住宅生産振興財団と住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第4回は「住宅展示場に行くきっかけと家づくりの情報源」についてです。
住宅生産振興財団と住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第4回は「住宅展示場に行くきっかけと家づくりの情報源」についてです。
調査概要
目 的: | 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること |
時 期: | アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日 |
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日 | |
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日 | |
調 査 方 法: | 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収 |
データ提供元: | 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会 |
調 査: | (株)日本経済社 |
調査概要
◆目 的
総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
◆時 期
アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日
◆調査方法
全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
◆データ提供元
住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
◆調 査
(株)日本経済社
総合住宅展示場に来場したきっかけを聞いたところ、全体で最も多かったのは「もともと、展示場があることを知っていたので」(34.7%)、次に「インターネットのホームページを見て」(23.0%)、「折込みチラシを見て」(20.5%)となりました。
地域別に見て行くと、北海道は「近くを通りがかったついでに」と「新聞を見て」が同率6位に入っており(10.7%)、他の地域より上回っています。
東北地区は、2位に「スマートフォンで調べて」(20.0%)、3位に「テレビを見て」(18.5%)が入りました。
関東の1位は「インターネットのホームページを見て」(30.8%)が入り、3割を占めています。また2位に「折込みチラシを見て」(28.1%)が入りました。いずれも全国で最も高い数値となっています。
「キャンペーン・イベントがあったので」は中部地区で2位(26.0%)となり、これは全国で最も高い数値です。近畿地区では3位(21.7%)に入っています。
「もともと、展示場があることを知っていたので」と答えた人が最も多かった四国・九州地区では4位に「近くを通りがかったついでに」(15.9%)が入りました。
次に、家づくりの段階と、利用する情報源についてみていきます。
家づくりを考え始めた『初期段階』や『比較・検討段階』において、「住宅展示場」は圧倒的によく利用されています。
一方家づくりの『絞り込み・契約段階』では「営業マン」が55.5%と最も高くなっていることから、契約が近づくにつれ、営業さんの声が重視されている様子がうかがえます。
また、建築有の現場・完成済住宅も段階を経て高くなっており、住宅計画が段階を経て具体化していく様子が見て取れます。
総合住宅展示場に行くきっかけ、家づくりの参考にした情報についての調査の結果では
・もともと総合住宅展示場があることを知っていて来場している人が多い
・関東地区はインターネットやチラシで展示場の情報を得ている人が多い
・初期段階は住宅展示場を参考に、契約が近づくにつれ住宅会社の営業さんや建築中の現場・完成済み住宅を参考にする人が増える
総合住宅展示場は、家づくりの初期段階に役立つと考えている人が多いことがわかりました。また、来場者の3分の1は、来場した住宅展示場の存在を以前から知っていたことが、来場のきっかけになっています。
もし将来家づくりを考えていて、近くに総合住宅展示場があれば、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。
●【総合住宅展示場来場者アンケート2020】
●【全国の住宅展示場一覧】
住宅生産振興財団と住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第3回は「親との同居、相続」についてです。
調査概要
目 的: | 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること |
時 期: | アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日 |
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日 | |
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日 | |
