あこがれの土地に住みたい!狭小住宅やコンパクトハウスを建てる時の注意点とノウハウ

掲載日:2021/06/14

土地購入のコストを抑えてあこがれのエリアに住む

一般的に、狭小住宅やコンパクトハウスといえば、10~20坪程度の狭小地に建てた家を指します。最近は通勤・通学に便利な都市部や、買い物などに便利な駅近エリアを好む方が増えているため、土地の購入コストが抑えられる狭小住宅は注目度が高いスタイル。予算内であこがれのエリアに住みたい方に好評です。

「居住スペースが限られる」「近隣の住宅が密集していると日当たりが悪くなる」といった狭小住宅のデメリットも、さまざまなプランやアイデアでカバーできます。

スペースが限られた空間を快適に見せる間取りのポイント

コンパクトな空間を広く見せるポイントは、視線の広がり。壁で仕切ってしまうと目線が遮られるため、どうしても狭く感じてしまいます。仕切り壁や不要な廊下をできるだけなくし、部屋を細かく区切らずひと続きになる間取りにすることで、狭小でも空間が広く感じられる住まいに。また、リビング内にスケルトン階段を設置するプランも、視線の抜けや採光が確保できると人気です。

各室の高さを半階ほどずらしながら縦に連続させるスキップフロアプランは、必要なスペースを確保しながら視線の抜けも確保して空間を開放的に見せるため、狭小住宅・コンパクトハウスでよく採用される間取りです。また限られたスペースを効率よく使うためには、収納計画も重要。各室に必要な収納スペースをしっかり確保することで、コンパクトでも暮らしやすい空間に仕上がります。

狭小室内イメージ

上や外へ視線を逃して限られた空間を広く見せる

上や外へ視線を逃すのも、空間をより広く見せるプランのひとつ。例えば、上部に吹き抜けをつくれば視線が上に抜け、閉塞感を解消できます。

さらに、天窓やハイサイドライト(部屋の高い位置につける窓)を設ければ視線が外へと広がり、開放感がアップ。住宅密集地でプライバシーを守るのが難しいエリアでも、天窓やハイサイドライトをうまく設置すれば、外からの視線を遮りつつ外部との一体感が感じられる住まいになるでしょう。「採光の確保が難しい」という住宅密集地ならではの狭小住宅・コンパクトハウスのデメリットも、天窓やハイサイドライトで解消できます。

建築費が高くなる!?狭小住宅のデメリットとは

特に都市部で狭小住宅・コンパクトハウスを考えている場合、注意したいのが建築費。工事中の工事車両の駐車スペースや資材置き場を確保するために、予想外のコストがかかることがあります。隣家が近接していて足場などがうまく組めず、工事期間が長くなってしまうケースもあるので、プラスαの出費を見越して予算を立てましょう。隣家が近接している敷地では、エアコンの室外機スペースを確保できるかどうかも要チェックです。

デメリットをメリットに変えるプランをカタログでチェック

「狭小住宅では家族間のプライバシーの確保が難しい」という声もよく耳にしますが、コンパクトな住まいに暮らすことは、家族のコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。家族の気配が感じられる住まいは、子育て世代にもおすすめです。

狭小ならではのデメリットはありますが、敷地やライフスタイルに合わせたプランニングで、快適な住まいにすることは十分可能。各ハウスメーカーが狭小住宅をテーマにしたカタログでさまざまなプランや工法、アイデアを紹介しているので、ぜひプランニングの参考にしてみてください。

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