に使い分けることで、効率よく情報収集や打ち合わせを進めることができます。

これまでのメールやLINEによる連絡や、WEBによる資料請求に加え、住宅会社との商談やプラン提案も、一度オンラインで体験してみてはいかがでしょうか。

実際の建物を見学する際は、来場予約の上住宅展示場に行くことで、「密」を避けることができます。

変化をヒントに

新型コロナウイルスの感染拡大で、色々なことが今まで通りとはいかなくなってしまいました。新たにもたらされた変化をヒントに、これからの暮らしに思いをはせ、皆さまがすてきな住まいをつくりあげることを願っています。

本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第4回は、コロナ禍での家づくりで増加している、オンラインでの相談や見学会などの利用状況を見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

住宅会社とのやりとりでのオンライン利用は?

新型コロナウイルス感染拡大後に、住宅会社とのやりとりにおいて、パソコンもしくはモバイル端末を利用したオンラインによる営業活動、情報収集活動を行ったかどうかを尋ねたところ、既に半数の人は「ある」と回答しています。最も多いのは、初期段階でのオンライン相談ですが、プラン提案を受けた人も19%いました。

住宅会社とのやりとりでのオンライン利用は?グラフ1

この結果を、在宅勤務経験のあり・なしで見たところ、在宅経験ありの方の方が、オンライン実施率が圧倒的に高いことがわかります。この背景には、在宅勤務により情報収集の時間が増加したことや、テレワークやオンライン会議の経験を通じ、バーチャルなコミュニケーションに対しての抵抗もうすれ、むしろ利便性を感じていることもあるかもしれません。年代別でも、50代までは約半数、60代も4割は、オンラインによる情報収集活動を行っています。

左グラフ(住宅会社とのやりとりでのオンライン利用は?)右のグラフ(住宅会社とのやりとりでのオンライン利用は?)

住宅展示場は商談の場から、実物の見学の場へ

では、実際の住宅展示場に対する考え方に変化はあったでしょうか。今回の調査では、実際の住宅展示場を利用することは、今後ないと思うと回答した人は、わずか4%に過ぎず、今後も、住宅展示場は必要という声が多い結果となりました。

注目したいのは「実際に住宅を見学できる場所として必要であると思う」と答えた人が46%であるのに対し、「営業マンの話を直接聞くことができる場所として、必要であると思う」と答えた人は、26%にとどまりました。

先ほどの、オンラインによる情報収集活動の実施状況を合わせて考えますと、情報収集や初期段階の商談はオンラインで行いつつ、実際に展示場で建物を見学する、というパターンが主流になってくるかもしれません。

住宅展示場は商談の場から、実物の見学の場へグラフ1

オンラインで情報収集や商談を経験した人は、オンラインとリアルのハイブリッド傾向が強い

オンラインでの情報収集、営業活動の実施有無でみると、さらにはっきりします。オンライン活動をした人は、当然、オンラインで十分という人も多くなりますが、一方で、実際に住宅を見学できる場所として展示場が必要、と答えている人が53.9%もいます。既に、オンラインとリアルのハイブリッドは、実践者の間では、かなり浸透しているように思われます。

オンラインで情報収集や商談を経験した人は、オンラインとリアルのハイブリッド傾向が強いグラフ1

まとめ

今後もオンラインでの商談や情報収集は活発化していくと考えられます。とはいえ、住宅の建築や購入はとても大きな買い物。オンラインだけで進めるには不安もあると思います。今後はオンラインで済ませられることは効率よくやりとりをし、必要に応じて実際に足を運び、対面で話を聞いたり実物を確認するという“ハイブリッド”が主流になるかもしれませんね。

次回は第1回~第4回を通して見てきた調査結果から、今後の住まい作りのヒントを導きます。

本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。

第3回は、在宅時間の長さが、新しい家づくりにどう影響したかを見ていきます。

調査概要

目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握

時期:2020年10月15日(木)~18日(日)

調査方法:インターネット調査

地域:一都三県

対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名

※20-69歳

※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出

一戸建て住宅の建て替え・新築を検討する理由は?

第2回でご紹介した通り、一戸建て転向層は在宅勤務経験のあり・なしの影響が強いことがわかりました。では、住まいづくり、間取りや住環境も全て仕事優先になってしまったのでしょうか。

コロナ禍前後で、一戸建て住宅の建て替え・新築を検討する理由として変化した項目を聞いてみました。まず、回答者全体をみますと、「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」が41%と最も多く、2位の「在宅勤務・テレワークを経験した、または、以前より実施時間が増えた」を7ポイント上回る結果となりました。続いて、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」「通勤の利便性より環境を優先するようになった」といった、環境面を理由の変化としてあげています。

一戸建て住宅の建て替え・新築を検討する理由は?グラフ1

同じ質問を、在宅勤務経験のあり・なし別でみますと、経験ありの人は「在宅勤務・テレワークを経験した、または、以前より実施時間が増えた」とほぼ同率で「家族で過ごす時間」が並んでいます。また、特に重視しているものに限れば、在宅勤務経験のあり・なしに関わらず、「家族で過ごす時間を大切にしたい」が1位となりました。在宅勤務を経験してなお一層、家族と過ごす時間を重視した住まいづくりを検討しているといえます。

一戸建て住宅の建て替え・新築を検討する理由は?グラフ2

一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化がありましたか?

間取りや設備に求めるものの変化についてもお聞きしました。回答者全体でみますと、「広いリビングが欲しくなった」が38%とトップ。続く項目も、収納スペース、風通し、日当たり、広いキッチン、と広さと快適性を求める項目が上位になりました。

逆に、仕事専用のスペースは25%とトップ10にも入っていません。それよりも高かった項目は、「家族がプライベートを確保できる個室環境」でした。このことから、広さ、快適性を基本に、プライバシーを保ちつつ、家族と緩やかにつながっていたいニーズが推察できます。

左グラフ(一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化がありましたか?)右のグラフ(一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化がありましたか?)

在宅勤務経験層も、求めるものは広さと快適性

在宅勤務あり・なしで、欲しくなった間取り・設備のランキングをみても、トップは変わらず、広いリビング。加えて、在宅勤務経験ありの人は、収納、スペース、日当たり、風通し、個室環境、リフレッシュできる自然素材と続き、長くなった在宅時間を、快適に過ごし、仕事とプライベートを切り替えていこうというニーズが読み取れます。

在宅勤務経験層も、求めるものは広さと快適性表1在宅勤務経験層も、求めるものは広さと快適性グラフ2在宅勤務経験層も、求めるものは広さと快適性グラフ3

まとめ

在宅勤務や飲食店の時短営業など、家で過ごす時間が長くなるにつれ、家でどう快適に過ごすかが重要となり、新たな家づくりにも影響を及ぼしていることがわかりました。

第4回では、コロナ禍で住宅展示場の訪問や対面での相談が難しくなっている中、家づくりをしている人たちがどのように情報を得ているのか、「リモートでの家づくり」について見ていきます。