調 査 方 法: | 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収 |
データ提供元: | 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会 |
調 査: | (株)日本経済社 |
調査概要
◆目 的
総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
◆時 期
アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日
◆調査方法
全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
◆データ提供元
住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
◆調 査
(株)日本経済社
親との同居予定を聞いたところ、全体では「すでに同居しており、将来も同居したい」が4.6%、「現在は別居だが、将来同居したい」が10.8%と、『同居派』は合計15.4%となりました。一方、「現在は同居しているが将来は別居したい」「現在・将来共に同居予定はない」の『別居派』は合計55.2%となっています。
年代別で見ると『同居派』は年齢層が上がるにつれ増加傾向で、熟年層では24.6%と約4分の1を占めています。
また、建築予算別でみると、将来同居を考えている人の割合は建築予算が高いほど多く、建築予算が3000万円以上の人で『同居派』が占める割合は19.8%となっています。
ちなみに、『同居派』の平均建築予算は2729.8万円、『別居派』は2515.84万円でした。建築予算の『同居派』『別居派』の差については、同居の場合二世帯住宅となり、建築コストが上がるという点が考えられます。
親からの相続予定・贈与予定を聞いた設問では、「すでに相続・贈与された」という『既相続者』が5.7%、「将来は相続・贈与」の『相続予定者』が24.9%、「相続・贈与の予定なし」の『非相続予定者』は27.7%という結果となりました。
年代別に見ると『既相続者』は若年層では0.3%とほとんど存在しませんが、熟年層では27.8%と圧倒的に多くなっています。年代的に相続が発生する可能性は高いのは当然ですが、来場者として考えると、相続をきっかけに住宅展示場に訪れている人が多いのかもしれません。実際に前回とりあげた「住宅計画の理由」でも、熟年層の12.7%が「親など親族の土地が利用できるようになったので(相続、贈与、借地など)」をあげていました。
建築予算別でみると、建築予算が増えるにつれて『相続予定者』は増える傾向にあり、建築予算が2000万円未満の人は18%であるのに対して、2000万円台では24.4%、3000万円以上では32.5%となっています。
『相続予定者』の予算が大きくなることには、同居が関係している可能性があります。『同居派』の『相続予定者』は54.0%と半数を超えています。相続を前提として二世帯住宅を建てる人が多いのかもしれません。
親との同居や相続について、調査結果から見ると
・『同居派』は年代があがるにつれて増加する
・建築予算が大きいほど『同居派』が多い
・『同居派』は『相続予定者』の割合が多い
『同居派』の人は、相続を前提として新たな住まいの計画を立てている人が多く、また、熟年層は相続をきっかけとして住宅展示場に来場している人が多いと思われます。
このように、同居や相続と住まいの計画は密接な関係にあることがわかりました。
読者の皆さんの中にも同居を前提として家づくりをしている人もいると思います。当サイトでは他にも大切なご両親やお子様との快適な生活を実現するための、二世帯住宅の設備や間取りの工夫を多数紹介しています。また、二世帯住宅の住宅カタログの一括請求もできますのでぜひご活用ください。
●【総合住宅展示場来場者アンケート2020】
●【同居・二世帯住宅】
●【全国の住宅展示場一覧】
住宅生産振興財団と住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第2回はアンケートに回答した人たちの情報から、家づくりのタイミングや実際に家を建てる時期はいつごろなのかなど、「住宅計画」について詳しく見ていきます。
調査概要
目 的: | 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること |
時 期: | アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日 |
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日 | |
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日 | |
調 査 方 法: | 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収 |
データ提供元: | 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会 |
調 査: | (株)日本経済社 |
調査概要
◆目 的
総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
