調査で見る「家づくりのきっかけやタイミングは?」
―総合住宅展示場来場者アンケート2020(2)

掲載日:2021/05/10
住宅生産振興財団と住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第2回はアンケートに回答した人たちの情報から、家づくりのタイミングや実際に家を建てる時期はいつごろなのかなど、「住宅計画」について詳しく見ていきます。
調査概要
目 的: | 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること |
時 期: | アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日 |
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日 | |
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日 | |
調 査 方 法: | 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収 |
データ提供元: | 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会 |
調 査: | (株)日本経済社 |
調査概要
◆目 的
総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
◆時 期
アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日
◆調査方法
全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
◆データ提供元
住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
◆調 査
(株)日本経済社
若年層の7割以上が新規の建築、熟年層の3割弱が建て替え
まず、住宅計画の内容を聞いた設問を年代別に見てみると、各年代層で大きな差が出ています。
若年層の7割以上は初めての一戸建てで、熟年層の3割弱が建て替え、2割強がリフォーム・増改築となっています。また、熟年層は「その他・未定」が多いようです。

若年層は実現が遅めだが、時期を見据えている
住宅計画をどのくらいの期間で実現しようとしているかを年代別にみていきます。
1年以内に実現しようとしている人は若干高い年代のほうが多いのですが、2年以内や2年以上先に実現する人は若年層の方が多く、逆に年齢層が高いほど未定の人が増えています。
若年層は、実現時期は遅くなっても、具体的な実現時期を見据えているようです。年代が高くなるにつれ、早めに実現する人と、具体的な時期を想定していない人に分かれるようです。

家づくりの理由はライフステージで異なる
住宅計画の理由も、年代で大きく差が出ています。
若年層・中年層は「子供の成長を考えて」が最も多く、2番目に「現在住んでいる住宅は借家なので」が入っています。一方熟年層は「現在住んでいる住宅に不備・不満があるので」が最も多く、2番目は「親の老後又はご自身(ご夫婦)の老後の生活を考えて」となっています。1つめの「住宅計画の内容」では熟年層はリフォーム・増改築も2割を超えており、より住みやすい環境を求めて活動していることがうかがえます。

まとめ
総合住宅展示場に訪れた人に住宅計画を聞いた結果、
・若年層は、実現は遅めでも、具体的な実現時期を見据えている
・中年層、熟年層は早めに実現する人と、具体的な時期を想定していない人に分かれている
・若年層・中年層は子供の成長を考えて、熟年層は現状の家の不満を解消し、老後を見据えて家づくり
ということがわかりました。
子供の成長を見据えて家づくりをしている若年層は始めての一戸建てに向けて、実現時期も具体的なイメージを持って動いているようです。一方ですでに持ち家に住んでいる人が多い熟年層は、現状の家に何らか不満があり、老後の生活を見据え、建て替えやリフォームなどを含め複数の選択肢から検討している様子が見て取れました。
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