新居にウォークインクローゼットを設置する際の注意点

掲載日:2015/12/01
更新日:2020/07/03
家の中で、意外と場所をとられてしまいがちなのが「衣服の収納」。洋服ダンスや、大きな収納ボックスのせいで部屋が狭くなっているご家庭も多いことでしょう。新しい家を建てるときは、こうした「収納のせいで部屋が狭くなる現象」は防ぎたいものです。そんなときに役立つ設備として、「ウォークインクローゼット」があります。
ウォークインクローゼットとは、衣服をまとめて収納できる部屋のこと。近年注目されていることから、名前を耳にした方も少なくないでしょう。
そこで今回は、
- ウォークインクローゼットの使い心地を知りたい
- 普通の収納とウォークインクローゼット、どちらにしようか迷っている
という方のために、新居にウォークインクローゼットを設置する際の注意点をご紹介しましょう。
ウォークインクローゼットのメリット・デメリット
ウォークインクローゼットの特徴は、「家中の衣服をまとめて一室に収納できる」という点です。つまり、部屋ごとの衣類収納ボックスや収納スペースが一切いらなくなるのです。そのため、各部屋元々の間取りをそのまま使うことができるため、広々とした部屋で生活することができるでしょう。
しかし、メリットがあれば当然デメリットもあります。ウォークインクローゼットは、名前に「ウォークイン」とある通り、部屋の中に衣類の収納スペースだけでなく、人が通り抜けられるスペースが含まれています。そのため、純粋な物置をつくる場合に比べて、空間を効率的に使うことができません。もちろん、「ウォークイン」の部分には「部屋の中で服選びを楽しめる」といったメリットもあります。しかし、メリット・デメリットの両面を知っておくことが、導入しても後悔しないことにつながります。
ウォークインクローゼット最大の敵は「カビ」
ウォークインクローゼットのデメリットとして、もうひとつ見過ごせない点があります。それは大量の衣服を収納するため湿気がたまりやすく、カビが発生しやすいという点です。せっかく収納した衣服がまとめてかびにやられてしまっては目も当てられません。あらかじめ対処法を考えておいたほうがいいでしょう。
換気の仕組みを取り入れてカビを予防しよう
カビの発生を予防するには、換気の仕組みを取り入れるのが一番です。たとえば、最も簡単な方法は窓を設置することでしょう。しかし、開閉に手間がかかる、紫外線によって衣類が変色してしまう、雨が降ったら閉めないといけないといったデメリットもあります。
換気扇であれば、そういった煩わしい心配はありません。しかし、電気代はかかってしまうので注意しましょう。
コストをかけずにできる、という点に注目すると、ウォークインクローゼットの部屋に「扉を取り付けない」のもいい方法です。シンプルですが、扉がなければ自然に湿度は室内に拡散していくため、カビの発生を予防することができます。
このように、あらかじめデメリットに対する備えを十分にしておけば、ウォークインクローゼットのメリットを十分に受けることが可能です。家づくりを考えている方はぜひ検討してみてください。