◆時 期
アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日
◆調査方法
全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
◆データ提供元
住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
◆調 査
(株)日本経済社
まず、住宅計画の内容を聞いた設問を年代別に見てみると、各年代層で大きな差が出ています。
若年層の7割以上は初めての一戸建てで、熟年層の3割弱が建て替え、2割強がリフォーム・増改築となっています。また、熟年層は「その他・未定」が多いようです。
住宅計画をどのくらいの期間で実現しようとしているかを年代別にみていきます。
1年以内に実現しようとしている人は若干高い年代のほうが多いのですが、2年以内や2年以上先に実現する人は若年層の方が多く、逆に年齢層が高いほど未定の人が増えています。
若年層は、実現時期は遅くなっても、具体的な実現時期を見据えているようです。年代が高くなるにつれ、早めに実現する人と、具体的な時期を想定していない人に分かれるようです。
住宅計画の理由も、年代で大きく差が出ています。
若年層・中年層は「子供の成長を考えて」が最も多く、2番目に「現在住んでいる住宅は借家なので」が入っています。一方熟年層は「現在住んでいる住宅に不備・不満があるので」が最も多く、2番目は「親の老後又はご自身(ご夫婦)の老後の生活を考えて」となっています。1つめの「住宅計画の内容」では熟年層はリフォーム・増改築も2割を超えており、より住みやすい環境を求めて活動していることがうかがえます。
総合住宅展示場に訪れた人に住宅計画を聞いた結果、
・若年層は、実現は遅めでも、具体的な実現時期を見据えている
・中年層、熟年層は早めに実現する人と、具体的な時期を想定していない人に分かれている
・若年層・中年層は子供の成長を考えて、熟年層は現状の家の不満を解消し、老後を見据えて家づくり
ということがわかりました。
子供の成長を見据えて家づくりをしている若年層は始めての一戸建てに向けて、実現時期も具体的なイメージを持って動いているようです。一方ですでに持ち家に住んでいる人が多い熟年層は、現状の家に何らか不満があり、老後の生活を見据え、建て替えやリフォームなどを含め複数の選択肢から検討している様子が見て取れました。
読者の皆様の検討状況と、重なる部分はありましたか?住宅選びは一生で最も大きな買い物と言われます。本サイトでは、失敗しない住宅づくりのお手伝いが出来るよう、様々な情報発信を行っています。
ぜひ下記「おすすめコンテンツ」から、覗いてみてください。
●【総合住宅展示場来場者アンケート2020】
●【初めての注文住宅】
●【全国の住宅展示場一覧】
住宅や住環境の質の向上のための企画、運営、普及啓発、調査研究を行う住宅生産振興財団と総合住宅展示場の企画運営に携わる20社で構成される住宅展示場協議会では、毎年全国の総合住宅展示場に来場した方を対象に「総合住宅展示場来場者アンケート」を実施しています。
本シリーズでは2020年の調査の内容を詳しく見ていきます。
第1回は「住宅展示場の来場者」について。アンケートに回答した人たちの情報から、どのような人たちが実際に住宅展示場に足を運んでいるのか見ていきます。
調査概要
目 的: | 総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること |
時 期: | アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日 |
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日 | |
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日 | |
調 査 方 法: | 全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収 |
データ提供元: | 住宅生産振興財団 住宅展示場協議会 |
調 査: | (株)日本経済社 |
調査概要
◆目 的
総合住宅展示場来場者の住宅計画および総合住宅展示場の利用実態等を分析・把握すること
◆時 期
アンケート依頼 2020年8月21日~9月22日
アンケート回収 2020年8月29日~10月5日
集 計・分 析 2020年10月6日~11月2日
◆調査方法
全国32の総合住宅展示場への来場時にアンケートを依頼し、帰宅後に直接記入していただき、後日郵送にて回収
◆データ提供元
住宅生産振興財団 住宅展示場協議会
◆調 査
(株)日本経済社
まずは、来場者の世帯主年代から見てみましょう。34歳以下の若年層、35~49歳の中年層、50歳以上の熟年層に分け、過去5年の調査結果を見て行くと、2020年は若年層の来場者が増加した一方、中年層の来場者が減少し、最も多い世代が若年層となりました。
家族構成は夫婦と子供のみの核家族が半数を占め、夫婦のみが約4分の1、二世帯、三世帯同居が約1割となっています。
現住居は「借家」が59.9%となっています。これは過去10年で最も高い数値です。現在一戸建やマンションの「持家」に住んでいる人は32.5%です。
来場者の住宅計画はどのくらい進行しているのでしょうか。
「住宅の内容、価格、住宅会社などの情報を収集している段階」が37.6%と最も多く、次いで「住宅計画の内容は白紙状態で、ばく然と考えている段階」という人が28.2%という結果でした。
積極的に情報収集をする人が最も多いですが、それ以前の、まだ具体的なイメージを持っていない状態で展示場を訪れている人も3割近くを占めています。
回答者の世帯年収と、建築予算(建物のみ)を見て行きます。
2020年の平均世帯年収は758万円、平均建築予算は2,513万円となりました。
ここ10年の推移を見ていくと、平均世帯年収は758万円と過去10年で最高額となり、昨年から大幅に上昇しています。それにともない、平均建築予算も過去最高を記録し、2,500万円台に突入しました。
世帯主の年代別で過去5年の平均世帯年収の推移を見ると、いずれの年代も2018年から徐々に上昇傾向にあるようです。また、2019年から2020年にかけて、若年層を中心に平均世帯年収が上昇しています。今回の調査では若年層が最も多いのですが、このあたりが建築予算の増加という結果につながっているのかもしれません。
総合住宅展示場にどのような人が来場しているのかをまとめると、
・若年層が増えている
・現在は借家に住んでいる人が約6割、持家の人は約3割
・住宅計画が漠然とした段階で訪れる人が3割近くいる
・若年層の年収アップにともない、建築予算も上昇
総合住宅展示場に行く人は具体的な家づくりのイメージを持っているように思えますが、意外にもまだ何も決めていない人も多いことがわかりました。
モデルハウスを見るだけでも楽しいですし、わからないことがあればハウスメーカーの方の話を聞いたり、相談できたりするのは総合住宅展示場ならではのメリットです。漠然とした夢を具体的なイメージにするために、ぜひ気軽に訪れてみてください。
本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第11回は、共働き世帯の家づくりについて、詳しく見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
今回の調査では、回答者のうち約半数の人が「共働き」家庭でした。
詳しい家族構成や、在宅勤務の状況は以下の通りです。
在宅勤務を経験した人が77%、うち2人以上実施した人が49.4%と、やはり在宅勤務経験の割合が多くなっています。
在宅勤務の有無や人数の多さが、家づくりにどのような影響を及ぼしたのか、共働き世帯と、それ以外の世帯をくらべて見ていきましょう。
今後の住宅計画について聞いた設問では、最も多いのが「新しい土地を取得して、一戸建て住宅を建築」(78.8%)で、共働き以外の世帯にくらべても多くなっています。逆に「現在住んでいる一戸建て住宅を建て替え」は少ないようです。
また、「新築マンション」は若干検討している人が多いのですが「一戸建て中古住宅」や「中古マンション」を検討している人が少なく、新築へのこだわりが大きいようです。
コロナ禍を経て一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問では、やはり利便性よりも住環境を重視する回答が多く見られました。また「特に影響はしていない」が13.5%しかおらず、コロナ禍での新しい生活様式に何らかの影響を受けた人が多くいることがわかります。
コロナ禍を経て新しい家に欲しくなったものを聞いた設問では、複数回答では全体や共働き以外と大きな差は見られませんでした。しいて言えば、第9位に「大きなダイニングテーブルを置けるスペース」(その他16位・全体11位)が入っています。
最も欲しいものを聞いたところ、「家族のプライベート環境」が1位に入りました。また、「庭」や「広いバルコニー」など、エクステリアを重視する答えがランクインしています。先ほどの一戸建て住宅に対する考え方の変化を聞いた設問でも、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」という答えが上位にきており、手軽に気分転換できる環境を求めている人が多いのかもしれません。
今回の調査では、在宅勤務経験とオンライン活動の積極度に関連があることが判明しています。在宅勤務経験者が多い共働きの人は、家づくりにおけるオンライン活動も6割近くが経験済みと、やはり積極的に行っているようです。
また、提案まで受けている人が2割以上と、忙しい毎日の中で効率的に家づくりを進めているようです。
今回は、共働きの人とそれ以外の人で調査結果を比較しました。その結果
・共働きの人は中古よりも新築で検討
・共働きの人は手軽に気分転換できる環境を求めている
・共働きの人はオンライン活動が活発で、積極的に進めている
ということが見えてきました。
今回の調査では、共働き世帯のうち約6割が夫婦と子供の単一世帯でした。二人での在宅勤務や、子供の休園・休校など、今までになかった経験を経て、家での暮らし方、家づくりに対する考え方が変化したのではないでしょうか。そのような中、忙しい合間を縫って、理想の家づくりを進めている様子がうかがえました。
当サイトでは注文住宅のカタログをさまざまなテーマ別に検索、無料で請求できます。理想の家づくりの第一歩として、ぜひお役立てください。
本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第10回は、現時点のお住まいで、二世帯・三世帯が一緒に暮らしている人の家づくりについて、詳しく見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
今回は、現在二世帯・三世帯で住んでいる人が、コロナ禍を経てどのように家づくりをしているかを、全体の数値と比較して見ていきます。
まず、感染拡大前後での家づくりに対する考え方の変化です。
二世帯・三世帯の人は、最初から一戸建て住宅を検討している人が7割を超えています。その分、マンションからの転向組は少なくなっています。
購入予定時期や計画は、8割以上の人が「具体的になり」、うち27%の人が「購入予定時期が早まった」と答えています。家づくり計画はコロナ禍でも順調に進んでいるようです。
家づくりの検討に感染拡大がどのような影響を及ぼしたか、という設問では、「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」がトップとなり、続いて第2位に「在宅勤務・テレワークの経験」、第3位に「都心マンションの魅力が減少した」が入りました。
第2位の「在宅勤務・テレワークの経験」は45.9%と、二世帯・三世帯の人の半数近くが在宅勤務・テレワークを経験しています。
家庭内で在宅勤務を実施した人数を聞くと、実施した人がいる割合は全体と同じですが、二世帯・三世帯の人は2人以上が在宅勤務を実施した割合が3割を超え、うち3人以上が実施した人が16.2%と、かなり多くなっています。ひとつの家で複数人、さらに3人以上が在宅勤務となると、その影響はかなり大きいと考えられます。
コロナ禍を経て新しい家に欲しいものを聞いた設問では、やはり在宅勤務の影響が大きいことがあらわれています。
複数回答での1位は「家族のプライベート環境」(全体では6位)、5位に「リモートワークを想定した通信環境」(全体では14位)、10位に「仕事専用のスペース」(全体では13位)が入っています。
さらにうち欲しいものを3つだけあげてもらったところ、1位に「仕事専用のスペース」2位に「家族のプライベート環境」が入りました。
複数の世帯が暮らす住宅として世帯別のプライベートについて考えていたところに、コロナ禍により全員の在宅時間が長くなり、在宅勤務をこなすための環境を優先したい気持ちが大きくなっているようです。
そんな在宅勤務の環境整備が急務となっている二世帯・三世帯の人ですが、家づくりにおけるオンライン活動も活発に行っているようです。
特にオンライン相談、オンライン講座の値が全体にくらべて大きく、情報収集に余念がない様子がうかがえます。
また、コロナ禍を経た住宅展示場に対する考え方の変化について聞いた設問では、「住宅会社の営業マンの話を聞く場として住宅展示場は必要だと思う」「新型コロナウイルスの感染状況が終息してから、住宅展示場に行きたい」という意見が全体よりも特に多いようです。
先ほどの「オンライン講座」の受講経験が多い点もあわせて考えると、複数世帯が一緒に暮らす家を建てるために、さまざまな知見を求めており、住宅展示場にもプロのアドバイスを受けられる場として期待しているのかもしれません。
二世帯・三世帯の人の家づくりをまとめると
・コロナ禍を経て家づくりの計画は具体化、迅速化
・家族とのつながりは大切だが、仕事環境や家族のプライバシーは確保したい
・オンラインでもリアルでも、色々なプロの話を聞きたい
違う世帯がひとつ屋根の下に暮らす二世帯・三世帯の家族。新しい家でも同居するとなれば、さまざまな世代の現在と未来を考えて家づくりをしなければならず、全員の要望をかなえるのは容易なことではありません。さらにコロナ禍を経て、新しい生活様式との兼ね合いも考える必要が出てしまい、悩みは尽きないのではないのでしょうか。
オンラインセミナーの受講や住宅展示場で話を聞きたいなど、プロの意見を積極的に求める回答内容に、その様子が見て取れました。
当サイトでは注文住宅のカタログをさまざまなテーマ別に検索、無料で請求できます。理想の家づくりの第一歩として、ぜひお役立てください。
本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第9回は、リモート勤務の有無がどのくらい家づくりに影響を与えたのか、詳しく見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
第2回で、在宅勤務の経験が一戸建てへの転向を後押しし、計画を早めたことに触れました。今回は、在宅勤務がコロナ禍の家づくりにあたえた影響をさらに詳しく見ていきましょう。
まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、どちらも「新しく土地を取得し、一戸建て住宅を建築」が最も多くなっています。ただ、在宅勤務ありの人は、「一戸建て住宅を建て替え」や「新築の分譲住宅」「新築マンション」も値が大きく、さまざまな選択肢を検討しているようです。
新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、在宅勤務ありの1位が「テレワークの実施」、在宅勤務なしの1位は「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」となりました。2位はどちらも「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」です。
そして在宅勤務ありは「通勤の利便性より環境優先」「地方や郊外での生活を視野に入れた」が大きく、仕事より家庭や環境を優先することも検討している様子がうかがえます。
また、在宅勤務なしは「特に影響していない」が37%と、家づくりにコロナウイルスの感染拡大は全く影響していないという人も多いようです。
コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、第4回で在宅勤務ありの人はオンライン活動が多いという結果を紹介しましたが、具体的にどのくらい差があるのかを見て行きます。
在宅勤務ありとなしでは、やはり活動に大きな差が出ています。
今後の住宅展示場に関しては、在宅勤務ありの人は「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が29.7%と、やはりオンラインへの満足度が高いようです。ただ、「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が46.6%、「営業マンの話を直接聞ける場所として住宅展示場は必要」が31.1%と、住宅展示場へのニーズも充分に保っています。
在宅勤務なしの人は「住宅展示場へ行く意向がなくなった・減少した」の値は低く、「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」は45.7%と、在宅勤務ありの人と同程度の値となっている一方で「感染が終息してから住宅展示場へ行きたい」が13.6%と、在宅勤務ありの人よりも住宅展示場へ行きたい意向は低い結果となっています。
第4回でオンライン活動なしの人は「感染が終息してから住宅展示場へ行きたい」が16.2%という結果が出ていますが、在宅勤務なしの人は、その値よりも低くなっています。
在宅勤務あり・なしで比較した調査結果をまとめると、以前に紹介した
・在宅勤務ありの人は一戸建てに転向した人が多い
・在宅勤務ありの人はマイホーム計画が早まり、具体化している
・在宅勤務ありの人はオンライン活動が活発
に加えて
・在宅勤務ありの人は一戸建てにこだわらず幅広い選択肢を検討している
・在宅勤務なしの人は、今後住宅展示場に行きたい意向が低め
ということが見えてきました。
外出自粛などを経て従来のような対面、訪問などでの活動が制限される中、在宅勤務の経験からオンラインへの親和性が高まった層は、ハウスメーカーが用意したオンラインコンテンツを活用することで、積極的に家づくりを進めているようです。その中で、実際の家を体験でき、色々な話が聞ける住宅展示場へ行ってみたいという気持ちが高まっているように見えます。
一方で在宅勤務なしの人は、家づくりの計画に大きな変更がない上に、ハウスメーカーの営業活動との接点が減少したことにより、計画の進め方がゆっくりになっているのかもしれません。
当サイトでは注文住宅のカタログをさまざまなテーマ別に検索、無料で請求できます。理想の家づくりの第一歩として、ぜひお役立てください。
本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第8回は、20-30代の家づくりについて見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
今回は20-30代の調査結果を見ていきましょう。
まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、「新しく土地を取得し、一戸建て住宅を建築」が最も多く、8割を超えました。逆に建て替えは少なく、初めてのマイホームが多そうです。
コロナ禍によるマイホーム計画の進行具合の変化を聞いたところ、4分の1以上の人が「計画が具体的になり、購入予定時期が早まった」と答えています。計画が早まった人が最も多い世代です。
新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、42.9%の人が「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と答えています。
また第2位の「テレワークの実施」(38.5%)に続き、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」が第3位(31.9%)、第4位には「通勤の利便性より環境を優先するようになった」(27.5%)が入りますが、いずれも全体よりも低めです。さらに、「都心マンションの魅力が減少した」の値はかなり低い結果となっています。
20-30代は「在宅勤務・テレワーク経験」は全体よりも多いですが、「出勤日数や通勤時間が減った」は全体よりも少なく、コロナ禍でも通勤している人が比較的多いのかもしれません。そのため、家族で暮らしやすい環境は求めつつ、通勤の利便性も確保という結果につながっているようです。
コロナ禍以前と比べて一戸建て住宅に求めるものはどのような変化があったかという設問では、この世代の特徴が出ました。
「広いリビング」が第1位ですが、第2位が「広いキッチン」、第3位が「大きなダイニングテーブルを置けるスペース」と、広いLDKが欲しいという希望がはっきりしています。
また、4位には「大きな浴槽のあるバスルーム」が入り、やはり余裕のある広さを求めていると言えます。
コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、オンラインによる活動状況を聞くと、20-30代は全体とくらべれば活動していると言えますが、大きな差はないようです。
ただ、オンライン提案を受けている人は他の世代にくらべて多い傾向です。このあたりにもマイホーム計画が早まっている様子が見て取れます。また、オンラインの親和性が高く、提案などでも積極的に活用しているとも言えます。
今後の住宅展示場に関しては「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が28.6%と、やはりオンラインでの相談へ満足を感じている人が多いようです。そして「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が39.6%と低く、住宅展示場へのニーズが低めです。
ところが「新型コロナウイルスの感染状況が収束してから、住宅展示場に行きたい」と答えた人は22%と、全体よりも若干多い結果となっています。同じ設問で40代は16.1%だったことを考えると、今後、機会があれば行ってみたいと思っている人がかなりいるようにも見えます。オンラインでの活動経験がまだない人や、これから家づくりを本格的に進めていこうと考えている人たちが、今後住宅展示場へ行くことを検討しているのかもしれません。
20-30代の家づくりについて調査結果をまとめると
・コロナ禍を経て、マイホーム計画が早まった
・家族との時間が大切だが、通勤の利便性も確保したい
・欲しいのは広いLDKやお風呂など、余裕のある広さ
20-30代は、夫婦と子供の世帯が最も多く、また夫婦だけの世帯も今後子供を授かる可能性を考えて家づくりをしている人もいると思います。家族の在宅時間が増えている今、より広くゆとりある暮らしを求めて、マイホーム計画を積極的に進めている様子が調査から見て取れました。
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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第7回は、40代の家づくりについて見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
今回は40代の調査結果をとりあげていきます。
まず、今後3年以内の住宅計画についての設問では、特に「新築の分譲住宅」「新築マンション購入」の値が全体よりも高いようです。また、どの項目も全体より上回っており、注文住宅、分譲住宅、マンション、中古物件など、新築一戸建てにこだわらずにさまざまな方向で検討しているようです。
新型コロナウイルスの感染拡大が家の建て替えや新築を検討する理由に影響を与えたことを聞いてみると、46.2%の人が「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と答えています。また第2位のテレワークの実施(37.6%)に続き、「通勤の利便性より環境を優先するようになった」が第3位(35.5%)、「地方や郊外での生活を視野に入れた」が第4位(32.3%)となっています。在宅時間が増えたことにより、仕事優先の家から、家族の暮らしと仕事を両立させるための家へと、意識が変化しているのかもしれません。
一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化があったかという設問では、やはり全体で人気の「広いリビング」「広い収納」が上位を占めています。
40代の特徴は第3位に「家族のプライベート環境」、第8位に「リモートワークを想定した通信環境」が入ることです。
テレワークを経験している人が37.6%と多いことから、在宅時間が増加し、家族のプライバシーの確保や在宅勤務の環境整備を意識する人が多いようです。
また、興味をひくのは「エクササイズができるスペース」を挙げる40代が多いことです。最も欲しいものを3つ挙げてもらった結果では、通信環境よりも上の7位(14.0%)に入っています。ちなみに20代-30代、50-60代ともに22位という結果で、40代だけにみられる特徴と言えます。複数回答でも、惜しくもベスト10には入りませんでしたが、第11位(24.7%)に入っています。
40代といえば健康診断の結果が気になり始める世代。在宅勤務が増える中で、手軽に自宅で運動し、体調を整えたいという人が多いのではないでしょうか。
コロナ禍での住宅会社とのやりとりについて、オンラインによる活動状況を聞いた設問では、40代はオンライン見学会を除いて全体より上まわる結果となっています。オンラインでの活動を積極的に行っているようです。
また、今後の住宅展示場に関しては、「オンラインでの相談、検討で十分であると思った」が32.3%と、オンラインへの満足度が高い一方で「実際に見学できる場所として住宅展示場は必要」が45.2%、「住宅会社の営業マンの話を直接聞くことができる場所として住宅展示場は必要」が30.1%となっており、住宅展示場に対するニーズも高く保っています。オンラインとリアルのいずれかに偏ることなく、両方を上手に使い分けながら家づくりをしようとする姿勢が見て取れます。
40代の家づくりについて調査結果をまとめると
・新築一戸建てにこだわらずに、さまざまな選択肢を検討している
・在宅時間の増加にともない、家族の暮らしと自分の仕事環境の両立を探る
・家づくりの相談はオンラインもリアルも上手に活用
働き盛りであり、子どもがいる家庭は子育ても佳境で、オンとオフ両方で多忙を極める40代の家づくり。出社しなくても効率よく仕事をするための環境と、家族がより快適に暮らせる環境の両立を目指してあらゆる選択肢を検討している様子がうかがえました。
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本サイトを運営する日本経済社が行ったインターネット調査では、新型コロナウイルスの流行に伴う、家づくりへの意識の変化が見られました。
第6回は、50-60代の家づくりについて見ていきます。
調査概要
・目的:新型コロナウイルス感染拡大が注文住宅購入検討層に与えた影響の把握
・時期:2020年10月15日(木)~18日(日)
・調査方法:インターネット調査
・地域:一都三県
・対象:「2年以内に、注文住宅の購入・建築を検討している人」 300 名
※20-69歳
※調査会社保有のモニターから、対象条件に該当する人を抽出
第5回まで、全体の調査結果を見てきましたが、今回は、50-60代の調査結果に注目し、この世代の家づくりについて考察していきたいと思います。
まずは、感染前後での建て替え、新築に対する考え方の変化から見て行きましょう。
全体と50-60代で大きな差はありませんが、「以前から一戸建て、今も一戸建て」で考えている人が若干多いようです。
逆にマンションからの転向組は少ない傾向にあります。
今後の計画についての設問では、「新たな土地を取得して一戸建てを建築する」「新築の分譲住宅を購入」のいずれも全体よりも少なく、「現在所有する一戸建て住宅の建て替え」が多い傾向があります。
新型コロナウイルスの感染拡大が影響したことを見ていくと、「近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった」が1位、「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」が2位、「通勤の利便性より環境を優先するようになった」が3位です。
ちなみに全体では「家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」が唯一40%を超えて1位です。
50-60代は、子育てが終わりつつある世代。家族や仕事から、自分自身の暮らしへと視点が移っているのかもしれません。
一戸建て住宅に求めるものはコロナ禍以前と比べて、どのような変化があったかという設問を見てみましょう。
全体では上位を占める「広いリビング」や「広い収納スペース」よりも、「日当たり」や「風通しの良さ」など、立地や構造から暮らしの心地よさをつくる要素が優先されているようです。
この2つは、立地によっては設計や建てたあとで改善することが難しい要素でもあり、ここを優先するあたりが年齢に応じた住まいについての経験値の高さを感じさせます。
また、「家族の趣味のためのスペース」が上位にあるのも特徴です。こちらでも自分たちの暮らしを楽しんでいこうという意図が見て取れます。
そして、全体的に見て50-60代はどの項目もパーセンテージが高いことから、複数回答で多くの項目を選んでいるようです。全体だと3割以上の人が選択している項目は6位までなのに対し、50-60代は9位までの項目を3割以上の人が選んでいます。ウィズコロナでの理想の家づくりについて、あれこれと積極的に要望を持っているようです。
コロナ禍の影響で、住宅展示場についての考え方が変わったかを聞いた設問では、「見学の場として、住宅展示場は必要」と答えた人が半数を超えました。また、「オンラインで十分と思うようになった」人が12.9%と、全体の23.7%と比較するととても少なく、展示場志向の強さが見て取れます。
第4回でご紹介した通り、今回の調査では「在宅勤務経験があるとオンラインでのやりとりの実施率が高い」という結果がでているのですが、50-60代は誰もリモート勤務をしていない世帯が3割以上と、リモート勤務の実施率が最も低い世代です。
ただ、世代別にオンラインでの活動を見てみると、50-60代でオンラインでの活動経験がある人も半数近くいます。満足度はともかく、ある程度オンラインでの活動を経験していると言えます。
50-60代の家づくりについて調査をひもといてみると
・建て替え、住み替えの人も多い
・住まいに対する経験値が高く、具体的な要望を多く持つ
・家づくりの相談は対面を希望、住宅展示場にも足を運びたい
という結果となりました。
この世代の家づくりは、現状や近い将来の家族の形を考え、それにあわせた家をつくるというよりも、今までの暮らしで感じてきた「こんな風に暮らしたい」「こんな家に住みたい」という形を具現化する、言わば「長年思い描いた理想の暮らしを実現する」という意欲がより高いのではないでしょうか。50-60代で新たな家を建てるという機会を得て、自分たちがさらに満足できる家、暮らしを手に入れるために積極的に要望をかなえようとしている姿を感じました。
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